全国紙
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全国紙(ぜんこくし)とは、全国向けにニュースを報じる新聞である。この内、首都に本社が置かれる新聞は中央紙ともいわれる。対義語は地方紙。
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[編集] 日本の全国紙
日本では、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・日本経済新聞・産経新聞の五紙が全国紙と称される。それぞれが中央たる東京に総本社を置き、テレビ局のキー局と密接な資本関係若しくは提携関係を持つ。又、スポーツ新聞をグループ会社として経営する全国紙も多い。
狭義では、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞の三紙を指す事が多い。日本経済新聞は、全国規模ではあるが経済専門紙としての性格が強く、地方での読者はさほど多くはない。又、産経新聞は、関東地方と近畿地方を主な販売領域としていて、それ以外での読者は多くない。各紙とも、沖縄県では殆ど販売されていない。
[編集] 特徴
規模が大きいため、その論調は世論に与える影響も大きいメディアの一種である。
国内外の事件・事故や、国内外の政治や経済などの動向などのニュースを全国一律の内容で載せ、地域版はその地域の支局や地域毎の子会社が担当する形式を採る。
日本では、首都である東京に取材の拠点を置いているため、国政の動向や国際情勢、大企業に関する記事が多い。このため、東京だけの視座に陥って、地方都市や村落の視座を軽んじていると非難されることもある。
尚、新聞自体の発行主体ではないが、地方新聞社を主体とした加盟報道機関により組織される共同通信社は、ニュースを全国の加盟報道機関に配信する事から、ここで述べる全国紙と同等のメディアといえる。