灼眼のシャナ
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灼眼のシャナ | |
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ジャンル | 学園小説 |
小説 | |
著者 | 高橋弥七郎 |
イラスト | いとうのいぢ |
出版社 | メディアワークス |
レーベル | 電撃文庫 |
発表期間 | 2002年 – |
巻数 | 本編13巻 短編2巻 以下続刊 |
テレビアニメ | |
監督 | 渡部高志 |
シリーズ構成 | 小林靖子 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2005年10月 - 2006年3月 |
話数 | 全24話 |
ゲーム | |
ゲームジャンル | アドベンチャーゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 ニンテンドーDS |
開発元 | メディアワークス |
発売元 | メディアワークス |
メディア | [PS2] DVD-ROM [DS] DSカード |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | [PS2] 2006年3月23日 [DS] 2007年3月29日 |
販売価格 | [PS2] 6510円(税込) [DS] 4725円(税込) |
レイティング | CERO : 12歳以上対象 |
その他 | DS版タイトルは「灼眼のシャナDS」 |
『灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)は電撃文庫から刊行されている高橋弥七郎のライトノベル。また、これを原作とする漫画・アニメ・ゲーム作品である。
目次 |
[編集] 概要
シリーズ累計400万部を突破している、2000年代中期のライトノベルを代表する作品の一つである。キャッチフレーズは「奇妙な学園ストーリー」(作者・高橋弥七郎の言を借りるならば「痛快娯楽アクション小説」)。
作品独自の専門用語の多用や独特の世界観で構築された本作の内容を把握・理解するには少々時間を要するものの、一度頭に入れてしまえば、それらは本作の作品世界を楽しむための必要不可欠な存在であると感じる事が出来るだろう。事実として中高生など若い読者を中心に熱狂的なファンは多い。また、作者・高橋弥七郎も荒川弘氏との対談において、「燃えも萌えもどっちも好きなんだよ!」と言ったらしい。
2005年からは文庫発行元・メディアワークスによるメディアミックスプロジェクトが始動。同年2月には『月刊コミック電撃大王』にて笹倉綾人作画による漫画版の連載が開始(4月号から)、漫画版は累計50万部を突破。同年10月からはテレビアニメ化され、翌年(2006年)3月までの半年間放送。このアニメ版最終回ラストカットにおいて、いわゆる“UHFアニメ”としては史上初となる劇場版アニメの製作が発表。2007年4月に公開予定である。なお2006年12月にはOVAが発売された。(アニメ版詳細は別項参照)
[編集] ストーリー
御崎市に住む平凡な日常を過ごしていた高校生・坂井悠二は、とある一人の少女の出現と共に非日常の世界に巻き込まれた。その少女、『炎髪灼眼の討ち手』は、紅世の徒を討滅するフレイムへイズの一人。彼女は悠二に、彼が「すでに亡き存在」であることを告げ、特殊なトーチである悠二を狙う紅世の徒から護る事になる。そんな彼女に悠二は「シャナ」という名前をつける。二人は反発しながらも、少しずつ惹かれ合っていく…。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
灼眼のシャナの登場人物を参照。
[編集] 用語
- 紅世(ぐぜ)
- 「この世の歩いていけない隣」に存在する異世界。紅世の名は人間界の詩人によって名づけられたもので、紅世の徒は自らの世界を「渦巻く伽藍」と呼ぶ。徒たちが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する世界ではあるが、基本的には人間界と変わらず、互いのバランスの元に成り立っている。
