ブランカ
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ブランカ プロフィール
ブランカ(Blanka)は、カプコンが製作した対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラクター。本名はジミー。
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[編集] キャラクターの設定
子供の頃飛行機事故に遭い、アマゾンの奥地で育った野生児で、緑色の肌とオレンジ色の髪という怪物じみた外見を持つが、れっきとした人間である。『ストリートファイターII』では比喩表現まで使いこなすほどまともに言葉を話すが、それより前の時代になる『ストリートファイターZERO3』では「ウオー」と唸ったり吠えたりしかできなかった。『CAPCOM VS. SNK』では普通に話せているが全ての台詞に濁点が混じり、IIとZERO3の中間といえる形になっている。
見た目だけでなく、回転しながら飛んで体当たりを喰らわせたり、体から電撃を放つなどといった常人離れした技を使う。ちなみに体色が変化したのは保護色のため。電撃は電気ウナギとの格闘の際に身につけたらしいが、原理は不明。エンディングでは母親サマンサとの感動の再会を果たすが、サマンサが息子だと確信した理由はブランカが付けていた(子供に付けるにしては明らかに大きすぎる)足輪である。
火引弾とは親友らしく、弾には本名である「ジミー」と呼ばれている。
ブランカの遭った飛行機事故は、後に『ZERO3』でシャドルー(ベガの項参照)による要人暗殺のための爆破テロという設定が追加された。
『カプエス』シリーズに出場した際は草薙京に二階堂紅丸がきぐるみを着ているのではないかと疑われていた。
[編集] キャラクターの特徴
初心者にとっては、高い攻撃力と長いリーチを併せ持つ通常技が非常に使いやすく、また必殺技も出しやすく使いどころが分かりやすい。ジャンプが高く素早いので、リュウなどの飛び道具を持つキャラクターにもさほど苦戦せずに済む。また、慣れてくると、高い機動力を生かしたトリッキーな動きで相手を翻弄することも可能になる。
[編集] 必殺技
- エレクトリックサンダー
- 屈んだ状態で身体中から放電する。攻撃範囲はさほど広くなく、足元を狙われると弱い。
- ローリングアタック
- 回転体当たりで水平に突進する。初代『ストリートファイターII』ではこの技が出ている間に受けたダメージが2倍になる設定になっており、一気に体力の半分を奪われることも珍しくなかった。
- エリアルローリング
- ストリートファイターEX3の技で、空中でローリングアタックを行う。パンチボタンの強さで軌道が変化する。
- バーチカルローリング
- 斜め上に飛び上がっていくローリングアタック。『II' TURBO』で追加された。
- バックステップローリング
- 後ろに宙返りしてから、山なりの軌道でのローリングアタック。『スーパーストリートファイターII』で追加された。ストリートファイターEXシリーズではバックステップまでにパンチボタンを押すことで技を中断できる。
- サプライズフォワード
- 口を大きく開けながらステップする。相手をすり抜ける事が可能。
- サプライズバック
- 目玉を飛び出させながらバックステップする。上記サプライズフォワードと合わせて『IIX』での追加で、これにより高い機動力を持ったキャラとしての特徴が強化された。ステップ・バックステップがシステムに組み込まれている作品でも、これらは必殺技扱いなので、通常技のモーションをキャンセルして素早く出せることが利点。
[編集] スーパーコンボ
- グランドシェイブローリング
- 『IIX』から。少し跳ねてから地面を撫でるように転がっていく、ローリングアタックの強化版。ボタン押しっ放しで着地後一定時間までその場に待機し続ける。
- トロピカルハザード
- 『ZERO3』のみ。天井(画面上)に捕まって揺り動かし、フルーツを幾つも降らせながら飛び降り頭から体当たりする。落ちたフルーツは通常技などで飛ばすことができ、これで相手に若干のダメージを与えられるが実用性は低い。
- 落下するフルーツは、CPU戦でブランカが出現するステージでの開始前デモで出現するものと同じもの。
- ダイレクトライトニング
- 『カプエス』シリーズで追加。電撃を放ちながら回転体当たりする、エレクトリックサンダーとローリングアタックの合わせ技。
- シャウトオブアース
- こちらも『カプエス』シリーズから。両腕を揚げて吼えながら電撃を放つ、エレクトリックサンダーの強化版。立ち上がっているので攻撃範囲も広がっている。
- ビーストハリケーン
- ストリートファイターEXシリーズの技。
- ジャングルビート
- ストリートファイターEXシリーズの技。
- スーパーエレクトリックサンダー
- ストリートファイターEXシリーズの技で、メテオコンボ。エレクトリックサンダーの強化版。
[編集] その他
- 実写映画『ストリートファイター』では、ガイル大佐の親友「カルロス・ブランカ」、愛称チャーリーとして登場する。チャーリーはナッシュの日本以外での名前。バイソン将軍の人体実験により緑色の肌をした怪物にされてしまう。
- ブランカの名はスペイン語 hombre blanco (白い人、の意)に由来するという設定がある。飛行機が墜落して生き残った直後は現地人に比べ肌が白いためこう呼ばれ、そこからブランカと名乗るようになった。しかし、ブラジルで話されているのはスペイン語ではなくポルトガル語である。