管弦楽のための協奏曲 (ルトスワフスキ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
管弦楽のための協奏曲(かんげんがく-きょうそうきょく)は、ポーランドの作曲家ルトスワフスキによって、1950年から54年にかけて作曲された管弦楽曲。ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者ヴィトルト・ロヴィツキに献呈された。
この作品の成功により、ルトスワフスキの西側諸国での知名度があがった。
種々の楽器のために民俗音楽的な小品を作曲した経験を生かして、ルトスワフスキはポーランド民族音楽によるより大規模な作品の作曲をしようと考えた。しかし、この作品はその規模が大きくなったというだけでなく、この作品においては民族音楽は旋律の主題にのみ残されたという点で特徴的である。ルトスワフスキは、これらの民謡に原曲とは異なる和声法をほどこし、さらに無調の対位法などを施して、これらを新バロック様式に生まれ変わらせている。
[編集] 楽曲の構成
- 第一楽章:Intrada (導入曲)
2つの主題による序曲。
- 第二楽章:Capriccio notturno ed Arioso (夜の奇想曲とアリオーゾ)
軽やかなカプリチオ。とくに優れたスケルツォである。主要主題はヴァイオリンで歌われる。その後、金管楽器がアリオーソを奏でる。
- 第三楽章:Passacaglia, Toccata a Corale(パッサカリア、トッカータとコラール)
3つの部分からなる。まず、コントラバスによってパッサカリアのテーマが示され、それが変奏される。次に、快活なトッカータが続き、最後に器楽コラールになる。