江ノ島電鉄10形電車
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[編集] 概要
1997年(平成9年)4月18日より営業運転を開始した。2両編成1本(2両)のみの在籍。他の車両と運用上の区別はなく、共通で使用されている。
1902年(明治35年)の江ノ電開業から95周年を迎える事を記念して、東急車輌にて製造された。
観光客を意識してオリエント急行を思わせるレトロ調デザインを採用しており、ブルーとクリームの2色に、イエローとホワイトの装飾帯を配した車体塗色が非常に特徴的な車両である。
外観上の特徴としては500形以来の両開き扉を採用し、車体幅が従来車両より100mm広げられ江ノ電初の裾絞り車体となったほか、先細り状の形状の先頭部、腰部の丸形一灯ヘッドライトや、これまた江ノ電初のシングルアームパンタグラフ採用などが挙げられる。 また上部が弧を描く独特の形状の窓や、船の救助網を模したような形状のスカート、屋根上の冷房装置などを隠すように取り付けられたモニタ屋根状カバーなど本形式独自の特別装備も目立つ。
内装面では木目調部品(一部部品は木製)を多用しており、金属部分もブロンズ仕上げ、丸形蛍光灯カバーに電球色照明など欧風の「レトロ調」に徹底しており、江ノ電ファンからの評判は思わしくないものの、観光客からは好評のようである。
この10形導入に伴い、江ノ電最後の非冷房かつ旧性能車(吊り掛け駆動、電磁SME制動)であった300形の302-352の編成が同年3月に引退した。 (吊り掛け駆動方式の車輌は1000形が現在も現役であり、非冷房車は500形が最後であった。)