大原八幡宮
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大原八幡宮は、大分県日田市田島2丁目184にある市内最大級の八幡宮。大波羅八幡宮とも書く。通称、大原神社。
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[編集] 杉原宮
日田の八幡神社初見は白鳳9年(680)靱負郷岩松峰(日田市天瀬町金場の北)に宇佐の鷹の居の社にいます神と名乗る神が現れ、社を建てて祀った(鞍形尾の宮)ことが初めである。慶雲元年(704)杉原の杉の下に神が降り、村の女に神がかり"岩松の峰の神"を名乗り「杉原が便宜よいのでここにきた」と告げたとして、社を建てて祀ったというのが大原八幡宮の前身である杉原宮である。
[編集] 元宮
当時日田郡司であった大蔵永弘によって、貞観13年(871)若しくは仁寿2年(852)に杉原宮から現在の元宮に遷座され、宇佐神宮より橋本公則を迎え社司としている。建久4年(1193)九州探題大友能直が、東の総社を柞原八幡宮、西の総社を大原八幡宮として鎌倉鶴岡八幡宮の参拝礼式に改めさせたといわれる。現在も、江戸中期に再建された社殿が残る。
[編集] 大原八幡宮
現在の所在は日田永山城主石川主殿守忠総により元和10年(1624)に移されたもので、社殿は双堂の形式をとった石の間造を用いて建立されている。
平成元年2月22日現在、市指定重要文化財として保護されている。境内最古の楼門は貞享4年(1687)築、拝殿・幣殿・本殿は寛政6年(1794)築といわれる。
[編集] 社殿及び楼門寸法
本殿 銅板葺入母屋造、方3間。向拝1間。
幣殿 銅板葺切妻造、正面3間(背面1間)、側面2間、妻入。
拝殿 銅板葺入母屋造、桁行5間、梁行3間。向拝3間、千鳥破風及、軒唐破風付。
楼門 本瓦葺入母屋造、3間1戸。