- 異なる物理法則によって成り立っており、五感が意味をなさず、「あらゆるものが、現象による影響と意思による干渉の元、延々と変化し続ける世界」とのこと。
- 紅世の徒(ぐぜのともがら)
- 紅世の住人の総称。特に、好んで人間界に姿を現し、人間の存在の力を食い荒らして、それぞれの欲望に利用している者を呼称する。彼らはフレイムヘイズの追跡から逃れるため(フレイムヘイズは人が喰われ、その結果生じる歪みを察知し徒を追う)喰った人間の存在の力を少しだけ残しトーチに加工する。
- 人間界に現れるときの姿は千差万別で(現在の場合、大抵の徒は人化の自在法を使い、己の性質を表した人間の姿となる)、それぞれ固有の色の炎を力の大元として操る。「徒」と略す。人間と同様に(実際には若干異なるが)男女の別がある。
- 紅世の王(ぐぜのおう)
- 紅世の徒の中でも、強大な力を持っている者の総称。特に明確な基準があるわけではなく、徒たちの間の風聞や力の大きさ・強さによって「王」であるか否かが決まる。なおここでいう力の大きさとは、『存在の力』をどのくらいの規模で統制できるかというもので、大きな『存在の力』を持ったからといって「王」になれるわけではない。
- 無法の徒によって世界のバランスが崩れることを危惧し、人間と契約してフレイムヘイズに手を貸す王も多い。
- フレイムヘイズ
- 紅世の徒が存在の力を浪費する事により世界のバランスが崩れ、大いなる災厄が訪れる事を危惧する紅世の王と契約し、紅世の徒を討滅する事を目的とする者たちの総称。その名の由来は、契約の際に幻視する「炎の揺らぎ」からきている。自身の過去・現在・未来の存在全てを王に捧げ、その身を紅世の王の入れ物とする代わりに、紅世の徒を討滅するための絶大な力を手にした異能者であり、自在法と呼ばれるありえない現象を引き起こす力や卓越した技を駆使して戦う。その多くは紅世の徒によって全てを奪われ、命をも失う瀬戸際でフレイムヘイズとなった者であり、徒への復讐心を主な原動力として戦う。最初からフレイムヘイズとなるべく養育されたシャナや誰かを守りたいという善意でフレイムヘイズとなったユーリイは例外的な存在である。王が紅世で強い人間の感情を感じ取り、契約する。基本的に意思はフレイムヘイズ側のものだが、内の「王」の意思によって、戦う気の萎えたフレイムヘイズを見限り、器を砕かれて消滅するものもいる。
- フレイムヘイズに必要な徒への恨みを持つものが少なくなった現代では基本的に契約者を選ぶ余裕はないが、作中で出てきた王の多くは何故か契約相手を異性にしていることが多い。現在までに判明している範囲では、カムシンとヴィルヘルミナとイーストエッジ以外は全員がそうである。女性のフレイムヘイズが比較的多いのは、男性の王が女性の人間と契約している為と思われる。また、契約には強い人間の感情が必要なために若年者が契約する傾向が強く、ドレルのような男性で老人のフレイムヘイズは珍しいとのこと。
- フレイムヘイズの意思は人間だった頃の意志であるとはいえ、世界のバランスを守るために曖昧な根拠や過剰な恐れで同胞を殺す「紅世の王」に復讐心を利用され、朽ちるだけの抜け殻になった人間として、徒の中には『人間の抜け殻』や『同胞殺しの道具』や『討滅の道具』とフレイムヘイズを明らかに侮蔑する者も多い。
- 存在の力(そんざいのちから)
- この世に存在するための根源的なエネルギーで、生命の他に運命や因縁と言った要素を含む。あらゆる人間が持っている。徒はこの存在の力を食うことによってこの世に顕現し、能力を行使する。食われた人間は誰からも忘れられ、持ち物なども消えて“居なかったこと”になり消えてしまう。
- 人間だけではなく、動物や物質も持っている。しかしそれらの『存在の力』は人間や徒とは合わず、喰らえば逆に力が薄められてしまう。よって徒は人間のみを喰らう。なおこれらとは別に、純粋な『存在の力』も存在するが、『都喰らい』と呼ばれる秘法を使った後にしか作中では言われていない(詳細は不明だが、「純度」と言う表現が使われていることから、徒が喰らう『存在の力』は通常、何らかの『不純物』を含んでいるとも推測できる)。
