学生援護会
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学生援護会(がくせいえんごかい)は、かつて存在した日本の出版社である。現在は吸収合併され、株式会社インテリジェンスとなっている。
1956年に東京都・九段で、地方から上京した学生の生活支援をおこなうことを目的とした団体として設立され、1958年に機関新聞『学生タイムズ』を創刊した。その後1967年に、日本で初めてのアルバイト情報誌『アルバイトニュース速報』(現、an首都圏版)を創刊する。その後、全国展開し、就職情報誌も発行、付随する業務を拡大している。特に1980年代には牛の「ヨシダ君」をCMに起用したことでも話題になった。
しかし、ウェブサイトやフリーペーパー(無料誌)の普及で、販売用の雑誌の売れ行きが下降気味となる。そこで、2005年9月に、このような経営環境の変化に対応して事業拡大するために、赤嶺紀彦代表取締役社長(当時)ら経営陣がアメリカ合衆国の投資ファンド会社「カーライル・グループ」と共同してMBOを実施し、カーライル・グループが学生援護会とグループ企業16社の株式を全部買い取った。
MBO実施の当初は、2007年秋に株式上場する計画であったが、2006年3月15日に総合人材サービス会社の株式会社インテリジェンスとの合併を決定。まず3月31日に、学生援護会の発行済み株式40.1%をUSENが取得(インテリジェンス創業者で会長の宇野康秀はUSENの現社長)。7月1日にインテリジェンスと合併のうえ、USENのグループ会社になった。
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[編集] 合併直前の会社概要
株式会社学生援護会の合併により消滅しているが、その消滅前の会社の状況は以下の通りである。
- 商号 株式会社学生援護会(Gakusei Engokai Co., Ltd.)
- 本社所在地 東京都新宿区市谷田町1-18
- 創業 1956年3月
- 設立 1970年9月21日
- 事業内容 雇用情報(アルバイト情報)事業、採用支援事業、人材開発事業、就職支援事業などを行うグループ各社の統括・統制・調整
- 代表者 代表取締役社長 宮森清
- 資本金 16億5000万円
- 売上高 432億0700万円
- 大株主(2006年3月1日現在)
- カーライル・ジャパン・パートナーズLP 87.31%
- うち40.1%は、2006年3月31日にカーライルグループから株式会社USENに譲渡
- CJP.Co.インベストメントLP 4.98%
- 従業員持株会 4.40%
- 役員持株会 1.71%
- カーライル・ジャパン・パートナーズLP 87.31%
[編集] 主なウェブサイト
[編集] 主な情報誌
- an
- サリダ
- DODA
- フリーペーパー「Free an」
- フリーペーパー「JOB TOWN」
- フリーペーパー「CLIP」
[編集] 関連項目
- 井上美旭弥 - 創業者・初代社長
- 井上陽子 - 2代目社長。会社を再建して、現在のような規模に拡大した。創業者の実妹。
- 井上美悠紀 - 3代目社長。創業者の実弟。
[編集] 外部リンク
- 吸収合併に関するプレスリリース
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