特捜最前線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラマ |
Portal : テレビ Portal : ドラマ |
ドラマ一覧 |
日本のドラマ |
カテゴリ |
テレビドラマ |
プロジェクト |
テレビドラマ |
『特捜最前線』(とくそうさいぜんせん)は、テレビ朝日で1977年4月6日から1987年3月26日の10年間にわたって放送された刑事ドラマ。全509話(うち2時間スペシャル1話)。
放送時間:
- 第1話~第435話(1985年) 毎週水曜日22:00~22:54
- 第436話~最終話 毎週木曜日21:00~21:54
目次 |
[編集] 内容
- 総合ビルにその一室を置く警視庁の「特命捜査課」に所属する刑事たちが現実に悩みながらも、事件を解決していく姿を描く。
- 扱う事件は「行方不明になった子供の捜索」や「特殊爆弾による事件」と幅広い。
- 特命課の刑事同士がもめることがある。(他の刑事ドラマでは部署内で怒る相手はミスをした部下や後輩である。この番組では、同僚や時には課長に怒るシーンがある。第一話では船村と課長が言い争うシーンがある。)
- 子供がいる刑事が他の刑事ドラマと比べて多い。捜査責任者に成人の娘がいるのもめずらしい。
- 特殊な部署だが発足に関してのドラマ性はないと思われる。(「大追跡」「Gメン'75」など特殊な部署のドラマの第一話は設立やメンバーの出会いが描かれるが、この番組の第一話では既に特命捜査課として捜査の途中から描かれている。但し、劇中において発足間もない段階であると思われる部分が見られる。また、捜査課メンバーに選ばれた刑事についての特別な事情は特に触れられておらず、普通の人事異動によって配属されたと思われる。)
[編集] 出演者
第1話~第52話
- 二谷英明 … 神代恭介警視正
- 荒木しげる… 津上 明巡査長
- 誠直也 … 吉野竜次巡査部長
- 西田敏行 … 高杉陽三巡査部長
- 大滝秀治 … 船村一平警部補
- 藤岡弘 … 桜井哲男警部
- 横光克彦 … 紅林甚一警部補(第52話)
第53話~第104話
- 二谷英明・神代恭介警視正
- 西田敏行・高杉陽三巡査部長
- 大滝秀治・船村一平警部補
- 横光克彦・紅林甚一警部補
- 誠直也・吉野竜次巡査部長
- 荒木しげる・津上明巡査長
- 本郷功次郎 … 橘 剛警部
- 藤岡弘・桜井哲夫警部(第103話~)
第105話~第108話
- 二谷英明・神代恭介警視正
- 本郷功次郎・橘剛警部
- 大滝秀治・船村一平警部補
- 横光克彦・紅林甚一警部補
- 荒木しげる・津上明巡査長
- 誠直也・吉野竜次巡査部長
- 藤岡弘 … 桜井哲男警部補
- 西田敏行・高杉陽三巡査部長(第105話)
- 桜木健一… 滝 二郎巡査(第108話)
第109話~第128話
- 二谷英明・神代恭介警視正
- 本郷功次郎・橘剛警部
- 大滝秀治・船村一平警部補
- 横光克彦・紅林甚一警部補
- 荒木しげる・津上明巡査長
- 誠直也・吉野竜次巡査部長
- 桜木健一・滝二郎巡査
- 藤岡弘・桜井哲夫警部補
第129話~第148話
- 二谷英明・神代恭介警視正
- 本郷功次郎・橘剛警部
- 横光克彦・紅林甚一警部補
- 荒木しげる・津上明巡査長(~第147話)
- 誠直也・吉野竜次巡査部長
- 桜木健一・滝二郎巡査
- 藤岡弘・桜井哲夫警部補
- 夏夕介 … 叶 旬一警部補(第148話)
第149話~第170話
- 二谷英明・神代恭介警視正
- 本郷功次郎・橘剛警部
- 横光克彦・紅林甚一警部補
- 夏夕介・叶旬一警部補
- 誠直也・吉野竜次巡査部長
- 桜木健一・滝二郎巡査(~第169話)
- 藤岡弘・桜井哲夫警部補
- 大滝秀治・船村一平警部補(第170話)
第170話~第430話
- 二谷英明
- 大滝秀治
- 本郷功次郎
- 横光克彦
- 夏夕介