- その力は炎によって象徴され、紅世の徒はそれぞれ異なる炎の色を持つ。フレイムヘイズは契約している紅世の王、燐子は製作者である紅世の徒と同じ色の炎である。また紅世の徒がこの世に顕現する際は、その徒の本質を表す形状と固有の色を持った姿になる。
- トーチ
- 紅世の徒に存在の力を食われた後、世界の歪みを緩衝する(実際はフレイムヘイズらの追跡から逃れる)為にその代替物として徒が喰らった人間の存在の力の残りカスを加工して作る残滓。暫くの間は普通に活動するが、徐々に存在感や気力が薄れていき、やがてこの世から燃え尽きて消失する。その瞬間、この世の人間の記憶から、そのトーチであった人間の記憶は完全に消え去り、最初からこの世に存在しなかったことになる。フレイムヘイズは基本的にトーチを人間と見なしておらず、しばしば自在法のエネルギー源として用いている。トーチの存在の力は作る際の力の残し具合で決まり、他から存在の力を供給されない限り燃え尽きるのみ。
- 例外として、徒に喰われることなく自らミステス(トーチ)と化す場合は、その人間の『運命』という器の総量の存在の力を持ったミステス(トーチ)になる。
- 宝具(ほうぐ)
- 紅世の徒が用いる、さまざまな効果を秘めた道具。ほとんどの宝具が存在の力を込めることで機能する。その効果は様々で、その主要な製造者も徒や人間など千差万別だが、徒と人間の両方が望まなければ作り出すことはできない(教授の宝具でありながら宝具ではない、我学の結晶シリーズは除く)。
- 零時迷子(れいじまいご)
- 宝具参照。
- ミステス
- 何らかの原因により、宝具を体の内に宿したトーチ。通称「旅する宝の蔵」。宿した宝具の影響により、封絶等の自在法の効果範囲内でも動くことが可能な物もいるが、それは大抵が戦闘用の宝具であり、例外として世界の事象一切に関わる力を持った零時迷子等が挙げられる。
- また、そのトーチが燃え尽きる、または破壊されると宿されていた宝具は別のトーチに無作為に転移する。
- 自在法(じざいほう)
- 存在の力を繰ることによって、紅世の徒やフレイムヘイズが用いる、有り得ぬ不思議を現出させる術。紅世の徒が人間界にやって来る最大の動機は、この自在法の行使であり、またフレイムヘイズにとっても戦闘の上で欠かせない。自在法の発動には、自在式と呼ばれる紋様を用いるが、これには決まった形式はなく、同じ自在法でも使用者によって個人差がある。特に自在法を用いるのが得意な徒やフレイムヘイズは自在師と呼ばれる。
- また、自在法はこの世の理を捻じ曲げるため、効果の大きい(瞬間移動など)自在法を使うと歪みも大きいらしい。
- 封絶(ふうぜつ)
- 最もポピュラーな自在法の一つ。封絶が発動すると、一定の空間のみが外部から切り離され、紅世にかかわるもの以外の一切の動きが止まり、応用として広範囲に効果を及ぼす宝具等の効果範囲を封絶内に縮められる。封絶の発動の間、その外部の人間は、封絶を張った空間を認識できなくなる。「教授」こと“探耽求究”ダンタリオンの編み出した複雑かつ非効率な自在式をもとに、天才自在師“螺旋の風琴”によって編み直され、これによって紅世の徒は完全なる隠密行動が可能になった。同時に、人間が徒に襲われたことを認識できなくなったため、徒への憎しみからフレイムヘイズになる人間も減少傾向にあるようだ。
- 封絶の最大効果範囲は個人の技量や持ちたる存在の力に左右されるが、自在師と呼べるほど器用ではないアラストールも街一つを覆うほどの封絶を貼れるため、巨大な封絶を貼る場合は技量よりも維持するための存在の力を保つのが問題な模様。
- 天破壌砕
- 紅世真正の魔神である“天壌の劫火”アラストールのみが使用可能な神威召喚の儀式。これを行って顕現した場合、『神』として顕現するため通常の紅世の王をはるかに上回る能力を行使できる。使用者の存在の力を使わない代わりに、通常使用には徒を生贄にする必要があり、『神』を迎える場でもある『紅蓮の帳』で固定した徒を神の供物にして動力源である『心臓』(コル)へと死の影で飲み込み作り変え、『神』としてアラストールは顕現する。アニメでは莫大な存在の力が現れ、通常の能力では修復不能に陥った場合のみが上げられる。但し、この方法を用いた場合、契約者(フレイムへイズ)は勿論その場にいた者も巻き込まれて死亡してしまう恐れがあり、平時においてはまず使わない。
