リジャール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リジャール(新王国暦469年? - )は、日本のテーブルトークRPG『ソード・ワールドRPG』シリーズに登場する架空の人物。新王国暦521年現在アレクラスト大陸中原地方の王国オーファンの国王。『魔法戦士リウイ#主な登場人物』の節も参照。
目次 |
[編集] 経歴
素性は全く不明。古代魔法王国の魔法王の血を引くとも自称するが信憑性はない。オーファンの前身であるファン王国の時代には冒険者として活躍しており、その剣の腕前は新王国暦500年代初頭において「ソードマスター」ルーファスと並び立つと称された。ルーファスがいずこかへ去った現在はただ一人、大陸最強の戦士であると考えられている。
作品世界の暦で新王国暦495年、二人の仲間カーウェスとジェニと共に、ファン王国を襲ったドラゴン・邪竜クリシュを倒し、"竜殺し(ドラゴンスレイヤー)"となる。帰国後は内乱が続き分裂状態であったファン王国を剣の腕で鎮圧していく。5年後の新王国暦500年、未亡人となっていたファン王国のメレーテ王妃を娶り、ファン王国の北部をほぼ統一して新王国オーファンを建国した(なお、南部にはファンドリアが建国された)。その後幾度かの領土拡大戦争を行って勝利を重ね、僅か20年でオーファンを大国に押し上げた。
メレーテ王妃との間にはリトラー、カシアスの二人の王子と三人の王女が存在する。このほか庶子に第三王子リウイが確認されている。
[編集] 人物像
酒色と女色を好むことと、冒険者時代の破天荒ぶりや無法者同然の強引さ、野蛮さは広く知られていた。この性癖はメレーテとの結婚後もしばらく続いたが、メレーテの努力によって抑えられている。武人肌で、戦争が避けられない場合は自ら戦争を起こすことも辞さない性格である。皇太子のリトラーが文人肌であることを密かに悩んでいる。 冒険者時代の勇名はカシュー・アルナーグI世も知っていた。
[編集] 登場作品
- ワールドガイド・解説書
- ソード・ワールドRPG ワールドガイド
- ソード・ワールドRPGツアー1 オーファン
- 超解!(スーパーガイド) 魔法戦士リウイ
- 小説
- マンガ
- 『魔法戦士リウイ 紅炎のバスタード』
- アニメ
[編集] 知名度
世界全体で見れば十分以上に重要人物であるのだが、ソードワールド小説ではもちろん関連作品でも主人公としての冒険が描かれていないため、今ひとつ知名度では劣っている。これはカーウェスも同様であり、小説などの登場人物において主役としての登場作品を持つことが知名度の向上に非常な意味があることを示す好例と言える。[1] 小編の小説ともいうべき主人公作品を持つ"剣匠"ルーファスとの対比はその事実をくっきりと明らかにする。
[編集] 関連項目
- オーファン国王
- 500 -
-
- 先代:
- -
- 次代:
- リトラー皇太子(継承者)
※リトラーの称号は正式には王太子であるが、アニメ版魔法戦士リウイにおいて皇太子の呼称が用いられたため、これをそのまま使用した。 君主国の元首の後継者(クラウン・プリンス)を皇太子と呼称するのは戦前以来の日本の典礼慣行であり、チャールズ皇太子など近年の用例もあることからアニメスタッフも無意識のうちにこれを踏襲したものと思われる。
[編集] 註
- ↑ 片腹痛いと、正露丸のホブゴブリンのように脇役として登場し主役作品を持たないにも関らず知名度が高いという例もあるが、キャラクターが掘り下げられる契機を持ちえないことから、一面的な存在になってしまい長期的には名キャラとはなりにくい。