人形劇
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人形劇(にんぎょうげき)は、人形(物体)を介して表現する演劇。起源については呪術・祈祷などで発生したと言われている。人形芝居とも。
手遣い人形、棒遣い人形、糸操り人形に分類される。日本の伝統的な人形劇には文楽(人形浄瑠璃)がある。他に映画(テレビ)人形劇もある。海外ではアメリカのジム・ヘンソンとフランク・オズが創設したマペット、フランスのギニョールが有名。
活動中のプロ人形劇団は多くあるが、形態が多岐にわたるため把握できない。30年以上継続して活動している人形劇団は人形劇団ひとみ座、人形劇団プーク、人形劇団クラルテ、人形劇団京芸、人形劇団むすび座、結城座、劇団小さいお城など。
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[編集] TV人形劇
[編集] 日本国内製作
- NHK連続TV人形劇
これらの作品は、「ひょっこりひょうたん島」までは平日午後5時台、それ以降「プリンプリン物語」までは平日午後6時台の帯番組だった。いずれもNHKの子供向け番組の看板番組で視聴率・人気も高い傾向にあり、当時の子供たちの生活習慣になじんでいた。 以後は「三国志」が土曜日6時台に週1回放映、「ひげよさらば」が平日午後5時台の帯番組となった。 しかし、NHKでは平日夕方枠のニュース拡充(特にローカルニュース枠)、アニメ放映に積極的に乗り出したこと、子供たちの生活習慣の変化などを理由に枠は消失した。以降、人形劇のレギュラー放映枠は作られていない。
なお、同枠の内容として「新八犬伝」から「紅孔雀」までの4作品が剣豪もの、「三国志」が中国古典を基にしている以外は、SFファンタジー作品であることを挙げることができる。その折々の国内・国際情勢の風刺なども積極的に織り込まれた。また剣豪ものであっても、SF性など現代性を持たせている。
またアニメには無い立体性の美的効果・リアルさなども魅力としてあげられる。
- NHK教育テレビ 学校放送、幼稚園・保育所向け番組
- 小学校低学年向け国語番組、幼稚園・保育所向け
- 小学校低学年向け道徳番組
- 大きくなる子:1961年~1988年
- あつまれ!じゃんけんぽん:1988年~2003年
- のびのびノンちゃん:1990年~1996年
- ざわざわ森のがんこちゃん:1996年~
- バケルノ小学校 ヒュードロ組:2003年~
[編集] 国外製作
イギリスには人形劇番組が多い。これは、日本ではアニメが高年齢で特撮が低年齢、アメリカではアニメが低年齢で特撮が高年齢中心なのに対し、イギリスでは人形劇が低年齢番組の主役だからである。下で説明しているジェリー・アンダーソンも、最初は低年向人形劇を作っていた。
- 「サンダーバード」等一連のアンダーソン作品は「ジェリー・アンダーソン」を参照。
- 「きかんしゃトーマス」
- 「くまのパディントン」
[編集] 人形劇の全国コンクール
[編集] 参考文献
- クリスタベル安藤 「ETVデータベース」 クリスタベル安藤オンライン、2005年5月10日