千石正一
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千石正一(せんごく しょういち、1949年4月23日 - )は千葉県松戸市出身の動物学者。
両生類、爬虫類に精通しており、現在、財団法人自然環境研究センターの研究主幹。TBSテレビの「わくわく動物ランド」に出演し、一躍有名となった。1980年代にエリマキトカゲブームをおこした一人である。現在は同局の「どうぶつ奇想天外!」に出演している。
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[編集] 学歴
- 千葉県立船橋高等学校卒業
- 東京農工大学農学部養蚕学科卒業
[編集] 生物や自然についての主張
- 生物学者としてはよく有る主張だが。野生の生き物は基本的に飼うべきではないといっている。
- 野生生物を絶滅させたり捕獲したりすることは、内部構造の分からない機械から少しずつ部品を抜き取るようなもので、一つ二つ取る分には問題が生じなくても、ある数以上取ったら急に問題が起きるかもしれない、と主張している。
- いわゆる飼育者マニア(特に爬虫類や両生類の)向けの飼育書やコラムなどを多数執筆しているが。そういった人たちに対して、批判的な態度を示すことも多い。特に、ブームになったリクガメやイグアナの飼育には批判的で、なるべくなら家庭では飼わない方がいいと述べている。
- 生物飼育について批判的な姿勢であり、そういうコメントを書くことも多いが、決して否定的ではない。生物飼育について、一方的に否定されるものでもないと述べている
[編集] エピソード
- 彼のエピソードを尋ねられた、元学友の大学教授が「高校時代の千石氏のノートには動物(主に爬虫類)の学名がびっしり書いてあった」とコメントしている。
- 猫が好きで、飼っていたこともあるが。趣味としては爬虫類を飼ってはいないという。仕事である研究活動の為の飼育はしているものの、基本的には、飼育より保護を優先させるべき現状であるからと述べている。
- 若い頃から、熱心な切手コレクターであったという。動物の切手を中心に集めている。
- FF7の登場人物の「宝条」のキャラクターの元になった。
[編集] 著書
- 原色 両生・爬虫類(家の光協会)
- かわいいペット 小動物の飼い方(集英社)
- トノサマガエル(集英社)
- カエルの一生(ポプラ社)
- 爬虫両生類飼育図鑑 カメ・トカゲ・イモリ・カエルの飼い方(マリン企画)
- 爬虫類・両生類の意外な素顔 風変わりな地球の仲間たち(ごま書房)
- 最後のゾウガメを探しに 世界珍奇動物紀(丸善)
- マルチメディア爬虫類両生類図鑑(アスキー)
- こっちみんなよ!(集英社)
- どうぶつ奇想天外!(角川書店)
- 最後のゾウガメを探しに(広済堂出版)
- 千石先生の動物ウォッチング カラー版 ガラパゴスとマダガスカル(岩波書店)
- コモドドラゴンと暮らす本(日本文芸社)