KJ法
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KJ法とは、東京工業大学名誉教授 川喜田二郎がデータをまとめる際に考案した手法で「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果がある。多くの断片的なデータを統合して、創造的なアイディアを生み出したり、問題の解決の糸口を探り出す手法。プロセスそのものは川喜田二郎の著作物にも明確に記されており、一見シンプルで容易にみえる。しかし、プロセスの随所で細かい注意が必要であり、実際に使いこなすためには訓練が必要である。様々な用途に合わせて色々なサイズのカードが用意されている。各種のワークショップなどでも用いられており、また大学で経営工学などを専攻するとカリキュラムの中でこれを集中的に学ぶこともできるが、実際にはKJ法を正しく学んだことがない人が教育・指導していることが多いので注意が必要である。インターネット上には、書籍だけで学習したと思われる人のKJ法の解説があるが、内容には不正確なものが散見される。正規の教育・コンサルティングを行なうためには、川喜田研究所から指導を行なうための認定を受ける必要がある。KJとは、考案者のイニシャルに因んでいる。
またコンピュータで使えるソフトウエアで、KJ法を使えると称したものが配布・販売されているが、そのようなものを使うとKJ法ができるわけではない。KJ法は基本的にはカードと筆記用具があれば行なうことができるが「カードと筆記用具があるとKJ法ができる」わけではなく、適切な学習が必要である。ソフトウエアを使ってもKJ法はできない。また、名称の許諾をKJ法本部・川喜田研究所のサイトから受けてもおらず、名称を不当に使用しているケースが多い。(参考ページ)
[編集] KJ法の進め方
KJ法は4ステップからなる。
- カードの作成
- グループ編成
- 図解化
- 叙述化