メルセデス・ベンツ・シターロ
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メルセデス・ベンツ・シターロ(Mercedes-Benz O530 "CITARO")はダイムラー・クライスラーグループのエボバス(EvoBus)が製造する大型路線バス。ノンステップ構造を標準で採用し、1997年にO405Nの後継モデルとして登場したが日本にはまだ輸入されていない。マンハイムの工場で生産される。
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[編集] ラインアップ
[編集] シターロ
標準モデルの2軸車。2扉または3扉。
- 全長:11.95m
- 全高:3m
- 重量:10.9t
- 座席定員:28~40人
[編集] シターロK
2006年に追加設定されたショートボディの2軸車。2扉。
- 全長:10.5m
- 全高:3m
- 重量:unknown
- 座席定員:unknown
[編集] シターロG
連接構造を採用し、前2軸/後1軸。後ろ側の車体にエンジンを搭載する。3扉または4扉。
- 全長:17.94m
- 全高:3m
- 重量:28t
- 座席定員:48人
[編集] シターロL
ロングバージョンの3軸車。2扉または3扉。
- 全長:14.995m
- 全高:3m
- 重量:不明
- 座席定員:42-46人
[編集] エンジン
次の3種類が設定されており、いずれも直列6気筒、ユーロ3対応。ユーロ4対応バージョンは尿素SCRを採用する。
- OM906hLA(排気量6374cc、最高出力231HP・245HP・279HP(170, 180 or 205kW))
- OM457hLA(排気量11967cc、最高出力252HP・299HP・354HP(185, 220 or 260kW))
- M447hLAG(排気量11967cc、最高出力252HP・326HP(185kW or 240kW)、CNGエンジン)
オートマチックトランスミッションはZF ECOMAT(5速または6速)、フォイト(4速)が設定される。
[編集] 水素燃料電池バス(O530BZ)
欧州車初の燃料電池バスとして2002年に開発され、2003年からCUTE(ヨーロッパのためのクリーンな都市交通)プロジェクトおよびECTOS(環境配慮型都市交通システム)プロジェクト参加車両として、マドリッドを皮切りに欧州10都市で営業実証運行に供されている。
- 全長:12.0m
- 全高:3m
- 重量:15t
- 座席定員:30人(立席込み60~70人)
- 燃料電池:250kW(バラード製)
- 1回の充填で走行可能な距離:200~300km
- 水素タンク総容量:44kg(1890リットル)※水素ガスは純度99.999%のものを35メガパスカルに圧縮
2006年8月現在運行されている都市は下記のとおり:
- レイキャビク(アイスランド)
- アムステルダム(オランダ)
- ルクセンブルク(ルクセンブルク)
- ストックホルム(スウェーデン)
- シュトゥットガルト(ドイツ)※ダイムラー・クライスラー本社所在地
- ハンブルク(ドイツ)
- ロンドン(イギリス)
- マドリッド(スペイン)
- バルセロナ(スペイン)
- ポルト(ポルトガル)
- パース(オーストラリア)
- 北京(中華人民共和国)
[編集] 外部リンク
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