葛粉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
葛粉(くずこ、くず粉)は、マメ科の多年草クズの根から得られるデンプンを精製した粉。くずでんぷんとも呼ばれる。和菓子や洋菓子の材料、食品のとろみつけなどさまざまな用途がある。
クズの根を粉砕し、水にさらしてデンプン質を沈殿させる。水を替えつつこれを繰り返した後、日陰で乾燥させて製品とする。奈良県の吉野葛、福岡県の筑前葛、三重県の伊勢葛、福井県の若狭葛などが有名。
本物のクズの根から作られる粉は本くず粉と呼ばれ、なめらかで口当たりが良い。本くず粉は生産量が少なく高価であるため、現在「くず粉」として市販されているものはほとんど小麦やサツマイモなどのデンプンである。