石弘光
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石 弘光(いし ひろみつ、1937年4月9日 - )は、東京都出身の経済学者。専門は財政学。租税負担の不公平を分析した。政府税制調査会会長、国立大学協会副会長等を歴任。現在、一橋大学名誉教授、中央大学総合政策学部特任教授。
東京都豊島区生まれ。東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒。一橋大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。一橋大学教授 、ミシガン大学客員教授、オックスフォード大学客員教授、一橋大学学長などを歴任。『財政改革の論理』でサントリー学芸賞。
父は学校経営学者で元全国家庭科教育協会長・元東京教育大学(現筑波大学)教授の石三次郎。弟は環境問題研究家で東京大教授や特命全権大使を歴任した石弘之。ゼミの教え子に松井証券社長の松井道夫。
経歴を考えると厳かそうだが、実際話してみると気さくなおじいちゃんである。外部の講師を呼び、講義を頼んでいるときに寝ていることもある。だが、実際はちゃんと聞いているらしく、指摘は鋭い。
政府税調会長時には所謂「サラリーマン増税」案を纏め世論の不評を買ったが、その一方で「増税の痛みを国民に押し付けるから」と無報酬を貫いた。
2006年12月18日に、放送大学学園理事会において次期学長候補に選出された。2007年5月1日付で新学長に就任予定。
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[編集] 学歴
- 1961年 一橋大学経済学部卒
- 1963年 一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 1977年 経済学博士号取得
[編集] 職歴
- 1965年4月 一橋大学経済学部助手
- 1967年4月 一橋大学経済学部講師
- 1970年8月 一橋大学経済学部助教授
- 1977年10月 一橋大学経済学部教授
- 1998年12月 一橋大学学長
- 2005年 中央大学総合政策学部特任教授
- 2007年 放送大学学長
この間ミシガン大学客員教授、カールトン大学客員教授、ニュー・サウス・ウェールズ大学客員教授、オックスフォード大学客員教授、ボッコニー大学客員教授等も歴任。
[編集] 受賞
- 毎日エコノミスト賞(『財政構造の安定効果』)、1976年
- 日経・図書文化賞(『租税政策の効果』)、1979年
- サントリー学芸賞(『財政改革の論理』)、1983年