- 大戦では先代・炎髪灼眼の討ち手がこの方法を用いた。
[編集] 宝具
- 贄殿遮那(にえとののしゃな)
- シャナの名の由来となった、シャナが持つ大太刀。大太刀そのものに加えられる力や敵意による干渉、自在法を無効化する能力を持つ。
- 元々は史上最悪の“ミステス”天目一個に内包されていたもの。
- レギュラー・シャープ
- “狩人”フリアグネが持っていた、トランプ型の宝具。収束して1枚のカードにすることも、分裂して複数枚のカードにすることもできる。元々はタロット型の宝具でカードを配るために使用されていた。
- 零時迷子(れいじまいご)
- “ミステス”坂井悠二に内包されている宝具。
- 紅世の徒、秘宝中の秘宝。“ミステス”の持つ“存在の力”を毎午前零時に「初期値」まで回復させる、一種の永久機関。ただし“ミステス”が“存在の力”を全て失った場合は、“存在の力”は回復不可能と推測される。“ミステス”が何らかの原因で後天的に得た“存在の力”も「初期値」として認識する。本来回復しない消耗を回復すると言う、世界の因果の根本に干渉する性質のため、世界の事象一切に関わる力を持ち、封絶の干渉をも受け付けず、また存在の力の鼓動を感知できる等の力も備わっている。
- 元々は「約束の二人(エンゲージ・リンク)」のと呼ばれる紅世の王“彩飄”フィレスと恋人である人間ヨーハンが、永遠に共にあるべく作成した物。材料となった物は時計台で、ヨーハンの中に時計台の部品が取り込まれ内部で完成、自ら零時迷子を宿した“ミステス”となった。
- 悠二がトーチとなったほぼ同時期、零時迷子を狙う紅世の王“壊刃”サブラクの襲撃により、存在の危機に陥ったヨーハンは、フィレスによって零時迷子に封じられ、悠二に転移してきた。そのため現在、零時迷子はヨーハンそのものと化している。また、襲撃の際、“壊刃”サブラクが謎の自在式を打ち込んだことにより、本来の零時迷子からは劇的な変異を遂げている。そのため、本来の零時迷子が持たない(すなわち、本来の持ち主である“彩飄”フィレスが知らない)様々な能力を得ていると思われる。
- 現在、紅世の徒の集団『仮装舞踏会(バル・マスケ)』にその力を狙われているが、彼等の真意は不明。
- バブルルート
- “狩人”フリアグネが持っていた、金貨型の宝具。金貨の残像が伸縮自在の金の鎖となって相手の武器に絡み、相手の武器を封じる。別名「武器殺し」。吸血鬼の様な変則的な能力を防げるかは不明。
- ダンスパーティ
- “狩人”フリアグネが持っていた、簡素で上品なハンドベル。ベルを振ることで、任意の“燐子”を共鳴させ爆発させる能力を持つ。この宝具を用いて“都喰らい”を起こそうとした。
- アズュール
- “狩人”フリアグネが持っていた、銀色の指輪。炎を防ぐ(能力範囲内の炎を消す)結界を張る能力を持ち、火除けの指輪とも呼ばれる。顕現したアラストールの炎の吐息さえも防いだ。
- フリアグネの死後、悠二の手に渡る。
- トリガーハッピー
- “狩人”フリアグネが持っていた、古いリボルバー。無限の弾丸を撃つことができ、撃たれたフレイムヘイズという器に収まるため休眠している“紅世の王”の、休眠を破る能力を持つ。その副作用として、目覚めた“紅世の王”を収めるだけの器を持たないフレイムヘイズは爆死する。
- 玻璃壇(はりだん)
- 御崎市のほぼ中央に位置する廃ビル、旧依田デパートの上層階に設置された宝具。都市の模型に人間とトーチを映し出す能力を持つ。旧依田デパートでは、玩具で構成された御崎市の模型に埋め込まれている。本体は銅鏡型。都市の様子が変化しても、その変化も再現可能である。
- 旧依田デパートは“狩人”フリアグネが自身の計画を管理するための拠点だったが、フリアグネの死後にマージョリーが発見して以降は、マージョリーが紅世の徒を討滅する際に利用している。
- 元々は紅世の王“祭礼の蛇”が、自身の作った都『大縛鎖(だいばくさ)』で人間を見張るために作ったもの。よってフレイムヘイズや徒は見えない。
- リシャッフル
- “狩人”フリアグネが持っていた万華鏡型の宝具で、覗いたものと覗かれたものの意思総体を入れ替える効果を持つ。ただし、互いの心が通じ合っていないと効果が無い。いとうのいぢの画集「紅蓮」に収録された短編に登場し、シャナと悠二が入れ替わってしまった。