- 誠直也
- 藤岡弘
第431話~第435話
- 二谷英明
- 本郷功次郎
- 横光克彦
- 夏夕介
- 誠直也
- 藤岡弘
第436話~第441話
第442話~最終話
- 二谷英明
- 本郷功次郎
- 渡辺篤史
- 横光克彦
- 夏夕介
- 三ツ木清隆
- 阿部祐二
- 藤岡弘
事務
*レギュラーで出演していた時のみ表示。
[編集] 二谷英明監督作品
「逮捕・魔の24時間!」「強殺犯逃亡・あぶない道連れ!」
[編集] オープニング
[編集] エンディング
- 「私だけの十字架」 作詞:尾中美千絵/作曲:木下忠司/編曲:青木望/歌:F.チリアーノ(Fausto Cigliano)
歌い手のチリアーノはイタリア出身のナポリターナ歌手。よくクロード・チアリと間違えられるがまったくの別人。
ほとんどの場合2番の歌詞のみが流れていたが、回によって違うバージョンが流れることもあり、たまに第1回のエンディングのようにフルコーラスで流れることもあり、第115話「チリアーノを歌う悪女!」では劇中チリアーノ自身が登場し歌った。
ちなみにこのフルコーラスバージョンは、ポリドールから発売されているCDでしか聞くことができない。
[編集] 劇用車
前番組である『特別機動捜査隊』に引続き、日産自動車が番組提供及び車両提供していた。
劇中の覆面パトカーとして使用していた、セドリック、グロリア、スカイラインの日産車各車種は、4年に一度のサイクルでフルモデルチェンジされる度に新型に切り替わっていた。
- (前番組の「特別機動捜査隊」より転用された劇用車)
- (回転灯反転昇降装置を装着)
- セドリック前期型4ドアセダン・2000DX(黒色)=1台
- グロリア前期型4ドアセダン・2000GL(白色)=1台
- セドリック・グロリア 430型(1979-1983)
- (本作では、この430型よりマグネット固定式の回転灯を使用)
- セドリック前期型4ドアセダン・280Eブロアム(黒色)=1台
- グロリア前期型4ドアセダン・200E-SGL(白色)=1台
- グロリアに関しては、アルミホイールを装備した4ドアハードトップの200E-SGLが登場することもあった。
- セドリック Y30型(1983-1987)
- セドリック前期型4ドアハードトップ・V6-2000ターボSGL(黒色)=2台(1983-1987)
- (純正ホイールカバー装着車)
- セドリック後期型4ドアハードトップ・V6-2000ターボブロアム(白色)=1台(1985-1987)
- (「特捜最前線」の終了後、後継番組の「大都会25時」の劇用車として転用)
- セドリック前期型4ドアハードトップ・V6-2000ターボSGL(黒色)=2台(1986-1987)
- (「西部警察」「私鉄沿線97分署」から転用されたエンケイアルミホイール装着車)
- スカイライン C110型(ケンメリ)(1977)
- 2ドアハードトップ・後期型GTX-E(白色)=1台
- (前番組の「特別機動捜査隊」より転用された劇用車)
- (セドリック/グロリア330型に装着のものより古い円筒形回転灯を用いた反転昇降装置を装着)
- スカイライン C210型(ジャパン)(1977-1981)
- (本作では、このC210型よりマグネット固定式の回転灯を使用)
- 4ドアセダン・前期型2000GT-E.S=1台(黄色)(1977-1979)
- 4ドアセダン・後期型2000GT-E.S=1台(1979-1981)
- スカイライン R30型(ニューマン)(1981-1985)
- 4ドアセダン・前期型2000GT-EXターボ(銀色)=1台
- スカイライン R31型(7th·セブンス)(1985-1987)
- 4ドアハードトップ・前期型2000GTツインカム·パサージュ(白色)=1台
- キャラバン E23型
- コーチ(乗用5ナンバー)特装車(銀色)=1台
