暗い日曜日
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暗い日曜日(Szomorú vasárnap, Gloomy Sunday, Sombre Dimanche)はシェレッシュ・レジェー作曲、ヤーヴォル・ラースロー作詞による1933年にハンガリーで発表された歌。および、それをもとにした映画。
曲調、歌詞ともに陰鬱なこの曲は「自殺ソング」として知られており、ハンガリーではこの曲を聞いて何十人もの人が自殺したとされている。実際に自殺した人の記録は残っていないため都市伝説ではないかとも言われているが、本作が発表当時ヨーロッパ各国で放送禁止にされたことは事実である。
多くのアーティストによって歌われ、特に1936年のフランスで発表されたフランス語によるダミアの録音で広く世界的に知られるようになった。故にシャンソンの作品であると誤解されることが多い。
[編集] 日本に於けるカヴァー
淡谷のり子を筆頭に越路吹雪、美輪明宏、戸川昌子、岸洋子、金子由香利などシャンソンを専門分野とする歌手がカヴァーに挑んでいる。岩谷時子による訳詩で唄われることが多いが、1978年発表の浅川マキによる日本語詩、および歌唱が原作の持つ世界に忠実である。
[編集] 映画
"Gloomy Sunday - Ein Lied von Liebe und Tod"(1999)
1999年、1988年のニック・バルコウの小説が、ロルフ・シューベル脚本・監督、エドヴァルド・クオシンスキ撮影、ドイツ、ハンガリー合作という形で映画化された。出演はマロジャーン・エリカ、ステファーノ・ディオニージ、クロール・ヨアヒムら。
2002年5月25日、映画(邦題「Gloomy Sunday/暗い日曜日」)が日本で公開され(ギャガ・コミュニケーションズ配給)、同年11月1日、DVDが発売された。
- 日本での公式サイト
- [1]; [2]
- DVD「暗い日曜日」(ZMBY-1494 / 110分 / メディアファクトリー、クロス・エンタテインメント・ディストリビューション販売)