仮面ライダーアギト PROJECT G4
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『仮面ライダーアギト PROJECT G4』(かめんらいだーあぎと ぷろじぇくと じーふぉー)は、2001年の日本映画。特撮テレビドラマ『仮面ライダーアギト』の劇場用オリジナル作品。封切は2001年9月22日。『百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える!』と共に上映された。
平成仮面ライダーシリーズ初の映画化作品であり、「東映創立50周年記念作品」と「仮面ライダー放送開始30周年記念作品」でもある。かつて初代仮面ライダーを演じた藤岡弘、が警視総監役でゲスト出演したことで話題を呼んだ。またテレビシリーズに先駆けてアギト・シャイニングフォームとエクシードギルスが登場している。 2002年8月には約20分の未公開シーンを加えたディレクターズカット版がDVDメディアで発売されている。
また、本作品はテレビシリーズとは異なりメインはアンノウン戦ではなくG4戦なので、メイン主人公はアギト=津上翔一ではなくG3-X=氷川誠である。
全編がHD24Pで撮影された世界初の劇場用長編映画でもある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 登場人物
テレビシリーズとの共通出演者は仮面ライダーアギトの「登場人物」の節を参照。
- 深海 理沙(ふかみ りさ)
- 陸上自衛隊一等陸尉。超能力者の育成・研究と、G4システムの立ち上げ・運用推進を行う。国防のために利用できるものは何でも利用し、人命を犠牲(はっきり言えば使い捨て)にすることに何のためらいも感じていない冷酷非道な性格。最後にはその報いであるかのようにアントロードの集団に喰い殺された。25歳。
- 水城 史朗(みずき しろう)
- 陸上自衛隊三等陸尉。超能力開発研究所の防衛を担当していたが、アントロードの襲撃により為す術無く負傷。アンノウンを排除する力を得るため、死を覚悟した上でG4システムの装着員に志願した。しかし、出力の高すぎるG4の過負荷に耐え切れずスーツの中で息絶える。35歳。
[編集] 仮面ライダーG4
G4システム。正式名称、GENERATION-4。警視庁の小沢澄子がG3-Xとともに設計していた対未確認生命体用強化服。その危険性故に設計段階で放棄されていたが、深海理沙が警視庁より同システムの設計図を奪取したことにより、自衛隊において完成された。 装着することにより強力な戦闘能力を発揮できる一方、装着員の意思や運動能力とは関係なく常にその状況において最善とされる動作を行うため、使用を続けると身体への負荷により装着員は死亡する。(劇中、水城以前にも多数の装着者が死亡していたことが描写されている)装着員の死亡後も、AIにより行動可能。つまり、「装着者がスーツを操る」のではなく「スーツを動かすのに人体というパーツが必要」という従来とは逆の関係にある。また超能力者の能力を用いたESPシステムとの連動により敵の攻撃を予測する事が可能である(なお、負荷は超能力者にも及ぶ。結果的に兵士よりも補充の難しい超能力者をも消耗品として扱うことになるため、システム自体に穴があると言える。)。
外見はG3-Xに似ているが、頭部アンテナは角状になり眼の色は青。また、ボディはG3-Xが青なのに対し黒である。
身長:198センチ 体重:187キログラム
- 攻撃力:パンチ力・4トン、キック力・13トン
[編集] 武装
- GM-01改四式 - G3の使用しているGM-01の改良型
- 多目的巡航ミサイル ギガント - 4基の小型ミサイルを発射する
[編集] キャスト
- 小川敦史(沢木哲也 役)
- 羽緒レイ(謎の青年 役)
- 鶴ひろみ(フォルミカ・レギアの声 役)
- 柴本浩行(フォルミカ・エクエスの声 役)
- 安井邦彦(フォルミカ・ペデスの声 役)
- 塩野勝美(フォルミカ・ペデスの声 役)
- RIDER CHIPS(フォルミカ・ペデスの声 役)
[編集] スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
- プロデュース:(東映)白倉伸一郎 武部直美 塚田英明 (テレビ朝日)松田佐栄子
- 脚本:井上敏樹
- 監督:田﨑竜太
- 助監督:鈴村展弘 木村繁仁 近藤信子
- アクション監督:山田一善
- アクション監督補:宮崎剛
- 特撮監督:佛田洋
- キャラクターデザイン:(石森プロ)早瀬マサト (PLEX)野中剛 山田耕次 竹内一恵 小林大祐
- アンノウンデザイン:出渕裕
- 音楽:佐橋俊彦
[編集] 主題歌・挿入歌
- 主題歌:「事件だッ!」
- 挿入歌:「仮面ライダーAGITO 24.7 version」
[編集] 外部リンク
- 仮面ライダーアギト PROJECT G4(東映公式サイト)