主演の二谷英明は、劇中の覆面パトカーで使用されていた日産・セドリックの専属CMキャラクターを、1972年(230型)から1987年(Y30型)まで15年間一貫して務めていた。主演の二谷英明が専属CMキャラクターを務めていた日産・セドリックが、『特捜最前線』の覆面パトカーとして登場していた事で、一般大衆にも『特捜最前線=二谷英明=セドリック』のイメージで広く知られるようになりタイアップ効果は絶大であった。
ちなみに、1986年半ばより『特捜最前線』の覆面パトカーとして加わった、セドリックY30前期型4ドアハードトップ・V6-2000ターボSGL=2台・黒色(アルミホイール装着)は、同時期にテレビ朝日で放送されていた『西部警察』『私鉄沿線97分署』の覆面パトカーとして登場していた車両である。
『特捜最前線』の終了後、実質的な後継番組として現在も放送されている一連のテレ朝水曜21時枠刑事ドラマでは、現在も引続き日産自動車が番組提供及び車両提供しており、日産車が劇用車として登場している事は、前番組の『特別機動捜査隊』時代から長年続いている伝統でもある。
[編集] スポンサー
[編集] 補足
- スタート当初、「特捜最前線」のタイトルは筆書きのフォントであったが、第53話からはゴシック文字のフォントに変わった。
- 最終回では、ナレーターの中江真司が神代の上司である査問委員の役を演じた。
- ゲームソフト「街 ~運命の交差点~」において、神代のその後について若干触れられている。
- 初期はアクションドラマ的要素も多く、ほぼ毎回ヘリコプターが登場し、特命本部の壁にはレーダー装置が置かれていた。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:(東映)斉藤頼照、深沢道尚、武居勝彦、阿部征司、東一盛、(テレビ朝日)高橋正樹、五十嵐文郎、浅香真哉
- 脚本:石松愛弘、長坂秀佳、阿井文瓶、橋本綾、塙五郎、藤井邦夫、佐藤肇他
- 音楽:木下忠司
- 撮影:西山誠、林七郎、藤本茂、工藤矩雄ほか
- 照明:吉岡伝吉、石垣敏雄、斉藤久、竹田勝美ほか
- 録音:織本道雄、長井幹夫、橋本泰夫、上出栄二郎ほか
- 美術:井上明、宮国登、河村寅次郎、野本幸男ほか
- 助監督:三村道治、小笠原猛、坂本太郎ほか
- 計測:斉藤健、黒須健雄、内田正司ほか
- 記録:伊藤明子、石川和枝、大橋仁子ほか
- 編集:成島一城、松谷正雄、山口一喜、伊吹勝雄
- 協賛:日本農林ヘリコプター (のちに(株)エースヘリコプターに改称したが、2002年12月解散した)
- 装置:紀和美建、東映美術センター
- 装飾:装美社、チヨダ靴店
- 美粧:太陽かつら→サン·メイク
- 衣裳:鷹志衣裳、東京衣裳
- 衣裳協力:ジェントローレル紳士服、紳士服トランペッター、ハナムラ
- 音楽制作:あんだんて
- 選曲:東映企画プロモーション、石川孝
- ギター演奏:ルナ憲一
- 効果:大泉音映
- 現像:東映化学
- 技斗:三島一夫、高瀬将敏、高瀬将嗣
- 進行:長橋勇、桐山勝、小原武羅夫、橋本鉄雄ほか
- 制作デスク:須田啓一
- 制作担当:野田邦夫、藤田佳紀
- ナレーター:森山周一郎、五木田武信、中江真司
- 監督:永野靖忠、村山新治、天野利彦、佐藤肇他
- 制作:テレビ朝日、東映
テレビ朝日系 水曜22時台 | ||
---|---|---|
前番組 | 特捜最前線 | 次番組 |
特別機動捜査隊 | ニュースステーション |
テレビ朝日系 木曜21時台 | ||
---|---|---|
前番組 | 特捜最前線 (1985.10.17 - 1987.3.26) |
次番組 |
ママ、大変だァ! (1985.7.4 - 1985.9.19) |
ドラマ21 (1987.4.16 - 1987.9.17) |
カテゴリ: テレビ朝日のテレビドラマ | 刑事ドラマ | 1977年のテレビドラマ | 東映のテレビドラマ