百鬼夜行
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百鬼夜行(ひゃっきやぎょう・ひゃっきやこう)とは、説話などに登場する深夜の町を集団で徘徊する鬼や妖怪の群れ及びその行進のこと。
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[編集] 概要
説話に登場する異形の集団で、『百鬼夜行にあった』という表現をする。 読経することにより難を逃れた話や、読経しているうちに朝日が昇ったところで鬼たちが逃げたり、いなくなったりする話が一般的で、仏の功徳を説く話である
[編集] 百鬼夜行の登場する説話
- 日本妖怪大全
- 宇治拾遺物語
- 貞観年間(859~877)、右大臣藤原良相の長男、大納言左大将藤原常行が愛人のもとへ行く途中、美福門周辺で東大宮大路の方から歩いてくる100人ほどの鬼の集団に遭遇。常行の乳母が阿闍梨に書いてもらった陀羅尼(尊勝陀羅尼)を縫いこんであった服を着ていたので、これに気がついた鬼たちは逃げていった。
- 天暦10年(956)に藤原師輔が遭遇したもの。蘇我入鹿を先頭に、蘇我馬子、蘇我倉山田石川麻呂、山背大兄王、大津皇子、山辺皇女など藤原氏を恨んで死んだ者たちの行列。藤原師輔が尊勝陀羅尼を読んで難を逃れた話
[編集] 百鬼夜行を描いた作品
- 百鬼夜行絵巻(ひゃっきやぎょうえまき)
- 16世紀の室町時代に作られた絵巻。説話に登場する百鬼夜行を題材としながらも、描かれているのは古い器物が変じて怪となる、いわゆる付喪神で、本来の百鬼夜行とは異なる。太陽の出現で終わっている。模写本が多数存在する
- 画図百鬼夜行(えずひゃっきやぎょう)
- 鳥山石燕の作品で百鬼夜行絵巻や、その他の作品に登場する妖怪たちを分類し名付け、辞典化したもの。
- 百鬼夜行絵巻(ひゃっきやぎょうえまき)
- 鳥山石燕の描く百鬼夜行。ボストン美術館所蔵
[編集] 夜行
四国には、夜行さんもしくは夜行様と呼ばれる怪が伝わる。 夜行参照のこと