丸善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋3-9-2 |
設立 | 1869年1月1日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 内外図書・雑誌、文具事務用品、スチ-ル家具・図書館用家具・用品、
コンピュ-タ・OA機器・教育機器教材、洋品・衣料品・雑貨の販売業及び 輸出入業/出版業/学術情報提供サ-ビス業/文化・教育催事・学術会議の企画・ 運営業/文具品・事務機器・教育機器の製造業/建築工事の設計・監理・ 請負業/不動産の賃貸及び仲介業/通信教育、学校教育事業に関する経営 コンサルティング業務/図書館業務の請負及び図書館等の教育施設の運営代行 並びに管理業務/模擬学力試験の企画、立案、実施の受託業務 ほか |
代表者 | 代表取締役社長 村田誠四郎 |
資本金 | 20億円(平成18年5月30日現在) |
売上高 | 790億円(平成17年4月~平成18年1月) |
従業員数 | 902名(平成18年1月31日現在) |
外部リンク | http://www.maruzen.co.jp/ |
丸善(まるぜん)とは、東京都中央区日本橋2-3-10に本社・本店を置く大手書店、出版社、専門商社である。また文化施設の建築・内装、図書館業務のアウトソーシング等も行い、幅広い業務を手がけている。
東京証券取引所第一部上場、創業は明治二年(1869年)。設立当初から、世襲が基本だった当時の商習慣を廃し、また現在で言うところの株主と社員を分けた組織で運営するなど、事実上日本初の株式会社として知られる。創業時の社名は「丸屋商社」、創業者は福沢諭吉の門人・早矢仕有的(はやしゆうてき)である。丸善は近代日本に於ける西洋の文化・学術紹介に貢献し、その紹介する商品によって培われた気風は「丸善文化」と呼ばれ、多くの文化人に愛された。
1999年、プリンストン債事件に巻き込まれ、56億円もの多額の特別損失を計上し、現在財務体質を改善中。2004年にはIT関係子会社を統合後、京セラコミュニケーションシステムと資本・業務提携し、新会社「京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)」を設立、40%を出資している。また書店のイメージが先行するが、学術情報から服飾・高級文具・建築まで幅広く手がけており、創業時よりの商社的性質が現在も残る。
ちなみに、ハヤシライスは創業者の早矢仕有的が考案したという説があるが、『丸善百年史』ではそれを否定し、有的との間接的な関係を述べている。
なお、かつての丸善石油(現:コスモ石油)、「チーかま」など珍味メーカーの丸善、業務用厨房機器メーカーのマルゼン、エアソフトガンメーカーのマルゼンとは無関係。
2005年5月、ウイルスに感染した電子メールを同社の発行するメールマガジンに登録した会員1万6000人に送りつける騒ぎをおこした。その際、対応の悪さが目立ちメールマガジンを解約する顧客が増えた。
2005年8月3日、経済産業省に提出した産業再生法に基づく事業再構築計画が認定され、登録免許税の軽減措置を受けることとなった。
[編集] 店舗
- 日本橋店は日本橋高島屋の向い側にあり、地下鉄日本橋駅と直結している(現在日本橋店建替中のため、2ブロック隣で仮店舗営業中)。
- 京都店(閉店、京都市中京区)は梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台として有名。ただし、当時は三条通麩屋町にあった。河原町通蛸薬師上ルにあった2代目店舗は2005年10月に閉店した。閉店決定後には小説にちなんで多くのファンがレモンを置き残し、また『檸檬』の販売も急増した。丸善は京都市内へ再出店する意向だと発表されている。
- 丸の内本店(2004年9月に東京都千代田区丸の内旧国鉄本社ビル跡地の丸の内オアゾに大型店舗を出店)
- 水戸京成店
- 津田沼店
- 舞浜イクスピアリ店
- 御茶の水店
- 新宿エステック店
- 丸ビル店
- アークヒルズ店
- ラゾーナ川崎店
- 横浜ポルタ店
- 新静岡センター店
- 名古屋栄店
- 大阪心斎橋そごう店
- なんばOCAT店
- 八尾アリオ店
- 関西空港店
- 羽田空港店
- 中部国際空港店
- 岡山シンフォニービル店
- 福岡ビル店
- 仙台アエル店
- 仙台101店
- 札幌アリオ店
- 新札幌DUO店