- 吸血鬼(ブルートザオガー)
- “愛染自”ソラトが持っていた、片手持ちの大剣。“存在の力”を込めることで血色の波紋が浮かび、触れている相手側に刃によらない傷を与える能力を持つ。見かけより非常に重いが、“存在の力”を込めることで軽くなる。
- ソラトの死後、マージョリーが回収して佐藤啓作と田中栄太に貸し与えていたが、後にシャナの手に渡る。ヴィルへミナが悠二を攻撃してきた時に悠二が使ってヴィルへミナに重傷を負わせた事もあり、今後は悠二が使う事になる可能性がある。
- 各メディアによって多少デザインが異なる。
- オルゴール
- “愛染他”ティリエルが持っていたオルゴール(ミュージック・ボックス)。「オルゴールのメロディ」として込められた一種類の自在式を、音色に乗せて自動的に発動させる能力を持つ。
- 天道宮(てんどうきゅう)、星黎殿(せいれいでん)
- 球状の異界『秘匿の聖櫃(クリュプタ)』によって隠蔽された移動要塞。天道宮は先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダの死後、新たな『炎髪灼眼の討ち手』の養成所となる。星黎殿は紅世の徒の集団[仮面舞踏会(バル・マスケ)]の本拠地。
- 元々は人間の成す芸術に魅了された紅世の王“髄の楼閣”ガヴィダによって建造されたもの。よって中には彼の趣味である芸術品や装用が配備されている。
- カイナ
- 天道宮(詳細は上記)内部に設置された、銀製の水盤。紅世の徒を、“存在の力”を消耗させずにこの世に留め置く能力を持つ(紅世の徒は本来、この世に留まるために“存在の力”を消耗する)。
- 元々は天道宮を建造した紅世の王“髄の楼閣”ガヴィダが、人間を喰らわずこの世に留まるために作ったもの。
- ジェタトゥーラ
- 『儀装の駆り手』カムシンが持っている、銀の縁取りがされた片眼鏡(モノクル)。レンズを通して見ることで人間でもトーチをトーチとして認識できるようにする能力を持つ。これを用いることで、“存在の力”を感じることが出来ない人間でもトーチをトーチとして見ることが出来る。
- メケスト
- 『儀装の駆り手』カムシンが持っている、巨大な鉄棒。調律や通常の戦いでは鉄棒のまま使うが、瓦礫の巨人を纏った時は“存在の力”を込めることで、鉄棒を柄とし、瓦礫を“存在の力”で繋いだ鞭と化する。この鞭を使い、「ラーの礫(つぶて)」と呼ばれる“存在の力”を込めた瓦礫を飛ばす。
- トライゴン
- “頂の座”ヘカテーが[仮面舞踏会(バル・マスケ)]の「大命」を遂行するときに使う錫杖。杖頭の輪も付けられた遊環も三角形。託宣を受ける際に使われる他、自在式を相手に打ち込む時の触媒としても使われる。かなり頑丈に作られており、これを用いてシャナの攻撃を受け止めた事もある。
- 神鉄如意(しんてつにょい)
- “千変”シュドナイが[仮面舞踏会(バル・マスケ)]の「大命」を遂行するときに使う剛槍。持ち主の大きさに合わせて自在に大きさを変える能力を持ち、さらにシュドナイは自身の炎を纏わせて破壊力を高める。穂先を分裂させることも可能。
- モチーフは恐らく、「西遊記」の孫悟空が持つ天河鎮定神珍鉄こと如意金箍棒。
- タルタロス
- “逆理の裁者”ベルペオルが[仮面舞踏会(バル・マスケ)]の「大命」を遂行するときに使う鎖。具体的な効果は不明だが、ある種の防御結界を周囲に張り巡らせる事が可能である。
- 小夜啼鳥(ナハティガル)
- あらゆる自在法を「自由自在に」構築する能力を持った紅世の徒と、その徒を支配するための鳥籠型の檻を併せた「宝具」。鳥籠型の檻に“存在の力”を注ぎ込むことで、囚われた徒の行動を支配し望む自在法を「啼かせる」能力を持つが、莫大な量の“存在の力”を必要とする。
- 我学の結晶シリーズ
- 教授こと“探耽求究”ダンタリオンが作り上げた、宝具であり宝具でない品の数々。強力な力を持ったものもあれば、ジョークアイテムとしか思えない代物(バナナの皮、毛虫爆弾等)まであり、基本的には教授とその燐子ドミノにしか扱えない。ちなみに本人にとっては全て大真面目な発明であるようだ(少なくとも発明した時は)。
- 教授の力である『物質の顕現』で作成したデミ・ゴールドに自在法を打ち込んだり、この世の物を結合させて作り出す。
