ドナルドダック
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ドナルドダック (Donald Duck) は、アヒルをモチーフにしたディズニーアニメのキャラクター。本名はドナルド・フォントルロイ・ダック (Donald Fauntleroy Duck) であり、「ドナルドダック」は愛称である。
恋人にデイジーダック、伯父にスクルージ・マクダック、叔父にルードヴィヒ・フォン・ドレイク教授、甥っ子にヒューイ・デューイ・ルーイがおり、彼らを総称してをダックファミリーと呼ぶ。また、ダックファミリーが登場するアニメーションには『クワック・パック』(CS304ディズニー・チャンネルで放送中)やダックテイル(CS334で放送中)等がある。 ダックテイルのBS191での放送は、2006年6月20日を持って終了した。 また、CS304の『ハウス・オブ・マウス』や『ディズニークラシック短編集』でもお目に掛かれる。
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[編集] 歴史
1934年6月9日、シリー・シンフォニー・シリーズの一作品である『かしこいメンドリ』 (The Wise Little Hen) で初登場。この作品では脇役としての登場であったが、その独特なキャラクターから支持を集め、同年短編映画であるミッキーマウス・シリーズの『ミッキーの芝居見物』 (Orphan's Benefit) にてミッキーマウスと競演を果たす。
それ以降、ドナルドダック・シリーズの製作が始まるなど短編出演作品は170本以上を数え、ミッキーマウスを上回っており、ディズニーキャラクターの中でも特に人気が高い存在となっている。
[編集] 設定
[編集] 性格
かなり短気で、少し時代遅れ。釣りがかなり好きである。自己中心的。とても騙されやすい。人をからかう事が好き。かなり短気のせいなのか、口調はけっこう毒舌家である。
また、彼は気性が大変荒く、先項にて述べたハウス・オブ・マウス内では、気に入らない相手に対して麻酔銃で撃つという事もしている。またディズニー各作品では知らない相手に「ちょっとあんた誰?」を目上「ナレーター」にも言ったりする。まさに全部の性格を合わせると少し深刻な性格である。
[編集] 服装
標準的な服装は上半身だけのセーラー服にセーラー帽。これは水兵をイメージしている。そのため、軍事関係の作品でよく登場する。このことについては後項で詳細を述べる。
現在は初期から服に付けているものがボタンから蝶ネクタイへ変わっているものの、それ以外はあまり変わってはいない。だが、『トゥーンタウン』ではライフガードのような服装で、青地に黄色の縞模様の服になっている。
[編集] 声
アニメでの甲高い耳障りな声は有名である。アニメの中でも、ミッキーマウスやグーフィーに対して話しても一部通じず、話を聞いてもらえないことも多々ある。また、当時の音響設備がよくなかったのか「ダックテイル」内では、本当に何を言っているのか分からない。『ドナルドの夢の声』 (Donald's Dream Voice) という作品があるほどなので、ドナルド本人も声を気にしているのであろう。
アメリカでの声優はクラレンス・ナッシュ(初代)→トニー・アンセルモ(2代目)。
日本での声優は藤岡琢也(TVシリーズ)、関時男(初代)→山寺宏一(2代目)。
[編集] 誕生日
[編集] 1934年6月9日
初登場した映画『かしこいメンドリ』が公開された1934年6月9日を誕生日と公式で発表されている。 ディズニーストアでは毎年ドナルドバースデーグッズ発売、トゥーンディズニーにてハッピーバースデードナルド特番を放送される。
[編集] 13日の金曜日説
1945年に公開された『三人の騎士』 (The Three Caballeros) では、13日の金曜日という設定になっている。
[編集] 3月13日説
1949年公開の短編『ドナルドの誕生日』では、ドナルドの誕生日は3月13日となっている。
[編集] エピソード
- ドナルドの声はヘリウムと酸素の混合気体を吸い込んで発生した声に似ているため、ヘリウムを吸い込んだときの声の変化のことを俗に「ドナルドダック効果」と呼ぶ。これを実現するための気体を詰めたボンベがパーティーグッズとして市販されている。純粋なヘリウムを使用すると酸素不足により最悪死に至る可能性があり、専用に用意された気体を使用しなければ危険である。
- 第二次世界大戦中に公開されたドナルドダック主演短編映画として『総統の顔』 (Der Fuehrer's Face) (アカデミー短編アニメ賞受賞)、『新しい精神』 (The New Spirit) といった作品があるが、これらは当時のアメリカ軍の、ディズニー社に対して軍人教育のためのフィルムをアニメで作れという命令があったこともあり、当時のアメリカの敵国であったドイツや日本を茶化すなど過激な内容が含まれている。これらの作品はアメリカではDVD化もされているが、日本国内では公開未定でありほとんどの作品を目にすることはできない。
- 映画『パール・ハーバー』にB-25の側面にドナルドが描かれている。
- 2004年8月9日にハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド大通りに星形プレートが埋め込まれた。また、オレゴン大学の公式キャラクターである。理由として、オレゴン大学の別名"Ducks"からきている。
- またドナルドは飛べないというイメージが強いが、ミッキー、グーフィとアルプス登山をするエピソードでは、お尻の羽を抜いて回転させることで宙を舞い、ミッキーを襲っていた鳥に立ち向かっていったり。ビーチで蜂と一戦交えたときは、ビーチパラソルを翼のようにして鮫から逃げて行く姿でエピソードを締めくくっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ドナルドダック紹介サイト
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