マロン派
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マロン派は、レバノンを中心に信者を擁する東方カトリック教会の一派。アラビア語もしくはシリア語によって典礼を行う。同派の名前の由来は、宣教師マールーンに由来するといわれる。
かつては単意論であって東方正教会ならびにローマ・カトリック教会とは離れていた(東西教会の分裂はマロン派発生当時はまだ起こっていなかった)が、中世から現代にかけてローマ・カトリック教会とマロン派双方から再合同の交渉が行われ、現代ではローマ・カトリック教会に属しながらも自らの典礼の伝統を守る東方典礼教会の一つになっている。
レバノンにおいては古くから重要な政治ポストを占める宗派であり、レバノン内戦においては増加するイスラム教徒と対立し、同派の民兵組織が侵攻したイスラエルの協力下でパレスチナ難民に対する大量虐殺を行い国際的非難を浴びた。レバノンの他にシリア、アメリカ、キプロス、イスラエル(レバノン内戦で避難した人達)に分布。彼らはアラブと欧米における言語や商慣行を知る事から、有力なレバノン商人を輩出してきた。レバノンにおける政治バランスの悪化により、多くのマロン派住民と資産が内戦終結後に海外に再流出しているとされる。
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