京都市営バス九条営業所
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京都市営バス九条営業所(きょうとしえいばすくじょうえいぎょうしょ)は、京都市南区東九条下殿田町にあり、九条車庫を経由する循環系統、京都駅を発着する均一系統や烏丸営業所、錦林営業所の担当であった左京区東部~市内部の他区間系統を広く担当している京都市営バスの営業所である。なお、平成17年3月から一部系統が京阪バスに委託されている。なお、敷地は京都市電九条車庫の用地から転用されている。操車業務は、三哲操車場(最寄停留所は下京区総合庁舎前)、岩倉操車場(最寄停留所は岩倉操車場前)でも行なう。
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[編集] 沿革
[編集] 現行路線
[編集] 直営路線
[編集] 202・快速202号系統
- 202号 九条車庫~東福寺~熊野神社~西ノ京円町~西大路九条~九条車庫
- 快速202号 九条車庫~西大路駅~西大路四条~北野白梅町~小松原児童公園~立命館大学
- 202号系統は、九条通、東山通、丸太町通、西大路通を循環して走行しており、京都市電2号系統(京都駅前~河原町今出川~錦林車庫前~西ノ京円町~西大路駅前)および22号系統(九条車庫前~東福寺道~百万遍~北野白梅町~西大路駅前~九条車庫前)の代替機能を持っている。 この系統は、京都駅、三条京阪、四条河原町、四条烏丸のような市バス路線が集中するターミナルを経由しないが、京都市内の主な鉄道路線と接続し、なおかつ沿線に高等学校が多いため、終日利用客が多い。 平日、土曜日、休日とも、昼間は1時間当たり4、5本程度の頻度で運転している。
- 快速202号系統は、立命館大学衣笠キャンパスへの通学輸送を目的として、九条車庫前~立命館大学前間で、平日の朝に4往復運転している。
[編集] 205・快速205号系統
- 205号 九条車庫~京都駅~洛北高校~金閣寺道~西大路七条~京都駅~九条車庫
- 快速205号 九条車庫~京都駅~立命館大学
- 2006年3月11日 快速205号系統の京都駅~衣笠校前を廃止する。
- 205号系統は、九条車庫、京都駅を起終点に、河原町通、北大路通、西大路通、七条通を一周しており、京都市営バス循環系統8路線のうち、唯一循環運転をしない路線である。この系統には、京都市電4号系統(京都駅前~四条烏丸~烏丸車庫前~金閣寺前~西大路七条~京都駅前)および5号系統(京都駅前~洛北高校前~千本北大路~九条大宮)の代替という側面もある。
- 205号系統は、206号系統とともに、京都市営バスの中で最も利用者数の多い路線である。これは、206号系統よりも観光需要は少ないものの、京都駅、四条河原町、北大路バスターミナルといった市バス主要ターミナルを経由しているためである。 平日の昼間は10分毎、土曜日の昼間は9分毎、休日の昼間は7分毎に運行している。
- 快速205系統は、立命館大学衣笠キャンパスへの通学輸送を目的として、九条車庫~立命館大学間および京都駅~立命館大学間で、平日のみ運行している。ただし、立命館大学休校日は大幅な減便となる。
[編集] 207号系統
- 九条車庫~東福寺~祇園~四条大宮~九条大宮~九条車庫
[編集] 208号系統
- 九条車庫~東福寺~東山七条~西大路七条~西大路九条~九条車庫
- 208号系統は、九条通、東山通、七条通、西大路通を循環している。京都市電8号系統(九条車庫前~東山七条~西大路七条~九条車庫前)の代替機能を持っている。市電時代および市電廃止直後の代替バスは京都駅を経由しなかったが、1981年5月以降、京都駅を経由している。
- 京都駅近辺を小規模に循環しているせいか、利用者数は循環系統8路線の中で最も少ない。 運転頻度も循環系等8路線の中では最も低く、平日、土曜日、休日とも、昼間は1時間当たり2、3本程度の頻度で運転している。
[編集] 京阪バス委託系統
[編集] 5号系統(岩倉操車場にて操車)
- 京都駅~四条河原町~三条京阪~銀閣寺道~岩倉操車場
- 2000年1月13日 国際会館駅前広場の完成に伴い、駅前広場経由に変更する。
- 2001年3月24日 特5号系統京都駅~銀閣寺前、快速5号系統京都駅~(→銀閣寺前、錦林車庫←)を廃止、5A号系統京都駅~銀閣寺道を新設する。5Aは九条営業所担当、5号系統は梅津営業所から錦林営業所に移管する。
- 2003年3月16日 河原町三条→三条京阪を三条通経由から御池通経由に変更する。(逆方向は変わらず)
- 2005年3月12日 5A号系統を57号系統京都駅~四条河原町~三条京阪~錦林車庫間に変更する。また、17号系統との循環運転を終了する。5号系統を錦林支所から九条営業所に移管する。
- 京都駅前から烏丸通・四条通・河原町通、三条京阪前を経て神宮道まで三条通、南禅寺・永観堂道から銀閣寺道、修学院道を経由しながら上高野まで白川通を経て、岩倉操車場に達する路線である。多区間系統路線であり、上終町京都造形芸大前以南は均一運賃区間となっている。京都市内でも有数のビジネス街や繁華街、多くの観光地を通る為、渋滞による遅延も珍しくない。2001年3月24日から2005年3月12日まで17号系統と連続運転をしていた。(2005年まではこちらが九条営業所担当であり、連続運転していたのは、5A号系統京都駅~銀閣寺道と分けられていた)。
