渡辺歩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渡辺 歩(わたなべ あゆむ、1966年9月3日 - )は、映画監督、アニメーター、演出家。東京都出身。シンエイ動画所属。
代々木アニメーション学院中退後、作画スタジオを1つ経て、1986年にスタジオメイツ入社。テレビシリーズ「ドラえもん」で動画デビューし、1988年にはシンエイ動画に移籍。それからは映画「ドラえもん」で原画、作画監督を務め、テレビシリーズでも演出や作画監督を担当する。彼の作画はとても独特で、演出もやや過剰であり一部からはドラクラッシャーと呼ばれているが、原作の魅力を最大限に生かす作風やキャラクターの表情や動きを豊かに表現する演出は高く評価されている。スタジオメイツ時代には、一川孝久(現在、スタジオコメット所属)、シンエイ動画時代には中村英一(現シンエイ動画作画部長、大山ドラキャラクターデザイン)に師事。
監督作品では「帰ってきたドラえもん」などの感動作品の他に映画「パーマン」2作を手がける。2003年の「のび太とふしぎ風使い」では総作画監督を担当、2004年の「のび太のワンニャン時空伝」では総作画監督及び演出を担当、作風がそれまでの映画とは様変わりし、減少していた観客動員数が盛り返すこととなった。
2005年に「ドラえもん」がリニューアルしてからはキャラクターデザインを担当。更に2006年3月4日に公開した映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」で初の長編作品監督を務めた。
シンエイ社外作品に参加するとき渡辺カケルの変名を使う。 ちなみにドラえもんと同じ誕生日(9月3日)である。
目次 |
[編集] 作品リスト
[編集] テレビアニメ
[編集] 映画作品
- ドラえもん のび太のパラレル西遊記(原画)
- ドラえもん のび太の日本誕生(原画)
- ドラえもん のび太とアニマル惑星(作画監督補佐)
- ドラえもん のび太のドラビアンナイト(作画監督)
- ドラえもん のび太と雲の王国(作画監督)
- ドラえもん のび太の南海大冒険(作画監督補佐)
- ドラえもん のび太の太陽王伝説(作画監督補)
- ドラえもん のび太とふしぎ風使い(総作画監督)
- ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(演出・総作画監督)
- 帰ってきたドラえもん(監督・作画監督)
- のび太の結婚前夜(監督・作画監督)
- おばあちゃんの思い出(監督・作画監督)
- がんばれ!ジャイアン!!(監督・作画監督)
- ぼくの生まれた日(監督・作画監督)
- Pa-Pa-Pa ザ☆ムービー パーマン(監督・脚本)
- Pa-Pa-Pa ザ☆ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!(監督・脚本)
- ドラえもん のび太の恐竜2006(監督・脚本・絵コンテ)
[編集] テレビアニメ(渡辺カケル名義)
- 機動天使エンジェリックレイヤー 第12、21話(絵コンテ)
- あずまんが大王 THE ANIMATION 第19話(絵コンテ)
- スクラップド・プリンセス 第3話(絵コンテ)
[編集] その他の仕事
- 小学館のテレビ絵本 映画ドラえもん のび太の恐竜2006(原画描き下ろし)
- うごくえほん のび太の恐竜(水彩イラスト描き下ろし)