喰いタン (テレビドラマ)
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『喰いタン』(くいタン)は、寺沢大介の漫画作品『喰いタン』を原作とするテレビドラマ。
目次 |
[編集] 概要
2006年1月14日から3月11日まで日本テレビ系列で毎週土曜日21:00~21:54に放送。全9回。
また、2006年には主演の東山紀之の誕生日(9月30日)に『喰いタン スペシャル in 香港』がスペシャルとして放送された。本編内で、2007年に『喰いタン2』が放送が発表された。
なお、原作漫画と本作では登場人物等の基本設定が全く違うので、そのことに留意すること。詳しくは喰いタンを参照。
[編集] ストーリー
横浜の倉庫街にある弱小探偵社『ホームズエージェンシー』は廃業の危機を迎えていた。唯一残った社員は探偵見習いの野田涼介と助手の出水京子の二人だけ。事務所の危機に涼介は「俺が会社を立て直す!」と息巻くが、そんな意気と口だけの彼を京子は冷ややかな目で見つめていた。そんな折、出先のオーナーから連絡が入る。それは「頼りになる男を雇ったから、彼をリーダーとして活動する事」という内容のものだった。
やってきた男の名は高野聖也。彼はやってくるや否や数多くの出前やテイクアウトの食料を事務所に持ち込む。そのあまりの大食い度合と謎ぶりに二人はイマイチ高野を信用しきれない。
そんな中で彼らは、とある殺人事件に遭遇。高野は事件現場にあった寿司に惹かれてその場に紛れ込み、あろうことか証拠品である寿司を食い尽くし、現場捜査の指揮をとっていたキャリアの警部、緒方(女性)の怒りを買ってしまう。
取調べを受ける高野たちだったが『ホームズエージェンシー』オーナーと馴染みである署長・山内崇のとりなしで事なきを得た。そして高野は紆余曲折の末に、この事件を解決してしまう。
その後、名探偵コナンの主人公・江戸川コナンにそっくりな風貌の小学生・金田一(かねだ はじめ)もメンバーに加わり、かくて『喰いタン』の率いる探偵事務所『ホームズエージェンシー』は、警察署の扱う事件に次々と関わっていくことになる。
[編集] 登場人物・キャスト
公式サイトのキャストでは東山が唐辛子、森田がプチトマトの写真に差し替えられている。詳しい事情はこちら参照。
裏番組とバッティングしたため、京野は第4話(土曜ワイド劇場「橋田壽賀子ドラマスペシャル 夫婦」(テレビ朝日系/2月4日放送)のほうに出演)、伊東は第5話(土曜ワイド劇場「ユニット」(テレビ朝日系/2月11日放送)のほうに出演)には出演しなかった。
- 高野 聖也(東山紀之/少年隊)
- 「喰いタン」と呼ばれる、天才的な味覚と推理力、そして異常な食欲を持っている主人公。
- 尋常でない程の大食漢で、いくら食べてもすぐに「お腹空いたー」と言う。舌も敏感でその知識と共に一口食べただけで(当然残さず食べるが)どのような(種類、品種、産地、生産・飼育・栽培状況等)材料を使っていて、どのように調理されたか当ててしまう。ダイアモンドの真贋をも(食べて)見極めた。その為、事件解決の為に食べ歩きをする。食べ物に関係の無い事件には興味が無い。嫌いなものは「食べられないもの」。
- 懐には、カストルとポルックスという双子座の星の名前が付けられた金の2本の箸が入っていて、食べる時にはこれを使い、しっかりと「頂きます」と言う。更に暴漢と戦う時にもこれを使う。これは銃弾にも耐えられる。双子の為か高野が片一方に念じれば、もう片一方も呼応して動く。これらは祖父に作ってもらったものである(これは演じる東山が考えた設定)。
- 言葉使いは丁寧。食べ物を粗末にすることが許せない。しかし子供の時は嫌いなものは沢山あったようで、その時は食べ物を粗末にすると、「もったいないお化け」が出ると言って克服したらしい。
- 本人が言うには初めはフランスにいて、その後中国に行ったそうだ。またオーナーとはインドで初めて知り合い、その後リオ・デ・ジャネイロでばったり出会い、メキシコなど色々な所を食べ歩いたそうだ。冷静な性格で(食べ物に関すること以外は)、取乱す事はあまりない。本人は「喰いタン」と言うあだ名に対しては、特に何とも思っていないようだ。
- 野田 涼介(森田剛/V6)
