萩原淳 (野球選手)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
萩原 淳(はぎわら じゅん、1973年8月20日 - )は東京都西東京市出身のプロ野球選手(投手)。オリックス・バファローズに所属。背番号は42番。プロ入り9年目にして内野手から投手に転向した異色の選手。
目次 |
[編集] 来歴・人物
東海大甲府で1990年と1991年に選抜大会に出場し、1991年にドラフト2位で強肩強打がうりの内野手としてオリックスに入団(イチロー、田口壮と同期)。しかし、なかなか野手としての才能が開花せず、プロ入り9年目の2000年シーズン途中から投手に転向。2001年に投手として初登板。2002年には3勝10セーブを記録した。以降2年間は低迷するものの、新たにカーブを習得、中継ぎ投手として活躍。2005年は中継ぎだけでなく時には3イニング限定で先発するなどフル稼働し、49試合に登板して81イニングを投げ、3勝2敗1セーブ、防御率3.89という好成績を挙げた。2006年シーズンは不本意な成績だった。
[編集] 打者通算成績
- 31試合出場 6打数 1安打 0本塁打 0打点 打率.167
[編集] 投手通算成績
- 200試合登板 9勝 14敗 15セーブ 284.2投球回 237奪三振 防御率4.87
[編集] エピソード
- 仰木彬が1994年から8年間オリックス監督を務めていた時に野手からの投手転向を果たしたのは、萩原以外に嘉勢敏弘と今村文昭がいる。しかし嘉勢と今村が高校時代はエースだったのに対して、萩原は投手経験がまったくなかった。
- 2005年6月5日の広島東洋カープ戦で先発し3回を2安打無失点に抑え、移動日をはさんで迎えた6月7日の阪神タイガース戦。この日の先発予定は川越英隆だったが、5日の試合目に右足首を痛めたために試合前のミーティングに参加していなかった。オリックス投手陣は「いったい今日は誰が先発なの?」と不安顔でグラウンドに出てきた。そこで神部年男投手コーチが萩原に「ちょっと歩こうか」と声をかけてきた。ナインの輪から外れ、外野でヒソヒソ話をする神部と萩原。この時に萩原の2試合連続の先発が決まった。神部とともに歩いていく萩原を見て「もしかして萩原さんが先発じゃない?」と言っていた投手陣もこれには大爆笑。一方メンバー交換で萩原先発を知った阪神ベンチは、驚きの声を隠せなかったという。ちなみに萩原はこの日も3回1失点と好投した。
- 2006年宮古島キャンプに同級生のイチローが訪れ、旧交を温めた。その際紅白戦に出場し、そこで萩原と対戦した。高校時代に鈴木「投手」と萩原「野手」で対戦したことがある2人は(結果はイチローが完璧に萩原を抑え込む)、その頃と立場が全く逆になって対戦することに対し感慨深いものがあったという。結果はイチローが「あいつに抑えられるわけにはいきませんから」の宣言どおりヒットを放ち、高校時代からイチローの2連勝となった。
- 身体能力が抜群だった萩原が野手として大成しなかったのは、動体視力(瞬時にボールの変化や遠近感を捉える能力)が他の選手に比べて少し弱かったのではと新井宏昌氏は語っている。
[編集] 関連項目
オリックス・バファローズ / サーパス - 2007 | |
---|---|
00 軒作 | 0 森山周 | 2 的山哲也 | 3 村松有人 | 4 阿部真宏 | 5 清原和博 | 6 トム・デイビー | 7 水口栄二 | 8 中村紀洋 | 9 平野恵一 | 10 大引啓次 | 11 川越英隆 | 12 歌藤達夫 | 13 吉田修司 | 14 岸田護 | 15 加藤大輔 | 16 平野佳寿 | 17 香月良太 | 18 山口和男 | 19 金子千尋 | 20 山本省吾 | 21 吉井理人 | 22 ユウキ | 23 北川博敏 | 24 後藤光尊 | 26 ジェイソン・グラボースキー | 27 日高剛 | 28 小松聖 | 29 ダン・セラフィニ | 31 塩崎真 | 33 高木康成 | 34 本柳和也 | 35 大久保勝信 | 36 下山真二 | 37 辻俊哉 | 38 前川勝彦 | 39 鴨志田貴司 | 40 前田大輔 | 41 松村豊司 | 42 萩原淳 | 43 菊地原毅 | 44 鈴木郁洋 | 45 光原逸裕 | 46 迎祐一郎 | 47 延江大輔 | 48 阿部健太 | 49 中山慎也 | 50 大西宏明 | 52 坂口智隆 | 53 相川良太 | 54 嶋村一輝 | 55 岡田貴弘 | 56 柴田亮輔 | 57 筧裕次郎 | 58 長田昌浩 | 59 梅村学人 | 60 牧田勝吾 | 61 町豪将 | 62 長田勝 | 63 吉良俊則 | 64 田中彰 | 65 近藤一樹 | 66 由田慎太郎 | 67 横山徹也 | 68 仁藤拓馬 | 69 土井健大 | 99 吉川勝成 | 113(育成選手) 柴田誠也 | 114(育成選手) 宮本大輔 | |
1 監督 テリー・コリンズ | 81 大石大二郎 | 83 神部年男 | 75 ジョン・ディーバス | 89 真喜志康永 | 74 松山秀明 | 85 別府修作 | 78 米村理 | 80 赤川貴弘 | 96 二軍監督 住友平 | 70 清川栄治 | 87 赤堀元之 | 76 大島公一 | 82 三輪隆 | 77 弓岡敬二郎 | 79 内匠政博 | 72 吉原孝介 | 88 安田昌玄 | 84 本屋敷俊介 |
|
オリックス サーパス | |