名誉教授
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
名誉教授(めいよきょうじゅ、Professors emeritus)とは、主に学術機関に教授または教員として勤務した者であって、功績のあった者に対して授与される称号のことである。日本では学校教育法にその根拠規定があり、それぞれ大学の規定の定めるところにより授与される。
目次 |
[編集] 概要
大学(短期大学を含む)および高等専門学校は、当該大学または当該高等専門学校に学長・校長、副学長、学部長、教授、助教授または講師として勤務した者であって、教育上または研究上、特に功績のあった者に対し、当該大学または当該高等専門学校の定めるところにより、名誉教授の称号を授与することができる。名誉教授は各教育機関より授与されるものであるが、称号そのものは法的に定められたものであり、学校教育法にその根拠規定を見ることができる。同法68条の3では「大学は、当該大学に学長、副学長、学部長、教授、助教授又は講師として勤務した者であって、教育上又は研究上特に功績のあった者に対し、当該大学の定めるところにより、名誉教授の称号を授与することができる」と規定されている。
名誉教授の称号は、退職後に、退職した大学・短期大学・高等専門学校より授与される。かつては、名誉教授の称号を受ける大学・短期大学・高等専門学校に一定年数以上(主に10年以上)所属していなければならなかったが、学校教育法の改正により、現在、所属年数は問われなくなった。
名誉教授は、授与した大学・短期大学・高等専門学校から研究室が用意されることもあるが、実際は、栄誉職・名誉職としての称号のみである。
[編集] 大学校の名誉教授
国立の大学校においては、大学校の校名を付した「○○大学校名誉教授」の称号が、大学校を設置する国や独立行政法人の責任者(長官、理事長など)から、授与されることがある。「○○大学校名誉教授」は、「名誉教授」と性質が類似しているが、厳密には同じものではない。
[編集] 「○○大学校名誉教授」の称号が存在する大学校
- 警察大学校 - 警察大学校名誉教授 (警察庁長官が授与)
- 防衛大学校 - 防衛大学校名誉教授 (学校長の推薦に基づき、防衛庁長官が授与)
- 防衛医科大学校 - 防衛医科大学校名誉教授 (学校長の推薦に基づき、防衛庁長官が授与)
[編集] 関連する称号
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 東京大学名誉教授称号授与規則 (東京大学)