- ホームズ・エージェンシーの社員で探偵だが推理はいつもはずれる。簡単に拉致・監禁された。大卒。ピーマンが大嫌いだったが、同じく嫌いだった金田一が食べた為克服した。なお、演じる森田自身もピーマン嫌いであり、ピーマンを実際に食べる場面では、東山のアドリブでたくさん食べるはめになり、小さい声で「多くね!?」と本音をつぶやいたシーンが放送された。京子のことが好きらしく、第8話で告白した。同じく第8話で、高野を「高野さん」と呼ぶようになった。
- 緒方 桃(京野ことみ)
- キャリア組の警部。五十嵐警部補の上司。
- 口癖で「五十嵐~…お前何年刑事やってんだ!」と、かなりどすの利いた声で言う。声の出せない時でも、スケッチブックで「いがらし~」と書いたことも。広島県出身でお好み焼きの作り方が上手い(演じた京野自身も広島県出身)。激昂すると広島弁になることがある。本人の雰囲気と「桃」という名前のギャップもあってあだ名は「桃ちゃん」。本人はそう呼ばれるのを嫌っていた(が、レギュラーキャラの全員から呼ばれている。特に高野に呼ばれると「今度下の名前で呼んだらぶっ殺す」と言っていた)が、中盤からはほとんど気にしなくなった。
- 出水 京子(市川実日子)
- ホームズ・エージェンシーのアシスタント。高野が大食漢により、少しでも経費削減するため料理の面で考えていくうちに料理が上手になっていった。
- 金田 一(須賀健太)
- 小学5年生。涼介には「金田一)と呼ばれている。
- 第1話でホームズ・エージェンシーに、飼い猫で三毛猫のみゆきの捜査依頼をしてきた。初めは傲慢で食べ物を粗末にしていたが高野に言われ、態度を改めた。ピーマンが大嫌いだったが、これまた高野に言われ、克服した。名探偵コナンの格好をしているが、途中から高野の真似をしてそのうえにコートを羽織るようになった。言葉遣いも高野の真似をするようになり、更に高野とおそろいの金の箸を持つようになった。
- 名前を金田一(きんだいち)と間違われることがよくあるらしいが、好きではないらしい。コナンとも間違われる事も多いらしいがそれも嫌らしい。また目隠しをされてどこかに連れて行かれた事があるが、その時は目隠しをされる前に時計を見て、どこに連れて行かれたかの手掛かりになった。その抜け目のなさを認められ、ホームズ・エージェンシーの社員(?)となった。親は貿易会社に勤務していて、度々海外に渡っている。8話では一時渡米して、アメリカンハットをかぶりながら帰国した。
- 五十嵐 修稔(佐野史郎)
- 叩き上げの刑事で警部補。年下の緒方警部の部下。前述の緒方警部の口癖に対し、「緒方警部の年と同じ位です」と答える。性格は臆病な方で緒方警部に怒鳴られるとびくつく。わりとドジで調子に乗り易く、その度に緒方警部に怒鳴られる。妻とは離婚していて、その妻が引取った娘が一人いる。
- 山内 崇とホームズ・エージェンシーのオーナー(伊東四朗)(二役)
- 緒方警部、五十嵐警部補の属する神奈川県警横浜みなと警察署長。豪放磊落である。また「喰いしん坊探偵」略して「喰いタン」のあだ名を付けた張本人である。ホームズ・エージェンシーのオーナーは弟である。
[編集] ゲスト出演者
- 清水 久:光石研(第1話)
- 田中 伸夫:少路勇介(第1話)
- 山下 正治:石田太郎(第1話)
- 山下 洋子:三谷侑未(第1話)
- 王 陽(ヤン):長澤秀平(第2話)
- ヤンの母:魏涼子(第2話)
- 森山 瞳:須藤温子(第3話)
- マダム・ラン:銀粉蝶(第3話)
- 川上 逸郎:平泉成(第3話)
- 坂田AD:六角慎司(第3話)
- 杉山プロデューサー:六角精児(第3話)
- 栄養士:青木和代(第3話)
- アシスタント:田島絵里香(第3話)
- 山田 房枝:草村礼子(第4話)
- 山田 幸平:田中聡元(第4話)
- 松本 静夫:浜田晃(第4話)
- 山田 修二:加藤満(第4話)
- 仲居:大島蓉子(第4話)
- 深田 年雄:山村秀勝(第5話)
- 藤原 強:法月康平(第5話)
- 野々村 重蔵:金田龍之介(第6話)
- 須藤 守:梨本謙次郎(第6話)
- 鶴田 宏樹:水森コウ太(第6話)
- 榊 冴子:北川弘美(第7話)
- 小早川:武田昇悟(第7話)
- 結城 寛:佐々木蔵之介(第8話・9話)
- 手塚:伊吹康太郎(第8話)
- アイリン:インリン・オブ・ジョイトイ(第9話)
- 林 大福:進藤浩志(第9話)
- 仮面舞踏会の客:寺沢大介(第9話)
- 神崎弘人:亀梨和也(SP)
- 次期ドラマ『たったひとつの恋』の主人公
- 金田 耕助:吹越満(SP)
- 龍井 達彦:三宅弘城(SP)
- ホー:前原実(SP)
- ラウ:北岡龍貴(SP)
