川喜田二郎
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川喜田二郎(かわきた じろう、1920年 - )は、日本の文化人類学者。地理学者。
学歴は京都帝国大学文学部地理学科卒業。学位は文学士(京都帝国大学)。職業は元東京工業大学教授を経て、川喜田研究所代表、筑波大学教授、中部大学教授。称号は東京工業大学名誉教授。栄誉は秩父宮記念学術賞受賞、マグサイサイ賞受賞など。
主にネパールをフィールドとする文化人類学者。日本ネパール協会の会長を二度に渡って務め、アジアのノーベル平和賞といわれるマグサイサイ賞を受賞した。
中学生のころより、先輩である今西錦司と共に山歩きに没頭する。京都帝大時代は、今西錦司、梅棹忠夫らと共に探検隊を結成し、カロリン諸島や大興安嶺山脈を巡った。その後、大阪市立大学の助教授時代よりネパールをフィールドとするようになった。
こういった膨大な野外調査の経験から、情報整理と発想のための手法であるKJ法を開発した。この手法はブレインストーミング後の整理法として非常にメジャーなものである。