女性警察官
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女性警察官(じょせいけいさつかん)とは警察組織に勤務する女性のうち、警察官のことをいう。警察事務吏員や交通巡視員の女性はこれに含めない。
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[編集] 歴史
近代以降の警察組織における最初の女性警察官は、第一次世界大戦中の1914年に英国グランサム(Grantham)で採用された2人の女性である。また同年には、ロンドン郊外でも女性が制服着用の上で巡回活動を行った記録がある。
初期の業務は主に地域巡回であったが、1915年には逮捕権限を持つ最初の女性警察官エディス・スミスがグランサム警察に任用された。グランサムで女性警察官が誕生した背景には、当時グランサムにあった兵舎を目当てに娼婦が増加し、それに伴うトラブルに対応する必要があったためと言われている。スミスの名は、現在同市内の通りのひとつとなっている。
その後1918年ごろまでに英国各地、およびカナダなどの諸国で女性警察官の任用が開始された。1942年にはインドのムンバイでも女性警察官の任用が記録されている。
第二次世界大戦後にこの動きは加速し、1949年にはロンドン警視庁で女性警察官(Woman Police Constable, WPC)が採用された。日本でもGHQの指示に基づき、1946年に最初の女性警察官採用が行われた。当時の名称は婦人警察官(ふじんけいさつかん、略して婦人警官あるいは婦警)であり、逮捕権限を持たなかった。
その後、世界各国での女性の権利向上に伴い、職名や職域、制服(後述)について男性との差違を減らそうとする国が増加している。英国では1999年に、WPCという女性特有の職名からWomanのWを外した。日本でも2000年の男女雇用機会均等法全面改正に伴い、従来の婦人警察官(婦警)という呼称から現在の女性警察官に改められた。
[編集] 女性警察官のスタイル
[編集] 制服
女性警察官の制服には、スカートが採用されることが多かった。しかし職域の一般化、および男女同権の考え方から次第にスカートは減少し、イギリス、ドイツ、アメリカなどでは男性とほとんど変わらない制服が採用されている(帽子デザインなどに若干の違いがある)。
日本の場合、女性と男性では警察でも制服に大きな違いがある。女性の制服は正装時はブレザーにネクタイ・スカート着用と規定されており、膝丈程度のスカートが標準となっている。これは女性に限らず警察官は活動的な格好が求められる場合が多いためで、長い丈のスカートでは邪魔になる場合があるためである。なお、女性警察官の制服としてはキュロットスカートおよびズボンも用意されているが、これも活動的なデザインとなっている。
外勤の場合、制服の上に指定の防寒服以外のロングコートやカーディガンを羽織ることは違反とされている。ちなみに制服時はロングの靴下を履くことも禁止されており、また制服の下にセーターやベストを着ることは、制服警察官の外観が変わって見えてしまうことから望ましくないとされている。下着にラクダのシャツを着て目立たないようにする人もいる。
女性警察官導入が始まった戦後まもなくのころは男女共用のようなデザインにしようとの動きもあったが、当時日本を占領していたアメリカの意向で、日本の警察官の制服を始めとする服務規定は実質ほとんどがアメリカによって決められてしまった。その関係で当時の制服のデザインは極めてアメリカ的で色も黄色く、女性はスカートが正装と決められた。アメリカで男女共用が進んでいるにも一方で、日本ではそのまま現代にいたっている。
[編集] 着用方
警察官の制服はひとめでそれと分かる全国統一性でなければならないので、制服全体が隠れるような衣類を制服の上から羽織って勤務することは望ましくない。そのため警察庁は警察官専用のコートを作成し配布した。外勤の男女警察官が着ているコートはこれが多く、ハーフタイプで防寒性に優れ、黒い生地でコートの上に階級章・腕章が縫いこまれている。