- ヒラルダ
- 十字架型の宝具。人間の女性にしか扱えず、折ることで折った人間の存在の力を使って、命と引き換えにこの宝具に込められた自在法を発動させるといわれている。現在フィレスによって自在法『風の転輪』が込められている様だが、詳細は不明。フィレスから吉田一美に譲渡される。
- ヒュストリクス
- “懐刃”サブラク秘蔵の宝剣だったが、教授こと“探耽求究”ダンタリオンに「イカれたカラクリ」(教授曰く、「浪漫の結晶ドォーーリル付き西洋風の両手剣」)に改造されてしまい、サブラクが教授と袂を分かつ原因となった。現在は教授が所有している。
[編集] 自在法
- 封絶(ふうぜつ)
- 上記に記載
- 清めの炎
- フレイムヘイズの体を清潔に保ったり、体調を万全にするために使用される。
- 達意の言(たついのげん)
- 意思を言語に変換する自在法。特に学ばなくても様々な言語の会話が可能になる。
- 戒禁(かいきん)
- 主に戦闘用のミステスにかけられる、中の宝具を守るための自在法。
[編集] 既刊一覧
- 本編
- 灼眼のシャナ ISBN 4840222185 2002年11月25日 初版発行
- 灼眼のシャナII ISBN 4840223211 2003年4月25日 初版発行
- 灼眼のシャナIII ISBN 4840224102 2003年7月25日 初版発行
- 灼眼のシャナIV ISBN 4840224390 2003年8月25日 初版発行
- 灼眼のシャナV ISBN 4840225192 2003年11月25日 初版発行
- 灼眼のシャナVI ISBN 4840226083 2004年2月25日 初版発行
- 灼眼のシャナVII ISBN 484022725X 2004年7月25日 初版発行
- 灼眼のシャナVIII ISBN 4840228337 2004年10月25日 初版発行
- 灼眼のシャナIX ISBN 4840228817 2005年2月25日 初版発行
- 灼眼のシャナX ISBN 4840231427 2005年9月25日 初版発行
- 灼眼のシャナXI ISBN 4840232040 2005年11月25日 初版発行
- 灼眼のシャナXII ISBN 4840233047 2006年2月25日 初版発行
- 灼眼のシャナXIII ISBN 484023549X 2006年9月25日 初版発行
- 短編集
- 灼眼のシャナ0 ISBN 4840230501 2005年6月25日 初版発行
- 灼眼のシャナS ISBN 4840234426 2006年6月25日 初版発行
[編集] 漫画
『月刊コミック電撃大王』にて、2005年4月号(同年2月発売)より連載。
- 作画 : 笹倉綾人
- キャラクターデザイン : いとうのいぢ
-
- ISBN 4840232245
- (通常版)ISBN 4840235031、(初回限定版)ISBN 4840234965
[編集] テレビアニメ
2005年10月から2006年3月までテレビ放送がされた。全24話。同時期にインターネットによるストリーミング配信もなされた。(詳細後述)現在は全8巻のDVDソフトとしてパッケージ化され、発売中。
DVD第1巻の予約特典「灼眼のシャナ DVDまがじんI」にはSDタッチされたキャラたちが繰り広げるギャグ番外編「しゃくがんのシャナたん」が、5巻の予約特典「~II」には「しゃくがんのシャナたんりたーんず」が収録されている。
2006年10月に刊行されたアニメガイドブック”『灼眼のシャナ』ノ全テ”初回限定版に付属したDVDにはこの両作の続編とも言えるギャグ短編「頂のヘカテーたん」が収録された。
[編集] スタッフ
- 監督:渡部高志
- シリーズ構成:小林靖子
- キャラクターデザイン:大塚舞
- 総作画監督:大塚舞、藤井昌宏
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 企画:川村明廣、臼井久人、久木敏行、阿部倫久
- 監修:高橋弥七郎
- 美術監督:奥井伸
- 色彩設定:伊藤由紀子
- 撮影監督:福世晋吾
- 編集:西山茂
- 音響効果:中野勝博
- 音響監督:明田川仁
- 音響制作:マジックカプセル
- 音楽:大谷幸
