上坂冬子
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上坂冬子(かみさか ふゆこ、本名:丹羽ヨシコ、1930年 - )は日本のノンフィクション作家である。
東京都出身。愛知県立豊田東高等学校卒業後、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。
1959年、『職場の群像』で第一回中央公論社思想の科学新人賞を受賞したのを機に文筆活動をはじめ、以後ノンフィクション作家として執筆活動に専念する。初期には婦人問題に関する評論を手がけたが、昨今は昭和史・戦後史にまつわるノンフィクションが多い。1993年には第41回菊池寛賞、第9回正論大賞を受賞。1997年、『原発を見に行こう』で第17回エネルギーフォーラム賞(普及啓発賞)受賞。著書多数。
靖国問題など保守系論壇誌における発言も活発に行っている。保守的な論陣を張ることが多く、上坂を見出した鶴見俊輔らとは対極の立場でもある。思想の科学関係者らからは、新人時代に踏み台にしたと揶揄する声多し。
靖国神社問題を解決すべく設立された内閣官房長官の諮問機関「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」の委員として報告書[1]を提出。「追悼・平和祈念を行うための国立の無宗教の恒久的施設が必要と考えるが、最終的には政府の責任で判断されるべきだ」との意見に賛成した。(反対委員は坂本多加雄のみ)
[編集] 代表作
- 『巣鴨プリズン13号鉄扉』 (新潮社、1981年)
- 『硫黄島いまだ玉砕せず』 (文藝春秋、1993年)
- 『償いは済んでいる―忘れられた戦犯と遺族の五十年』 (講談社、1995年)
- 『歴史はねじまげられない』 (講談社、1997年)
- 『我は苦難の道を行く―汪兆銘の真実』上下 (講談社、1999年)
- 『虎口の総統 李登輝とその妻』 (講談社、2001年)
- 『「北方領土」上陸記』 (文藝春秋、2003年)
- 『戦争を知らない人のための靖国問題』 (文藝春秋、2006年)
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