磯村尚徳
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磯村 尚徳(いそむら ひさのり、1929年(昭和4年)8月9日~)は、元ニュースキャスター。東京都生まれ。
祖父が陸軍大将・磯村年。学校は初め(小学校)と終わり(旧制高等科→大学)が学習院で、陸軍の駐在武官だった父の勤務先の関係で、小学時代の大半をトルコで過ごした。帰国後学習院に入りなおし、1953年にNHKに入局。当時NHKではフランス語の使い手が必要だったため、たった一人東京報道局に配属になった。以後インドシナ特派員、ヨーロッパ総局パリ支局特派員、東京報道局政治部自民党記者クラブ大野派担当記者を経て1966年よりアメリカワシントン支局特派員兼支局長、帰国後1970年に外信部長に昇格。1974年4月からスタートしたニュースセンター9時の初代キャスターを担当。1977年よりヨーロッパ総局長、1984年に報道局長に就任。1991年東京都知事選出馬のためNHKを退職。東京都知事選に落選した後、パリに渡り、パリ日本文化会館館長を2005年3月まで務める。
語学はフランス語、英語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語などの心得がある模様。確かに、フランス語は巧いが、英語やイタリア語は(ジャーナリストとしては)「並み」。 1998年2月の長野オリンピックでは開会式の司会を担当した。
とにかく好奇心旺盛で、グルメやファッションにもくわしい。好きなブランドはエルメス、シャルベなど。ただ、ひと目でそれとわかるようなものは身に着けない主義。エルメスのネクタイなら、あえて無地のを選ぶのがこの人の美学(ただし、ニュースセンター9時の中で、自分がそのとき身に付けていたスーツを指差して「この外国製の背広を…」などと自慢げに話したことがある)。
都知事選では小沢一郎の指示で「銭湯にてお年寄りの背中を流す」というパフォーマンスを見せたが、エリートが売りの磯村の裸体を見せられた有権者が失望して逆に支持率が減ったと言われる。
[編集] 主な著作
- ちょっとキザですが 講談社 1975年
- 続・ちょっとキザですが 講談社 1977年
- 新・ちょっとキザですが 講談社 1997年
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