西大垣駅
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西大垣駅(にしおおがきえき)は、岐阜県大垣市木戸町910にある近畿日本鉄道養老線の駅。車庫や運転区が併設されており、養老線の業務の中核的存在である。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ行違い可能な地上駅。中線がある。ホーム間の移動は構内踏切を利用する。行違いがある場合を除き、上り下りを問わず駅舎側のホームのみを使用している。駅舎反対側のホームは行違い待ち列車及び車庫へ入出庫する回送列車が使用する。
有人駅だが自動券売機は未設置で、乗車券等は窓口で購入することになる(定期券の予約販売も対応している)。 大垣車庫が併設され、構内は広い。 改札口は普段は閉められており、電車が来た時に駅員が開けて改札する。
かつては隣接するイビデン大垣事業場(旧大垣工場)から貨物引き込み線があり、昭和40年代まで使用された。線路や積み込み設備は長らく残っていたが、2000年頃、イビデン大垣事業場の再開発により完全に撤去された。
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は347人。この数字は…
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、293位。
- 養老線の駅(27駅、桑名駅含む)の中では、26位。
- 岐阜県内の近鉄の駅(22駅)の中では、21位。
- 全体的には利用客が少なく、工場への通勤客のための駅及び車庫所在駅という感が強い。
[編集] 特徴
初発の桑名方面行き列車は当駅を始発としている。これ以外に当駅始終着列車はなく、車庫への送り込み・送り出し列車は基本的に当駅と大垣駅の間を回送する。
[編集] 駅周辺
岐阜一般県道237号(西大垣停車場線)が通じる。また、周辺にはいくつかの工場が建つ。
[編集] 歴史
- 1913年(大正2年)7月31日 養老鉄道養老~池野間開通時に開業。
- 1922年(大正11年)6月13日 合併により揖斐川電気の駅となる。
- 1928年(昭和3年)4月6日 鉄道事業譲渡により養老電気鉄道の駅となる。
- 1929年(昭和4年)10月1日 合併により伊勢電気鉄道養老線の駅となる。
- 1936年(昭和11年)5月20日 分離譲渡により養老電鉄の駅となる。
- 1940年(昭和15年)8月1日 合併により参宮急行電鉄の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 大阪電気軌道との合併により関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身)との合併により近畿日本鉄道の駅となる。