ポケモンレンジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポケモンレンジャー Pokémon Ranger |
|
---|---|
ジャンル | アクションアドベンチャー |
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | HAL研究所 |
発売元 | 株式会社ポケモン 任天堂(販売元) |
人数 | 1人 |
メディア | 256MbitDSカード |
発売日 | 日本:2006年3月23日 |
価格 | 4,800円(税込) |
対象年齢 | CERO:全年齢 |
『ポケモンレンジャー』(Pokémon Ranger)は2006年3月23日にポケモンから発売されたニンテンドーDS用のゲームソフト。ジャンルはアクションアドベンチャー(アクションRPG)。ポケットモンスターシリーズの外伝作品の1つ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
ポケモンと自然を守るポケモンレンジャー(以下、レンジャー)となって、フィオレ地方の危機を救う物語。レンジャーはキャプチャ・スタイラー(以下、スタイラー)という道具を使ってポケモンを仲間にすることができるが、ポケモントレーナーと違ってポケモンの力を借りると元の場所(自然)に帰してあげなければならない(リリース)。そのため、他のポケモンシリーズとは異なりポケモンを育てて戦うという概念はない。
レンジャーにはその時点での能力を表したレンジャークラスというものがあって、レンジャーリーダーから与えられたミッションをこなすことによって、レンジャークラスを上げることができる。レンジャークラスは10段階あって、高いクラスほどキャプチャで仲間にできるポケモンの数が増えたり、より重要なミッションが与えられるなど、レンジャーとして成長していく。このようにミッションをこなして立派なレンジャーになることがこのゲームの目的といえる。
レンジャーは1匹だけパートナーポケモンを持つことができる。選択した主人公が男の子だとマイナン、女の子だとプラスルがパートナーポケモンとなる。
[編集] システム
[編集] キャプチャ
レンジャーがスタイラーを使って野生ポケモンと気持ちを通わせる行為をキャプチャという。キャプチャしたポケモンは仲間のポケモンとなって、一度だけ力を借りることができる。
キャプチャはタッチペンで操作し、ポケモンを規定回数以上囲んでタッチペンを離すことでキャプチャすることができる。ただし、ポケモンがキャプチャ・ラインに接触したり、攻撃に当たるとラインが切られてしまい失敗したことになり、もう一度最初から囲みなおすことになる。さらに、攻撃に当たるとスタイラーのエネルギーが減ってしまい、0になってしまうとスタイラーが壊れてしまいそれ以上キャプチャすることができなくなる。囲んでいる途中でタッチペンを離しても失敗したことになるが、逃げることができる。
キャプチャする際にはポケモンの力を借りることができる(ポケアシスト)。ポケアシストにはパートナーポケモンの「ほうでん」にキャプチャで仲間にしたポケモンが持っているものを加えた15種類あり、スタイラーをパワーアップしたり、ポケモンが持っている技で直接足止めさせるといった効果がある。アシストにも相性があり、相性がよければ長時間足止めさせることができるなど効果が大きくなる。ポケアシストの相性については他のシリーズ作品とほとんど同じ(パートナーポケモンが使う「ほうでん」はでんきタイプのわざに準拠)だが、「でんき」や「かくとう」など一部のポケアシストについてはそれ以外の作品と異なるものとなっている。なお、ポケアシストで借りたポケモンはパートナーポケモンを除き、レンジャーのルールに従いリリースされる。
[編集] ターゲットクリア
フィオレ地方には障害物となるもの(ターゲット)が数多くある。これらのターゲットをキャプチャで仲間になったポケモンの力を使って対処することをターゲットクリアといい、対処するときに使う技のことをフィールドわざという。フィールドわざには「燃やす」、「切る」など9種類あり、それを利用することで障害物を除去したり、物を動かすことができる。なお、ターゲットクリアで使ったポケモンはレンジャーのルールに従いリリースされることになる。
[編集] 通信機能
本作はポケットモンスターシリーズの特徴である通信機能が付いていないため、他のポケットモンスターシリーズとの連動はおろか、『ポケモンレンジャー』同士でも通信することができない。しかし、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』特別前売券で極秘ミッション(Wミッション)を遊ぶことができ、それをクリアすることによってマナフィを『ダイヤモンド・パール』に送ることができる。『ダイヤモンド・パール』へ通信する際には「レンジャーネット」を使うが、通常のプレイではこのモードを出すことはできない。
[編集] 登場人物
ポケットモンスターの登場人物一覧を参照。
[編集] 世界観
[編集] フィオレ地方
本作はフィオレ地方が舞台となっている。この地方の人々はポケモンと自然をとても大切にしているという特色がある。そのため、レンジャーは活躍しているが、ポケモントレーナーはこの地方にはほとんどいない。フィオレ地方には4つの町があり、それぞれの町にはレンジャーベースというレンジャーたちの活動拠点がある。ちなみに町の名前は四季の英語名をモチーフにしている。
- リングタウン - 温暖な気候で緑の多いのどかな町。主人公はこの町を守るレンジャーとして配属される。
- フォルシティ - 港や時計台をはじめ、廃工場などもあるフィオレ地方最大の都市。キャプチャアリーナがあるのもこの町。
- サマランド - ジャングルや古代遺跡で有名な火山島でバカンスや旅行にやってくる人が絶えない。ジャングルの奥にある遺跡はレンジャーの腕試しの場所になっている。
- ウィンタウン - フィオレの屋根といわれるシクラ山脈のふもとにある町。家々は寒さに耐えれるように石で造られている。シクラ山脈の山頂には人とポケモンの力で作り上げたフィオレ神殿がそびえ立っている。
[編集] レンジャーユニオン
自然を守る大きな目的を持ち活動を行っている組織でシンバラ教授が3人の仲間とともに設立した。主人公やリーダーレンジャーなどすべてのレンジャーはこの組織に所属しており、活動の支援やスタイラーの管理を行っている。シンボルマークはキャプチャ・ディスクを図案化したもの。
[編集] ゴーゴー団
スタイラーを悪用する謎の組織で、幹部であるゴーゴー4兄弟を中心に、したっぱを使ってレンジャーの活動を邪魔している。ゴーゴー団が使うスタイラーは不完全なものでキャプチャしても完全にコントロールすることができない。