プルート (ディズニーキャラクター)
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プルート (Pluto) は、短編もののディズニーアニメや漫画の中に登場する、ミッキーマウスのペットの犬。現地の声優はピント・コルヴィッグが担当した。ディズニーキャラは大きく人間タイプと動物タイプに分けることができるが、プルートは後者に属する。なお現在は日本とアメリカ声優の担当はビル・ファーマーが担当している。
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[編集] 歴史
1930年に初登場。しかし、シリー・シンフォニー・シリーズ第1作目である『骸骨の踊り』(The Skeleton Dance、1929年5月封切)にて、彼らしきと思われる犬キャラが遠吠えするシーンがあり、1929年をデビュー年とする説もあるようだが、一般的には1930年が定説とされている。1931年の短編『ミッキーの猟銃』 (The Moose Hunt) から、ミッキーのペットという設定となり、プルートという名前がつけられた。この名前は、プルートが生まれた1930年に発見された冥王星からきている。1941年の『プルートのなやみ』 (Lend a Paw) はアカデミー賞短編アニメ賞を受賞している。
2006年に、プルートの衝撃的な転機が訪れた、彼の名前の由来となった冥王星が惑星ではないと国際天文学連合が決議した上にそれをドワーフ・プラネットという分野に組み入れることになったのである。それに対し、ディズニーは、「(プルートは)白雪姫の『七人の小人(ドワーフ)』たちとともにがんばる」と声明をだした。これはアメリカ人の冥王星に対する愛着に配慮したものと言えるであろう。
[編集] 設定
プルートは吠えたり、号泣したり、クスクス笑ったりなど喜怒哀楽の激しい犬だが、セリフが一切無かったため、日本で初めて吹き替えされる際もコルヴィグの声がそのまま使用された。また、彼は気の弱い犬でもあり、勇敢に立ち向かうというより追い掛け回される役目が多い。プルートは他のキャラクターのように擬人化されず、ほとんどの場合、他のキャラクターのペットとして出演する。ミッキーマウスのペットとして登場するのが最も多いが、他にもミニーマウスやドナルドダックやグーフィーのペットとして出演したこともある。
モノクロ時代の短編で、ミッキーが「しゃべれ!」と言ったときに、一度だけ言葉をしゃべったことがある(プルートが迷ったりしているときに心の中に現れる天使プルート・悪魔プルートは常にしゃべる)。
漫画の中では、ミニーマウスの飼い犬であるペケのフィフィ、ダックスフントのダイナ、セントバーナードの子犬のロニーと一緒に出演している。ブルドッグのバッチ、子猫のフィガロ、チップとデール、蜂のバズなどが敵として共演している。フィフィとの間には5匹の子供がいるが、1942年に登場したプルート・ジュニアはダイナとの子供。また、プルート・ジュニアはその短編のタイトルにもなっている。
[編集] 名前について
パラマウント映画が版権を持っていたポパイの登場人物の1人、ブルート(Bluto)の名前を誤解を招くという理由で訴訟を起こし、ブルータス(Brutus)に変えさせている。現在でも日本ではブルートのままである。
[編集] 関連項目
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