- 京都の都心部と数多くの主要観光地を結ぶ路線の為、利用客が多く(今でも観光シーズンとなると積み残しも発生する)、かつては京都市バス有数の黒字路線であったが、京都市営地下鉄烏丸線や京阪鴨東線が全通した後は左京区修学院・岩倉地区の利用客を中心に減少傾向に入り(四条烏丸や京都駅前へ向かうなら、地下鉄利用の方が四条河原町・三条京阪へは叡山電鉄・京阪鴨東線・本線利用のほうが所要時間(渋滞の心配もない)・運転本数面で勝っている為である)、その影響で最盛期より減便されている。過去には、錦林車庫前までの便も当系統の一部として運行されていたが、現在では「57号系統」として運行されている。
- なお、京都駅前発の最終便と京都駅前行の始発便は、修学院道発着となっている(かつては修学院離宮に近い(最寄りではないが)同停留所折り返し便も終日設定されていた)。また、かつては早朝深夜に修学院・岩倉方面への四条烏丸発着の便が存在したが(何故か京都駅前発岩倉行の最終便の発車時刻が21時半過ぎと早めであった)、近年のダイヤ改正で全て京都駅前発着となり、消滅している。
[編集] 16号系統
- 九条車庫~市民防災センター~西寺~下京区総合庁舎~京都駅
- 終日ノンステップバスで運行。(小型ノンステップバス)
- 2001年3月24日 京都駅~河原町十条~南区総合庁舎~西寺前~京都駅八条口~京都駅が開業する。
- 2004年3月20日 経路変更により、京都駅八条口アバンティ~河原町十条~十条駅を経由しなくなり、また、十条駅~九条車庫間を延長する。
[編集] 26号系統(三哲操車場にて操車)
- 京都駅前~四条烏丸~西大路四条~西ノ京円町~山越中町
- 2004年3月20日 山越~山越中町を延長する。
- 京都駅から四条烏丸、西大路四条を経由して、山越を結ぶ路線で、市内中心部(京都駅・四条烏丸)と中京区壬生・西ノ京地区、右京区御室・宇多野地区を結んでいる。御室・宇多野地区にとっては、10号系統、59号系統と並んで地域の中心路線である。
[編集] 31号系統(岩倉操車場にて操車)
- 四条烏丸~祇園~熊野神社前~百万遍~高野~一乗寺清水町~宝ヶ池~国際会館駅前~岩倉操車場
- 1993年6月1日 みぶ~京都外大前間を延長する。
- 1999年3月22日 四条大宮~京都外大前を短縮する。また、四条大宮及び岩倉操車場で65号系統との連結運転を開始する。梅津営魚所から烏丸営業所に移管する。
- 2001年3月24日 四条大宮~四条烏丸を短縮する。同時に65号系統も経路短縮をしたため、連結運転は引き続き実施される。
- 2005年3月12日 九条営業所に移管され、京阪バスへの委託系統となる。
- 本系統は、岩倉操車場から国際会館駅を通り、白川通、北泉通、東大路通、四条通を経て四条烏丸へと至る路線である。
- 生活路線としての役割が高いため、あまり運行本数は多くなく、1時間に1~2本程度である。
[編集] 50号系統(三哲操車場にて操車)
- 京都駅~五条西洞院~四条堀川~堀川丸太町~大宮中立売~千本今出川~北野白梅町~わら天神前~立命館大学
- 2001年3月24日 五条営業所から九条営業所へ移管する。
- 2005年3月12日 京阪バスへの委託系統となる。
- 本系統は、京都駅から西洞院通、堀川通、中立売通を経由して、立命館大学を結んでおり、旧市街地内において2車線道路である西洞院通、中立売通を走行する珍しい路線である。これは、京都市電北野線の跡を千本中立売~北野天満宮前を除き、ほぼ忠実にたどっているためである。そのため、同じ道路を走る系統が少ない事が挙げられる。
- ダイヤは1時間に4本を確保しており、沿線に北野天満宮がある関係で臨時増発便が運行されることも間々ある。
[編集] 65号系統(岩倉操車場にて操車)
- 四条烏丸~烏丸丸太町~熊野神社前~百万遍~上終町京都造形美術大前~一乗寺清水町~宝ヶ池~国際会館駅前~岩倉操車場
- 1999年3月22日 四条大宮~京都外大前を短縮する。また、四条大宮及び岩倉操車場で31号系統との連結運転を開始する。
- 2000年1月13日 国際会館駅駅前広場供用開始に伴い、乗り入れを開始する。
- 2001年3月24日 四条大宮~四条烏丸を短縮する。同時に31号系統も経路短縮をしたため、連結運転は引き続き実施される。
- 2005年3月12日 九条営業所に移管され、京阪バスへの委託系統となる。
- 本系統は、岩倉操車場から白川通、東鞍馬口通、東大路通、丸太町通、烏丸通を経て、四条烏丸に達する路線である。四条烏丸及び岩倉操車場で31号系統との連結運転を行っている。全区間において他の系統と並行しており、系統全体で赤字を抱えている。
- ダイヤは、1時間に1~2本程度確保されている。
- なお、本系統は、「京都のバス事業を考える会」において、赤字を抱えている生活路線であったため、答申の対象系統ととなっていた。
[編集] 撤退路線
[編集] 車両
1977年10月の営業所開設以降、シャーシはいすゞ自動車製および三菱自動車(現三菱ふそうトラック・バス)製に統一されていたが、2005年3月の一部路線民間委託開始以降、烏丸営業所から転属した日産ディーゼル製の車両も配置している。
九条営業所にはかつて市バスの整備工場があったこと(現在は竹田に移転)などから、車両の収容容量が大きく、昔から京都市営バスの営業所の中でも1、2を争う車両数の多さである。
2006年現在、九条営業所には以下の低公害バスが所属している。
- 三菱ふそうPJ-MP37JK改(2006年製、ノンステップ、天然ガスバス):3台
[編集] 備考
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[編集] 関連項目
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