代々木アニメーション学院
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代々木アニメーション学院(よよぎあにめーしょんがくいん)は、株式会社代々木ライブ・アニメイションによって経営されているマルチメディア系の無認可校である。1977年設立。学校法人大矢学園グループに属するが、専修学校ではないので、卒業生には専門士の称号は与えられない。通称「代アニ(よあに)」「YAG(わいえーじー)」。
北から順に、札幌・仙台・大宮・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡と日本各地に設置されており、カリキュラムの基本は東京校となっている。
2005年10月より、秋葉原・神戸・金沢の各校が新設され、全校において高等学部(通信制高校と連携して高卒資格が取得できる)も新設された。
同時期に杉並にも分校が設立されたが半年ほどで廃校となった。2002年頃には、アニメ学部に毎年500名ほどの入学者があったという。
ラジオCMを積極的に用いており、AMラジオ局の深夜帯を中心に放送しているほか、テレビCMも放送している。アニラジと呼ばれるラジオ番組に、スポンサーになっていることも多い。
2006年4月より、落語家・三遊亭楽太郎が学院長就任(取締役ではない)。
2006年12月4日付けで運営会社の株式会社代々木ライブ・アニメイション代表取締役が交代[1]、翌々日の12月6日に代々木ライブ・アニメイションが東京地裁へ民事再生法の適用を申請した[2]。民事再生法の適用を希望するのは、前代表の経営の私物化や使途不明の手形小切手の乱発などを止め、経営の健全化をはかるためとしている。学院の運営は継続されるとされている。
2006年12月9日付けで札幌校ブログに「学費入金詐欺にご注意ください。」の記載があり、振込先を大矢学園にするようにという怪文書がでまわっているらしい。 学院長・三遊亭楽太郎の直筆で振り込みに対する注意文が、12月12日付けでYAGのウェブページに掲載されている。
目次 |
[編集] 設置学科
[編集] アニメ学部
- アニメーター科
- アニメ彩色科(2005年9月までデジタルペイント・アーティスト科)
- 背景美術監督コース科
[編集] 映像学部
- アニメ制作科(2006年4月までアニメ監督コース科)
- アニメ音響監督コース科
- SFXデジタル映像コース科
[編集] 工芸学部
- フィギュア・アーティスト科
- スペシャルメイクアップ・アーティスト科
- コンシューマロボット・デザイン設計科
- エンターテイメント工芸科
- ゲーム・クリエイター学部
[編集] CGデザイナー科
- キャラクター・デザイン科
- ゲーム・プランナー科
- ゲーム・プログラマー科
- ゲーム・アニメシナリオライター科
- ガールズコンテンツ・クリエイト科
[編集] 芸能学部
- 声優タレント科
- お笑い・ものまね科(2005年開設、2006年廃科)
[編集] 出版学部
- マンガ・コミックプロ養成科
- エンターテイメント・ノベルズ科
- ビジュアル・イラスト科
[編集] 高等学部
- 代アニ学院高等学部
- 夜間部
- 声優タレント専科
- コミック専科
- アニメーター専科
- キャラクター・デザイナー専科
- フィギュア・アーティスト専科
- ヴォーカル・タレント専科
- ゲーム・プランナー専科
- CGクリエイター専科
[編集] 著名な卒業生
[編集] アニメーター
[編集] 声優
- 浅田葉子
- 浅野真澄
- 阿部玲子
- 小尾元政
- 神崎ちろ
- 岸尾大輔
- 斎賀みつき
- 櫻井孝宏
- 下屋則子
- 鈴木千尋
- 鈴木真仁
- 鈴村健一
- 高橋広樹
- 田中理恵
- 谷山紀章
- 田村ゆかり
- 鳥海浩輔
- 那須めぐみ
- 並木のり子
- 南條愛乃
- 野川さくら
- 能登麻美子
- 水樹奈々
- 宮川美保
- 森訓久
- 谷内友美
- 吉野裕行
[編集] 漫画家
[編集] Webディレクター
- ワタナベマコト
[編集] 広告・宣伝
高い就職率を宣伝文句にすることが多い。2001年の宣伝では就職・デビュー率98.7%を謳っていた。そして2002年4月入学者募集の広告では100%を超え、2001年3月卒業生の就職・デビュー率が115%であったとしている。その後も高い数字の宣伝は続いており2006年年3月卒業生の就職・デビュー率は119.4%であるという。どのような計算で100%を超える数字になるのかは不透明である(一人で複数の就職内定・デビューをしているということから100%を超えるというのが代々木アニメーション学院側の説明。ただしデビューといっても、商業誌に作品が載るなどの世間一般で言われるデビューではなく、オーディションを受けた、編集者に会った時点で、プロ活動をはじめたとデビューとみなし、カウントされるようである)。高い就職率は万年人手不足であるアニメ業界においてはあながち嘘とも言い切れないが、高い実力を要する出版業界・声優業界では非常に疑問を持たざるを得ない数字である。
[編集] 外部リンク
ネット版アニメレポート(映像文化関連産業労働組合アニメ対策委員会公式ページ)
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