[編集] 髪型・装飾
女性警察官の場合、髪型はたいていセミロングかショートヘアである。厳密にはセミロングが多く、次いで多いのがロングヘア、セミショート。アメリカの女軍人のように刈上げる場合もあるが、これは実際のところ殆どの女性警察官はしていない。
最近は男性警官でも以前に比べ長髪になってきているので、ショートヘアの女性警察官と襟足が大差なかったりする。セミロングやショートヘアの場合、束ねる必要がないので、肩に若干触る程度の長さでそのまま垂らしているというもの。この型は制服勤務する女性警察官に都合が良く、キャップを被る際に邪魔にならない。警察学校でもセミロングやショートヘアが奨励されている。
警察官の礼式は制服だけで留まるものではなく、髪型や立ち居振舞いにも厳格な姿勢が要求される。特に日本警察の場合、髪型にその影響は反映される。すなわち、「警察官たるもの市民の模範でならなければならない・善良なる市民のモデルとなり真摯執行務を遂行する。そのため格好もそれ相応の形を維持するべきである」と考えられている。
だが、化粧(メイク)や髪型について、警察庁、各都道府県警察において、明文化された規制はなく、警察官個人に任されている。そのため、一般の社会人がする程度の髪型、染髪なら問題視されない。
ただし、初任研修で警察学校入校時は一般の警察官の勤務時より、厳しく指導されることはある。
マニキュアや香水類に関しても使用そのものは禁止されていない。但し、職務遂行の妨げになるほど強い香りの香水にはチェックが入るようである。マニキュアをしている女性警察官も結構多い。
当然ながら、一般常識を逸脱した長髪や髪の毛の染色、不作為に前髪を長く伸ばすことは禁止されている。また、化粧についても厚化粧やどぎつい色のマニキュアも好ましくないとされ、指導されることもある。
全体的に見て、髪型や化粧に関しては女子生徒への校則の方が厳しいくらいである。これは警察官は市民の模範ではあるが、警察官も社会人であるので、身体制限の「校則」のようなものよりも職務の遂行のほうを優先すべきという考えによるものである。
警視庁ではロング(肩・もしくは肩より下まで)の場合、職務中はヘアゴムで束ねるか後ろに撫でるいわゆるオールバックにして前髪も全部束ねてそのうえからキャップを被る。ただ制服警察官といっても常にキャップを被っているのではなく外勤の場合が多く、内勤の場合は外しているケースが多い。無論、公式正装の際は全員被る。女性警察官の場合は以上のような髪型にしていてもキャップを被ってしまえば外見的にも髪の毛が邪魔にならないので特にどうこう言われることもない。
私服警察官の場合は職務遂行上あえて、ナチュラルヘアにしたり、民間人に模倣する為、あえて染髪することもあるらしい。
[編集] 身体基準
もとより、警察官というのは日本だけでなく、世界各国において「身体基準」というものがあり、女性警察官も例外ではない。主に身長155cm以上・体重等考慮にいれあまり肥満体質では男女ともになれない。「運動神経基準」も定められており、脚力も問われる。
要するに警察官というのは世界的にも痩せ型で、スタイルが良い。また一般人と比較すると男性には闘士型体型が若干多くなっている。 女性警察官もほとんどの者は痩せ型で一定身長で脚力は人並み以上である。
男性の場合、柔道の特待で警察に迎えられることもあり、同様に女性の場合陸上で迎えられることが多い。女性警察官はたいてい陸上競技が得意である。(根拠となる資料はない。男性警察官の場合は、柔道剣道等一定の特別採用枠があるが、女性警察官の場合は競争試験で採用されている。学力及び体力を備えた女性が多いことからくる誤解である。)よって、警察官は世界的にも標準体型を維持し、特に現場の警察官はスタイルが良く運動神経も良い。
但し、警察官といっても特殊部隊員並みの体力や剛健な肉体は求められていないので、男女ともに体格は大半の一般人と同じ。ずば抜けて長身ばかりでも全員が全員強靭な肉体で筋肉質であるということもない。
