国語読本
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国語読本(こくごとくほん)とは明治から昭和にかけて文部省が編集した尋常小学校、高等小学校および国民学校の国語 (教科)の国定教科書。時代に合わせて改訂された。当時の全国の小学生が同じ教科書を使ったので同世代の共通の話題として重宝がられる。
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[編集] 尋常小学校(初等科)用 各期の特徴
尋常小学校(国民学校初等科)の国語読本は6期に分けられる。すべて12分冊。現在の国語教科書とは違い、全編書下ろしであった。改訂されると一部の教材を除いて、内容が全部変わった。
[編集] 第1期『尋常小学読本』(イエスシ読本)
[編集] 第2期『尋常小学読本』(ハタタコ読本)
[編集] 第3期『尋常小学国語読本』(ハナハト読本)
[編集] 第4期『小学国語読本(尋常科用)』(サクラ読本)
[編集] 第5期『ヨミカタ(よみかた)』及び『初等科国語』(アサヒ読本)
- 国民学校への制度改正。
[編集] 番外 暫定教科書
[編集] 第6期(いいこ読本)
[編集] 高等小学校用
高等小学校用の国語読本は明治から昭和まで題名は『高等小学読本』で何回か改訂はあるものの尋常小学校用ほど内容は変わらなかった。ただし女子用や農村用など一般用と少し内容の違う教科書も存在した。1年から3年(高等小学校は通常2年が修業年限だが3年にすることもできた)まで6分冊だった。
国民学校高等科への移行に伴い、1944年から内容を全面的に改めた『高等科国語』が発行されたが終戦のため『高等科国語 三』(2年生前半)までしか発行されなかった。