千住真理子
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千住 真理子(せんじゅ まりこ、1962年4月3日 - )は日本のヴァイオリニスト。慶應義塾大学文学部哲学科卒。2003年、日本ビクターより東芝EMIに移籍。工学者の千住鎮雄は実父、日本画家の千住博と作曲家の千住明は実兄にあたる。
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[編集] 略歴
2歳3ヶ月からヴァイオリンを習い、鷲見三郎に師事。12歳でプロデビュー。その後、江藤俊哉に師事。15歳で日本音楽コンクールを最年少で優勝するなど、数々の受賞歴を持つ。音楽家に数多い芸術大学や音楽大学の出身ではなく、個人教授を受けて技術を習得した点においては、日本のクラシック音楽界では異色の存在である。
コンサートやリサイタルの開催、テレビやラジオの出演の他、エッセイの執筆なども手がけ、幅広い分野で活躍している。1981年の少年ドラマシリーズ「星の牧場」には牧場の少女役で女優として出演した。
[編集] 使用楽器
愛器は1716年製ストラディヴァリウス。「デュランティ」の愛称で知られる。ストラディヴァリが製作してすぐにローマ教皇クレメンス14世に献上され、その後フランスのデュランティ一家に家宝として約200年間納められていた。その後スイスの富豪の手に渡り、2002年にその富豪が手放したことがきっかけとなり、千住の手に渡った。約300年間誰に弾かれずに眠っていた幻の名器とされている。
[編集] アルバム
[編集] ビクターエンタテインメント
- メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (1986/04/21)
- チゴイネルワイゼン/詩曲 (1987/05/21)
- ヴィヴァルディ:四季 (1989/04/21)
- ラロ:スペイン協奏曲/サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 (1990/04/21)
- モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲選集Ⅰ (1991/05/21)
- モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲選集Ⅱ (1991/05/21)
- ドヴォルザーク&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 (1992/06/21)
- イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ (1993/09/22)
- バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ (1995/01/21)
- パガニーニ:24のカプリース (1996/10/09)
- 美しきロスマリン~クライスラー名曲集 (1997/09/22)
- フォーシーズン~千住真理子ベスト・セレクション (1998/03/21)
- ベートーヴェン:スプリング・ソナタ (1998/09/23)
- <デビュー25周年特別企画> 千住真理子 無伴奏ヴァイオリンの世界 (2000/03/23)
- ナポリに響くアリア (2000/03/23)
- ベートーヴェン&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 (2000/12/16)
- シベリウス&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (2001/10/24)
- ベスト・コレクション (2004/06/23)
[編集] 東芝EMI
- カンタービレ~歌うように (2003/08/27)
- 愛の夢 (2004/04/21)
- 千住真理子 プレイズ 千住明 「四季」 (2004/11/25)
- 愛のコンチェルト (2005/09/07)
[編集] 参加したアルバム
- 火の鳥2772 (1980)
- 世紀末の詩 (1998/11/06)
- ほんまもん (2001/11/28)
- 雪の女王 (2005/06/15)
- この胸いっぱいの愛を (2005/10/05)
[編集] TVレギュラー出演
- 『世界は今』(NHK) 磯村尚徳と共にキャスターを務め、世界の著名人にインタビューを行う。
[編集] TVドラマ出演
- NHK少年ドラマシリーズ 『星の牧場』 1981年11月2日、3日 牧場の少女役
[編集] 著書
- ふだん着でトーク :ISBN 4276211859 (音楽之友社, 1989/10)
- 生命が音になるとき :ISBN 4274022846 (オーム社, 1995/04)
- 聞いて、ヴァイオリンの詩 :ISBN 4788700751 (時事通信社, 2000/11/01)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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