マウス (戦車)
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VIII号戦車 |
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超重戦車マウス | |
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性能諸元 | |
全長 | 10.09 m |
車体長 | 9.03 m |
全幅 | 3.67 m |
全高 | 3.68 m(3.66m) |
重量 | 188 t |
懸架方式 | |
速度 | 20 km/h(整地) |
13 km/h(不整地) | |
行動距離 | 190 km(整地時) 97 km(不整地時) |
主砲 | 12.8cm55口径戦車砲(32発) |
副武装 | 7.5cm36.5口径戦車砲(200発) 7.92mmMG34機関銃(1,000発) |
装甲 | 砲塔 前面240 mm、側・後面200 mm 車体 前面200 mm、側・後面180 mm 上・低面40 mm |
エンジン | 不明 資料により694馬力〜1200馬力 |
乗員 | 6 名 |
マウス戦車(ポルシェ205号)は、第二次世界大戦中にドイツで試作された、超重戦車。
1942年にヒトラーの、主砲も装甲も当時の技術で最高の戦車を作れという指示で開発が始まった。設計はポルシェ社のフェルディナント・ポルシェ博士。
動力伝達に電気式(ガスエレクトロニック)を採用し、エンジンと走行装置の開発に手間取ったが、最大装甲厚240mmを誇り、12.8cm戦車砲を載せた総重量188tの巨大戦車が、1945年の終戦間際に二台試作された。
一台はエンジンが壊れてしまい爆破処理され、もう一台もドイツに侵攻して来たソ連軍と戦ったとも爆破処理されたとも言われる。結局量産には至らず計画倒れに終わったが、50t級のティーガー戦車でさえ重量過多や機械的トラブルで運用に難があった事を考えると、仮に生産されていたとしてもマトモに活躍出来たとは考え難い。
現在ロシアにあるクビンカ(KUBINKA)戦車博物館に、2台の部品を元に復元された車両が展示されている。
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