- 音楽プロデューサー:関戸雄一
- 音楽制作:ジェネオンエンタテインメント
- プロデューサー:伊平崇耶、三木一馬、中山信宏
- 製作:『灼眼のシャナ』製作委員会(ジェネオンエンタテインメント、東芝エンタテインメント、メディアワークス、J.C.STAFF )
[編集] 主題歌
- オープニング
- エンディング
※最終話のEDは「緋色の空」
※「being」はドレミ楽譜出版社発行の『アニメソング・マニア!ピアノ曲集』にピアノ用譜面が収録されている。
[編集] 放送局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 |
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千葉県 | 千葉テレビ放送 | 独立UHF局 | 2005年10月5日~2006年3月22日 |
埼玉県 | テレビ埼玉 | ||
神奈川県 | テレビ神奈川 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | テレビ東京系列 | 2005年10月10日~2006年3月27日 |
近畿広域圏 | 毎日放送(幹事局) | TBS系列 | 2005年10月8日~2006年3月25日 |
全国放送 | アニマックス | CS放送局 | 2006年1月15日~7月2日 |
[編集] サブタイトル
- 全ての終わり、一つの始まり
- 灯る炎
- トーチとフレイムヘイズ
- 惑いのフレイムヘイズ
- それぞれの想い
- 交錯・発動・対決
- 二人のフレイムヘイズ
- 麗しのゴブレット
- 恋と欲望のプールサイド
- 絡まる想い
- 悠二とシャナとキス
- ゆりかごに花は咲いて
- 校舎裏の宣戦布告
- 偉大なる者
- 炎の生まれた日
- 炎髪灼眼の討ち手
- 新たなる序章
- 砕ける願い
- 戦いの中で
- 非情のヴィルヘルミナ
- 遠ざかる想い
- 揺らぐ炎
- 星黎殿の戦い
- 紅蓮の想い
[編集] OVA
2006年12月8日に発売。タイトルは『灼眼のシャナSP 「恋と温泉の校外学習!」』。キャスト・製作スタッフは、ほぼテレビシリーズと同様。テレビシリーズ13話直後の時期に起こった、番外編的ストーリーを描く。
[編集] 劇場版
3本立てロードショー“電撃文庫ムービーフェスティバル”の1作として2007年4月に公開予定。(同時上映『キノの旅』・『いぬかみっ!』)キャスト・製作スタッフは、ほぼテレビシリーズと同様。
原作I巻のストーリーを再構成し、テレビアニメ版とは違う形で“エピソードI”を描く構想。
[編集] ゲーム
2006年3月23日にメディアワークスより発売。機種はプレイステーション2}(初回特典はいとうのいぢ画集「焔」)。また、2007年3月29日にはニンテンドーDSで移植版「灼眼のシャナDS」が発売予定(初回特典は描き下ろしスクールカレンダー)。ジャンルはアドベンチャーゲーム。
悠二とシャナ達の夏休みを描いたオリジナルストーリー(恋愛要素はあるが、メインと言う訳ではない)。第1章ではゲームオリジナルの紅世の徒・メア(声・小林沙苗)が登場する(なお、原作XIII巻にて“壊刃”サブラクがメアらしき女の事に付いて触れいてるため、メアは原作とは一応繋がりがあるキャラのようである)。
アドベンチャーパートでは会話中に突如「アクティブカウントダウン」が発動し、コントローラーの○・×・□・△ボタンと十字キーを制限時間内に指示通り入力するよう要求される。ここでのキー入力の成否はエンディングに影響する。
各章のラストでは紅世の徒と対決するバトルパートへ移行し、RPG調の戦闘が展開される。
- 携帯アプリ版
2006年12月よりiアプリ(FOMA903i・メガアプリ対応機種のみ)で配信予定。提供はタイトー。
[編集] 関連書籍
- いとうのいぢ画集 紅蓮 ISBN 4840228981
- 灼眼のシャナノ全テ ISBN 4840232873
- アニメ『灼眼のシャナ』ノ全テ [DVD付き限定版] ISBN 4840235473 (10月27日発売)
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