警察官の身体基準は軍の特殊部隊員級に厳しいものではなく、自衛官と比べても多少緩和されている。筋肉の付き具合も日本人男女の平均値並みしか求められないので、大半の一般人は問題なく通過できるレベルである。但し体力基準に関しては一般人よりもランクが高い。しかしそれでも自衛官や特殊部隊員級ではない。
機動隊員やSAT部隊員、SPなどは剛健な肉体の者や筋肉質な者も多いが、これらは警察官の中でも特殊な職域に入り、刑事地域交通など一般的な警察活動に従事する警察官とは性質が異なる。機動隊などに配属されている者は警察内で行われる選抜採用でさらに厳しい身体基準を問われ配属された警察官たちであり、普通に警察官として採用される為の身体基準とは関係ない。
女性警察官の場合は都道府県によって基準も微妙に変わるが、警視庁の場合は概ね身長155cm以上、体重40㎏以上としている。但し実際には160cm前後~165cm前後の者が大半である。しかし女性警察官でも170cm以上の長身女性は少ない。
日本の女性警察官の平均身長は今現在160cm前後である。
もともと女性警察官は日本に限らずスタイルの良い者が多い。肥満大国といわれるほど肥満体型の多いアメリカでも警察官は皆、痩せ型が多い。
女性警察官にせよ男性警察官にせよ肥満体では職務遂行上妨げになることが多く、またあまりにも肥満の場合は身体に欠陥をかかえていることが多く、さらに運動神経上も問題があるので身体基準で警察官には採用されない。
世界的に肥満の警察官というのがいないのはこの為である。
日本にも採用後に太った(いわゆる中年太りの警察官)はいるが、肥満体というほど太った警察官はいない。
日本の場合も体重制限や運動神経基準が問われるので、一般平均値よりも劣る場合は採用されない。よって女性警察官も自然と痩せ型が多くなる。
また運動神経は日本国民の平均値並みか、それよりも優れている為、スタイル的にも優れている者が多くなる。
この為、アメリカや韓国では優れたプロポーションを持つ警察官のコンテストが催されており、韓国では全国トーナメントで美人女性警察官コンテストが催されている。
これに倣って日本でも警視庁と一部の県警でミス女性警察官コンテストが催されている。 (まったくあり得ない記述である。自治体でもミスコンが廃止される風潮の中、部内でセクハラ防止委員会が機能しており、この種行事は真っ先にチェックされ、起案する部署の責任問題にもなる。)
[編集] 新たな制服
現在の警察官の制服は2002年10月1日の警察手帳の形状変更と同時に変更されたことになっているが、(記述ミスかと思われる。新制服は平成6年、1994年)男女ともに殆ど変わっていない。見分けるのが困難なほどである。その為、今後の女性警察官の制服には男性と同じくブーツの導入を進める動きが出ている。これは警察官が多く履いているもので機能性重視の革靴と活動的なブーツを女性警察官にも導入し、今後は女性警察官に夏冬ともに常時ブーツ着用で任務にあたらせることが検討されている。このブーツは7cmぐらいの長さで、足に密着していてフックで止められるようになっており、走りやすく防寒性もある。
[編集] ミニパト
警察におけるパトカーの小型車で、正式名称は『小型警ら車』である。(小型警ら車は地域警察部門に配備されているリッターカーである。いわゆるミニパトは、交通部門で使用する軽自動車を言う。)本部系無線を搭載せず、乗務員が携帯無線を持つのみとなっている。ミニパトは女性警官とセットで考えられることが多いが、これはミニパトが交通部門で多く使用され、かつ同部門に女性警官が多く配属されているためと考えられる。(まったく事実と異なる。通常のパトカーの装備は車載端末、車載無線等フル装備のいわば戦艦であり、小型警ら車、ミニパトとは全く異なる。)
[編集] 女性警察官の実情
