国共合作
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国共合作(こっきょうがっさく)とは、中国国民党と中国共産党の間に結ばれた協力関係のことである。「合作」は協力関係を意味する。国共合作は2回行われている。
[編集] 第一次国共合作
1924年から1927年における第一次国共合作は、軍閥および北京政府に対抗する共同戦線であった。国民党の綱領に「連ソ」「容共」「扶助工農」があり、中国共産党員が個人として国民党に加入する党内合作の形式を取った。1925年孫文が死去し、蒋介石が国民革命軍総司令官になった。1926年に北伐を開始し、1927年に南京に国民政府が成立。1927年7月の上海クーデターによって国共合作は崩壊し、国共内戦に突入した。
[編集] 第二次国共合作
1937年から1945年における第二次国共合作は、1936年の西安事件および翌年の盧溝橋事件を背景として結成された抗日民族統一戦線とされていが、実際には中国共産党が中国国民党の弱体化を狙って行ったものである。日本軍と中国国民党が戦っている間に、中国共産党は日本軍後方の非戦闘地域で勢力を伸ばし兵力を増強した。1945年の日本の敗戦後、合作は解消され国共内戦が再開し(国共内戦)、1949年に敗れた国民党が台湾に逃れるという形で中国共産党の策略は成功した。