升毅
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升 毅(ます たけし、1955年12月9日 - )は、俳優・ナレーター。東京都出身。身長180cm、体重71㎏。愛称はマスオさん。劇団「MOTHER」主宰者(劇団「MOTHER」は2002年に解散)。近畿大学商経学部卒業。趣味は野球(中日ドラゴンズの大ファン)・ボウリング・パチンコ・ゴルフ・テニス。特技は手話・野球・ボウリング・卓球。
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[編集] 来歴・人物
- 舞台役者でデビュー当初は大阪を基盤とする劇団「売名行為」の一員として活躍し、生瀬勝久、立原啓裕、牧野エミ、古田新太、羽野晶紀らとともに読売テレビで放送された深夜番組「週刊テレビ広辞苑」、「現代用語の基礎体力」「ムイミダス」「未確認飛行ぶっとい」などのコントバラエティーや、コマーシャルのナレーションなどで活躍したがテレビドラマに続々出演してから知名度が上がり演技派役者として認知される。
- かつては狂気的な男の役やニヒルな悪役を演じることが多く、映画「7月7日晴れ」で観月ありさ演じる主役の望月ひなたをプロデュースする三ツ木紘一の役柄は極めて懐疑的で支配者的な役どころだったがその手の配役になると非常にハマる。その作品の出演を機に全国区に進出する。特にテレビドラマ「沙粧妙子 最後の事件」での猟奇的怪演についてはドラマ中圧巻で、妙子の記憶として若手精神分析官役で登場するシーンでは独房で椅子に縛り付けられながら天井からしたたる雨漏りを顔に受けて狂喜し、最終回で妙子に寝たきりで身の上を述懐するシーンでは(顔を失った設定のため)ラバーマスク越しに台詞だけで狂気を演出している。
- その一方、「ショムニFINAL」(フジテレビ系)に代表される様なクールながら謹厳実直な筋の通った社長の役もはまり役であった。現在はそれ以外にも、優しいが気弱な上司や父親役を演じる機会も多い。
- 全国区になった現在でも関西に愛着を持っている半面、在阪局製作の番組に出演や関西で舞台公演で出演する以外は、滅多な事が無い限り関西では仕事をしない。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビドラマ
- 沙粧妙子 最後の事件(1995年、フジテレビ)
- 世にも奇妙な物語「壁の小説」(1996年、フジテレビ)
- 恋のバカンス(1997年、日本テレビ)
- いとしの未来ちゃん(1997年)
- 木曜の怪談(1997年、フジテレビ)
- 踊る大捜査線(1997年、フジテレビ)
- らせん(1999年、フジテレビ)
- 仮面ライダーアギト(2001年-2002年、テレビ朝日)
- ハンドク!!!(2001年、TBS)
- TRICK2(2002年、テレビ朝日)
- ショムニFINAL(2002年、フジテレビ)
- 美少女戦士セーラームーン(2003年、CBC)
- ミニモニ。でブレーメンの音楽隊(2004年、NHK)
- ラストプレゼント~娘と生きる最後の夏~(2004年、日本テレビ)
- X'smap~虎とライオンと五人の男~(2004年、フジテレビ)
- 3年B組金八先生第7シリーズ(2004年、TBS系):小塚崇史(鮎川太陽)の父親の小塚物産社長役。
- 富豪刑事(2005年、テレビ朝日)
- anego(2005年、日本テレビ)
- ヤ・ク・ソ・ク(2005年、毎日放送)
- 風のハルカ(2005年、NHK)
- 着信アリ(2005年、テレビ朝日)
- 野ブタ。をプロデュース(2005年、日本テレビ)
- 逃亡者 木島丈一郎(2005年、フジテレビ)
- 神はサイコロを振らない(2006年、日本テレビ)
- 富豪刑事デラックス(2006年、ABC・テレビ朝日)
- のだめカンタービレ(2006年、フジテレビ)
[編集] 映画
- ガキ帝国
- どついたるねん(1989年)
- That's カンニング! 史上最大の作戦?(1996年)
- 仮面ライダーアギト PROJECT G4(2001年、東映)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)
- NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE(2004年)
- 容疑者 室井慎次(2005年)
- UDON(2006年)
[編集] テレビ番組
- インプロ!(フジテレビ721)
[編集] CM
- 京阪電気鉄道「おけいはん」シリーズ
[編集] 舞台
- 一郎ちゃんがいく(1998年、2003年)
- こどもの一生(1998年)
- 止まれない12人(1998年)
- 人間風車(2000年)
- ロング・ディスタンス(2002年)
- 検察側の証人(2002年)
- 浪人街(2004年)
- エドガーさんは行方不明(2004年)
- 世界の中心で、愛をさけぶ(2005年)
- 魔界転生(2006年)
- 地獄八景・浮世百景(2007年、予定)
[編集] 関連項目
- 立原啓裕 - 「売名行為」(解散)の座長を務めた。関西でタレントとして活躍。(演劇に対する価値観を巡って対立した事が原因で劇団解散。現在も犬猿の仲だがお互いに実力を認め合っている。)