現在の社会においては男女による職業差別は制度上消滅し、政界はもとより多くの官庁・企業・営業店従業員において女性蔑視や軽視の動きは見られなくなった。もとより女性という理由で職務内容を差別することはアメリカではセクハラとなり、日本の欧米化にともないアメリカにならって急速に女性軽視の傾向は排他され現在ではなくなりつつある。しかし、依然としてセクハラ問題や女性軽視の傾向が強い職業、それが警察と自衛隊である。日本においての警察は明治の昔から断固として男社会であり、元々男女差が無かった教職とは大きく対照的にある。女性だから昇進できない、役職につけないという人事がいまだに存在し、確固として女性警察官は男性警察官のサポート役に過ぎないという考えが根強い。特に刑事警察・公安警察といった捜査部門にその傾向が強く、現在全国警察官中20~30%を占める女性警察官(警察職員26万人のうち、女性警察官の占める比率は明らかにされていないはずで、根拠のない数字である。400人規模の警察署でも女性警察官は12~15人程度、警察官中女性警察官のポストは限られており、欠員が生じて採用されるという形であるから狭き門である。)のうち刑事部門に専従して職務にあるものは少なく長年の間、男性刑事90%に対し10%程度であった。しかし、女性独自の特性を生かした職務も一部導入され、性犯罪・幼児虐待事件などへの刑事事件への捜査に積極的に女性捜査員を就かせて捜査に当たらせようとの動きも出ており1990年代末~2000年以降では女性刑事の割合も20%ほどに増員され、今後の活躍が期待されている。
警視庁としては捜査一課の内部に女性捜査員のみで構成される女性捜査班なるものが存在し、強姦事件専従班として活躍している他、大阪府警にもドラマ「木綿のハンカチ」で取り上げられた女性捜査班「ライトウィンズ」(“正義の風”“そよ風”の意)がある。こちらは性犯罪のみならず、女性が被疑者となる事件の捜査も担当しているようである。
[編集] 女性刑事の実情
あまりに女性の私服捜査員が少ないひとつの原因はその職務の危険性があげられる。
警察官は基本的にどの部門も命をかけて市民を守る使命を帯びている。しかし、日本においては警察は縦割り社会でもあるので交通や警務部門が刑事部門の仕事を手伝ったりすることはほとんどない。そのため凶悪事件を担当する刑事部門所属の捜査員が必然的に危険度が増す。女性警官は全国的に交通部門に配属されることが多い。
交通部門は凶悪事件を扱わず、交通整理や違反者への事後処理・検問といった比較的安全な職務が多いからと考えられる。また、女性特有の人当たりの良さもあると見られる。さらに、交通は完全当番制で刑事課のように何日も泊まりこむようなことはなく、ほとんど定時に業務が終了する。(現在警察署交通課の業務は、定時出勤定時退庁という事は考えられない。暴走族を相手にした早朝深夜の取締りや交通監視活動等、刑事部門よりも激務である。飲酒運転など交通マナーの低下により危険度は増しており、交通だから危険ではないというのは偏見である。)
交通部門は警察の中ではもっとも役所仕事のイメージが強く、残業が多い刑事部門・不審者職質や現行犯逮捕の機会の多い地域部門の外勤が男担当。重労働・危険度の少ない部署は女担当という男女縦割り構造の理由で慣例化して配属が決まることが多い。
ただ、一般的に警察官は初任配属先は地域課もしくは交番勤務と人事規定され、キャリアでも最初は地域課に配属されるのだが女性警官の場合は原則的に交通課であったが、1980年代以降はこの風潮もだんだん軽減されており、全国的に女性警察官への配属差別は見られなくなってきた。
さらに刑事捜査に女性の特性も求められ、刑事課に配属される女性刑事の人員も大幅に増員された。元より刑事は能力や適性、素質を重視する傾向が強いので、女性警察官への差別は少なかったが、配属は乏しかった。
だが、近年では能力や素質が優れているならば女性でもどんどん配属させるようになっている。これには刑事への志願者が少なくなったという現状もあるが、その分適性のある警察官がスムーズに任用されるようになった結果あり、女性刑事も大幅に増えてきている。刑事は素質や適性・能力重視で任用されるので今後は女性刑事の人数がもっと増えていくと思われる。
