改憲
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改憲(かいけん)は、憲法の改定の必要という観点から見たとき、改定の必要を認める主張ないし政治的立場を指して用いられる。改定の必要を認めない主張は、護憲と称される。日本における改憲論は、自衛隊と日本国憲法第9条をめぐる議論が多い。
この意味における改憲・護憲は、あくまで、憲法の内容・理解や、論者が前提とする政治的見解から帰結する結論である。本来は、改定必要・改定不要と分けるのが好ましい。改・護という語には、価値的な意味合いがあるため、イデオロギー的機能を果たす側面が認められるからである。
なお、成文憲法(文章化された憲法)の改憲には二種類あるという説がある。この説によると、改憲には明文改憲と解釈改憲があるとされる。明文改憲とは、「憲法の文言そのものを変えて改憲すること」であり、一般に言われる改憲がこれにあたる。これに対し解釈改憲とは、憲法の文言はそのままで「解釈を変更して事実上の改憲を行うこと」である。この解釈改憲は戦後の日本が行ってきたことだが、明文改憲と異なり国民投票などの一定の手続きなしで事実上改憲が行われてしまうため、国民の意見を無視した憲法の変更が可能なこと、文言と解釈がかけ離れることで憲法の文言が形骸化してしまうこと、文言と解釈が異なることから誤解を生みやすいことなどが問題とされている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- リンク集/日本国憲法 - Wikia
- 〔PDF〕新憲法草案 2005年11月22日- 自由民主党
- 日本国憲法2.0 2006年2月6日 - 日本国憲法2.0開発部 - 改憲か護憲か