赤本
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赤本(あかほん)は、教学社(世界思想社)が発行している、大学・学部別の大学入試過去問題集の俗称である。正式名称は「大学入試シリーズ」。表紙が赤いことから、赤本と呼ばれている。
年次版で毎年4月~11月頃にかけて刊行されており、全国の多くの大学を網羅している。出版点数は、年間で600点近くにも及ぶ。典型的には、1冊の中で特定の大学の主要教科の過去問が、「大学情報」「傾向と対策」「解答・解説」とともに収録されている。主要国立大学の場合は前期日程・後期日程や文系・理系などでそれぞれ1冊などという具合に複数冊に分かれている。また、規模の大きい私立大学の場合は、学部単位で1冊となる場合がある。収録されている問題の年度数は、過去2年~10年程度で、一般に使用ニーズの高い難関大学になればなるほど収録年度数は増える。しかし、複線入試を多く実施している大学の場合には、その分、収録年度数は減る。
以前はB6版であり、活字が小さくて見にくく、また難関大学のものの場合は、分厚くなるので携帯にも不便であったが、2004年版(2003年発行)から一部の主要大学、2005年度版(2004年発行)からはすべての赤本がA5版となったので、格段に使いやすくなった。なお、赤本の中でも「医歯薬・医療系入試シリーズ」「獣医・畜産系入試シリーズ」は以前から別格で、常にA5版であった。
赤本は、大学入試問題を収録しているが、著作権上の問題から、一部の国語の問題を収録しないことがある。すなわち、入学試験のために公表された著作物を使用することは著作権者の許可を要しないが(著作権法第36条)、その問題を本に収録して出版することについて、紛争が生じているからである。
[編集] 関連項目
- 面接の赤本
- 和田秀樹 著書に『赤本の使い方』がある
- 青本 駿台予備学校が出版している大学入試過去問題集
- 緑本
- 黒本
- 白本
- 赤本だけじゃない 青本に黒・白・緑・紫 (2006年10月04日 エキサイト)
[編集] 外部リンク
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