なお、2000年以降では私服警察官のうち20%は女性が占めるようになっている。
[編集] 殉職
事実、警察官の殉職者が一番多くでるのは刑事部門と地域部門であり、交番勤務の巡査や現場の捜査員は常に死と隣り合わせである。交通課はそれに比べ、白バイや交通機動隊にしても発砲事件や凶悪犯を直接拘束するような事態に直面することは少なく、所轄の交通課ともなると殆どない。さらに交通違反車輌の追尾や暴走族の取締りといった危険度が高い任務は白バイ隊や自ら隊の担当で、一女性警官が単独で取り締まりに当たることなどない。交通部門のなかでも危険性をはらむものは男性警官が担当するケースが多く、女性は活躍しない。また、町の交番にいるお巡りさんはほぼ全員が男性警官であり(警視庁築地署銀座四丁目交番など一部に例外あり)、外勤の地域部門に女性を配属しない人事は徹底している。
[編集] 住居
女性警察官は家族と同居でない限り独身者は警察の用意した寮に住居を与えられる。これは公務員としては徹底したものであり1年間の初任過程が済むまでは寮への入居が義務付けられている。 女性警官の場合は女子寮に配置され、ここも警察学校の一部みたいなものである。警視庁には全国一の寮数が確保され、若い独身警官はほとんど寮住まい。キャリアの場合は警察庁宿舎に移住する。かつては徹底した厳しい体制がとられ教育役の寮長もいたが、現在はそれほど厳格でもなく、かなりフリーで穏和となっている。家族が差し入れなどで出入りするのも実にフリーであり、実家に戻って過ごすのもフリーである。最近は警察学校在校(この時点では基本的に警察官として扱われ寮に済むことが義務付けられる)の際でもフリータイムが多く、開放的な就学体制で自由時間も多い。ちなみに寮は既婚者が住んでも構わないよう所帯者専用の寮も確保されているのだが、女性警官の場合、結婚したらたいてい寮を出て行く。
[編集] 女性警察官の技能
- 女性警察官といえども警察官なので、それ相応の訓練は積んでいる。無論、警察官も人間なので個人差はあるが、女性でも初任過程で武術と拳銃操法の訓練が義務付けられており、一般人に比べれば頼もしい。女性警官の場合、警察学校在学中に柔道もしくは女子護身術の初段を取ることが奨励されているので、武術の心得はある。(あくまで奨励で段位取得が卒業資格の義務とはなっていないが、それでも武術未経験者よりはいくらか武術の心得はある。)
また、拳銃に関しては警察官は全員使えるようにならなければ警察学校を卒業できない。そのため、女性警察官だからといって武器の扱いに不慣れなどということはない。ただし、日本の警察官は男女に関係なく基本的に拳銃携帯を行う機会が少なく、男性警察官であっても殆ど拳銃を携帯して職務にあたることは無い。
また、女性警察官の配属が多い交通部門は全くといっていいほど発砲の機会がないため、熟練した操法を持っていても生かせない(交通課員は通常拳銃を携帯しない)。ちなみに卒業後も警視庁術科センターで常時訓練できる。
日常的に拳銃を携帯して職務に当たる警察官は日本では交番勤務か警備(警衛警護)部門の警察官くらいであり、警察署では交通課員に限らず刑事課員でも生活安全課員でも警務課員でも拳銃は携帯しない。
運転技能に優れた者も多い。二輪車の運転技能に優れた者で「女子白バイ隊」を結成したのは有名な話だが、自動車の運転にも秀でている者が多く、パトカーによる各種警察活動で大いに成果をあげている。
近年の女性警察官は国家資格を所持している者も多くなり、保母(現・保育士)資格や幼稚園教諭・色彩鑑定などで従来の身体的技能以上に優れた人材も求められてきている。警視庁では保母資格を持った女性警察官による保育施設開設運動も広がっている。今後は市民の防護のみならず、育成や育児相談窓口、警察署に保護された迷子などの面倒も見てくれる頼れる女性警察官を増やしていく方針のようである。
[編集] 関連項目
- 4月27日 - 1946年、日本で最初の婦人警察官が勤務を開始した日。婦人警官記念日(婦人警官の日)に指定されている。