宇宙船シリカ
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『宇宙船シリカ』(うちゅうせんしりか)は、NHK総合テレビにて1960年9月5日から1962年3月27日まで放送されたSF人形劇。全227回。
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[編集] 放送時間
- 放送開始~1961年3月28日
- 毎週月曜日~金曜日 午後5時40分~5時50分
- 1961年4月3日(第129回)~放送終了まで
- 毎週月曜日・火曜日 午後5時45分~午後6時
[編集] スタッフ
- 原作:星新一
- 脚本:森文兵(第1回~20回)、前田武彦(第21回~142回、第180回~227回[最終回])、若林一郎(第143回~179回)
- 音楽:冨田勲
- 人形美術:竹田喜之助
- 操演:竹田人形座
- 主題歌:「宇宙船シリカ」(作詞:前田武彦 作曲:冨田勲 歌:東京放送児童合唱団)
[編集] キャスト
- ピロ:喜多道枝
- ネリ:永井鈴子
- ボブ艇長:石原良
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
竹田人形座によるマリオネット劇。シリカ号という宇宙船で、主人公のピロ少年が宇宙の様々な星を巡って冒険を繰り広げる物語である。他にピロの姉のネリ、艇長のボブの3名がシリカ号に乗り組み、ピロと共に宇宙を旅する。また、ピロの愛犬ピスがいるが、ピスはピロが作った冠形の翻訳機を頭に付け、人間と自由に会話ができる。船内の業務はすべてロボットが行なうようになっていて、操縦を担当する操縦ロボット、乗組員の食事を作る食事ロボット、医療を担当するドクトルロボット、新しい星に着陸した際の偵察や船内での行事の写真撮影をするカメラロボットなどがあった。
シリカ号はコッペパン型の船体で中央の上部に透明なドームがあり、船体前部にはレーダーアンテナと思われる回転する装備がある。推進方法は不詳。惑星への着陸時には3本の脚が船体下部から出る。
シリカ号が探検した星も様々で、透明人間が住む星、海底人の星、小人の星、すべてが完全に機械化(オートメーション)されて肉体が退化した生物が住む星、金属人間が住む星などがあり、ピロたちは、最初はそれらの宇宙人と意志が通じずに敵対して危険な目に会うこともあるが、最後は和解し、友好を深めて宇宙へ旅立つ。他にも、ピロや宇宙人たちに襲いかかる怪獣、宇宙空間を泳ぐ宇宙クジラ、他の星に接近してあらゆるものを引き付けては放り飛ばすゴムまり星、惑星同士の衝突などの見せ場が多々あり、年代的にもアメリカ・ソ連の宇宙開発競争の最中で、日本でも宇宙への関心が高まっていた時期であり、人気を呼んだ作品であった。
最終回は、ピロが地球に帰って大学へ入るので宇宙探検は終了、ネリとボブが結婚するという設定であった。
NHKに残されている映像は第123回「イクチオザウルスの最期」(1961年3月17日放送)のキネレコ1本のみだが、台本はすべて現存している。
カテゴリ: 日本放送協会テレビ番組 | 人形劇