- ケリー:春日井静奈(SP)
- チャン:張沢紫星(SP)
- 相葉雅紀(役名はなく、エキストラとして出演)
[編集] スタッフ
- 原作:寺沢大介(講談社刊「隔週刊イブニング」連載)
- 脚本:伴一彦
- 音楽:小西康陽
- サウンドデザイン:石井和之
- 料理アドバイザー:赤堀博美
- 広報:河本香織、一杉早智
- 主題歌:B'z「結晶」(VERMILLION RECORDS)
- 原案協力:木村圭一 吉田武晴 松本則明(講談社「隔週刊イブニング」編集部)
- プロデューサー:次屋尚(日テレ)、山本由緒(日テレ)
- 協力プロデューサー:和田豊彦(アベクカンパニー)、井下倫子(アベクカンパニー)
- 演出:中島悟、位部将人、飯島真一(アベクカンパニー)・渡辺智明(日テレ)ほか
- 協力:日テレ映像センター、日テレアート
- 制作プロダクション:アベクカンパニー
- 製作著作:日テレ
[編集] 放映リスト
各回 | サブタイトル | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|---|
File.1 | 食いしん坊探偵! 事件現場の証拠を食う!? (※原作のタイトルは「殺人現場の寿司を食う」) |
2006/01/14 | 17.4% |
File.2 | 中華街を食い尽くす! | 2006/01/21 | 19.0% |
File.3 | テレビ局を食い荒らす! | 2006/01/28 | 18.0% |
File.4 | 毒入り鍋を食い倒す!? | 2006/02/04 | 17.4% |
File.5 | バレンタインチョコを食いまくる! | 2006/02/11 | 15.2% |
File.6 | 思い出コロッケを食い尽くす! | 2006/02/18 | 16.5% |
File.7 | 学校給食を食いまくる! | 2006/02/25 | 15.7% |
File.8 | お好み焼きを食い荒らす! | 2006/03/04 | 18.7% |
File.9 | 涙のおにぎり 仮面舞踏会でいただきます | 2006/03/11 | 18.5% |
SPECIAL | 喰いタンSP 「香港全部食べちゃうぞ!」編 | 2006/09/30 | 14.2% |
[編集] その他
- 地上デジタル放送でのデータ放送では、番組連動で聖也が食べたものをリストアップし、どれぐらいのカロリーを摂取しているかが確認できるようになっている。さらにカロリーと同時に「フルマラソンn回分」や「トライアスロンn回分」といった目安が確認できる。
- 第3話「テレビ局を食い荒らす?」の中で、「日テレ」が「テレ日」(テレビジャパン)になっていた。でも建物は変わらなかった。(ロケ地が日本テレビ放送網本社ビル内及び周辺の為)
- 第8話のラストシーンで「3月4日午後9時50分現在、高野聖也いまだ発見されず。」という文章が出てきたが、当日は野球中継で30分延長していたため、この文章が表示されたのは午後10時20分になってしまった。
- 挿入されているBGMとして、小西康陽がリミックスしたクラシック音楽が多用されている。たとえば、ヴィヴァルディ「四季(春)」やヴェルディ「椿姫(乾杯の歌)」など。
- 横浜市を舞台としているためか、タクシーは同市で最も台数の多い平和交通のタクシーが登場した。
- スペシャル版のラストには『マイ★ボス マイ★ヒーロー』のアグネスプリンが登場し、さらに『たったひとつの恋』の主人公である亀梨和也がゲスト出演した。この時アグネスプリンを渡したのは「マイボスからたったひとつの恋にバトンを渡される」という意味だと思われる。ちなみに冒頭で出た金田一の父親のメモの「亀」は「亀梨」の亀だと思われる。さらに亀のメモが出たあとすぐにシーンがかわって高野が「梨はうまい」と言っている。このような演出はかつて『金田一少年の事件簿』や『銀狼怪奇ファイル』などで行われていたが、近年はあまり見られなかった。
[編集] 外部リンク
- トップページ > ドラマ > 喰いタン
日本テレビ 土曜ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 喰いタン (2006.1.14 - 2006.3.11) |
次番組 |
野ブタ。をプロデュース (2005.10.15 - 2005.12.17) |
ギャルサー (2006.4.15 -2006.6.24) |