牙神幻十郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
牙神幻十郎 プロフィール
牙神 幻十郎(きばがみ げんじゅうろう)は、テレビゲーム『サムライスピリッツ』シリーズに登場する、架空の人物。
目次 |
[編集] 概要
- 金で人斬りを請け負っている剣客で、覇王丸と同じく花諷院和狆に師事していたが破門され今に至る。
- 「真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変」より登場。かつての同門・覇王丸を付け狙い、橘右京からライバルの座をもぎ取った。以後、ほぼ全てのシリーズに登場している。
- 「真サムライスピリッツ」の対戦ではかつての師匠花諷院和狆に絶対に勝てないことが後に発覚した。このゲームの対戦の組み合わせの中で最も詰んでいる・終わっている組み合わせと言われる。
- 声優コング桑田の演技はほぼ共通して低声の野太い声だが、「真サムライスピリッツ」のみ高い声で覇王丸との違いを強調し、別人と言ってよい演技であった。
- 歪んだ性格は情緒不安定で体を売って生計を立てている母を持ったことによる幼少時の経験からである。また背中の傷は母につけられたもの(この時、母を殺害)。
- 覇王丸のいる所どこにでも現れると言った感もあるが、唯一SVC CHAOS(SNK側が制作)では覇王丸のいない中登場した。覇王丸のみが登場したCAPCOM VS. SNK(CAPCOM側が制作)との差別化であり、どちらかにしか登場しないキャラクターはタクマなど他にも存在する。
- 「アスラ斬魔伝」のEDで覇王丸との仕合中に背中の傷を子供に刺され、その生涯をあっけなく閉じることとなる。
- ザ・キング・オブ・ファイターズのキャラクター・八神庵とは、主人公を付け狙っている事や赤い髪などいくつか共通点が見られる。そのせいか、SVC CHAOSでの対戦前会話デモはお互いただ「気に入らん…殺す!」と言うだけというものだった。
- 特技に「千人斬り(男女問わず)」とあることから、「両刀」であるとされる。
[編集] 必殺技
ほとんどの技は、花札をモチーフにしている。
- 桐覇 光翼刃
- 飛び上がりながら刀を振り上げる対空技。刀の軌跡には浮世絵の花魁の姿が映っている(『真』では鳥の姿が映っていたが、『斬紅郎無双剣』で変更)。
- 桜華斬
- 刀を振り上げて、花札型の飛び道具を飛ばす(原理は不明)。「桜」の札がモチーフ。
- 裏桜華・菖蒲
- 桜華斬の「羅刹」バージョン。コマンド入力時のボタンを押し続ける事で、ガードされると跳ね上がって時間差で落ちてくる。「菖蒲」の札がモチーフ。
- 修羅、羅刹のない「零」以降も使える。また、『NBC』では超必殺技「桜華斬・菖蒲」として使える(この場合ヒットしても跳ね上がり、ボタンを押し続ける必要も無い)。
- 三連殺(三連殺・牙、三連殺・角、三連殺・燐)
- 「猪鹿蝶」の役をモチーフにした、三連斬りを繰り出す連続入力技。
- ボタンの強弱により、相手とすれ違いつつ斬ってガード方向を左右逆に出来る。
- 三空殺
- 三連殺の「羅刹」バージョンで、相手を浮かしながら三連斬りを決める。「松桐坊主」をモチーフとした技。後述する「裏五光」の廉価版と言えなくもない。
- 雫刃
- 「月見酒」をモチーフとした技で、相手を捕まえて片腕で真上に放り上げた後にジャンプして、思い切った下ろし斬りで相手を地面に叩きつける。投げ技の一種。
- 『斬紅郎無双剣』以降の「修羅」での技で、『零』『零SP』でも使用できる。
- 百鬼殺
- 「羅刹」の技。前進しながら刀を振り回し、ヒットすると引っ掴んで突き刺し蹴り飛ばす。
- これもやはり『零』以降も使える。
- 紅 / 紫暮
- 上段から刀を振りかぶっての下ろし斬り。「修羅」では「赤短」をモチーフとした「紅」、「羅刹」では「青短」をモチーフとした「紫暮」となる。
- 「紅」は『斬紅郎無双剣』と『天草降臨』のみでの技。「紫暮」はポリサムでも導入されている。
- 牙神突
- ポリサムの「羅刹」の技で、ガード不能の突き。『SVC CHAOS』、『NBC』でも導入されている。
- 動作は「るろうに剣心」の斉藤一が使う「牙突」に似ている。ちなみに、この斉藤一には決め台詞である「阿呆が!」をパクられていたりする。
- 月華斬
- 『SVC CHAOS』で追加された技で、二段斬りから光翼刃の動作で打ち上げる打撃投げ。
- 『NBC』では、通常の投げ技同様相手を掴んでから行う。
- 酒振舞
- 『天下一剣客伝』での新技。踏み込んでの下段斬りから斬り上げる浮かせ技。
[編集] 武器飛ばし技など
- 五光斬
- 「五光」の役がモチーフの武器破壊技(武器飛ばし技)。光翼刃と同じ動作で相手を打ち上げ、追って飛び上がり空中で五連斬りを決める。バージョンによっては、名前が五光斬でありながら動作が後述の裏五光であるものも存在する。
- 裏五光
- 五光斬の「羅刹」バージョン。一度に高く打ち上げるのではなく、徐々に上昇しながら五連斬りを決める。
- 『零』以降は導入されていないが、『SVC CHAOS』ではこちらが超必殺技になっている。また、『NBC』ではこれと五光斬の両方が使える。
- 役縛り
- 『アスラ斬魔伝』の「羅刹」の秘奥義で、相手の動きを封じる桜華斬を飛ばす。
- 札死舞
- 『零SP』での絶命奥義。三連殺から裏五光に繋ぐもので、他のキャラクターの絶命奥義に比べると手抜きの感もある。
- 桐覇 光翼刃・鬼面割り
- 『天下一剣客伝』での秘奥義。光翼刃からさらに空中でもう一度光翼刃を繰り出し、止めに斬り下ろす。
- 『天草降臨』での怒り中版光翼刃も同様の動作(この場合、「桐覇 連翼刃」という名前になっている)。