ブラック・ムーン (ELP)
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ブラック・ムーン | ||
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エマーソン・レイク&パーマー の アルバム | ||
リリース | 1992年6月(US) | |
録音 | 1991年10月-1992年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 48:28 | |
レーベル | ヴィクトリー | |
プロデュース | マーク・マンシーナ | |
レビュー | ||
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エマーソン・レイク&パーマー 年表 | ||
ベスト・オブ・EL&P (1980) |
ブラック・ムーン (1992) |
ライブ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール (1993) |
ブラック・ムーン (Black Moon) は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム。
[編集] 収録曲
- Black Moon
- Paper Blood
- Affairs of the Heart
- Romeo and Juliet
- Farewell to Arms
- Changing States
- Burning Bridges
- Close to Home
- Better Days
- Footprints in the Snow
- A Blade of Grass
- 11.は日本盤のみ収録のボーナストラック。ヨーロッパではシングルカットされた1.のカップリング(B面)として収録された。
[編集] 内容
ラブ・ビーチから14年ぶりの、ELPの新作スタジオ録音アルバム。3(スリー)が解散した後、キース・エマーソンは様々なプロジェクトやセッションをしながら、同時にソロ・アルバムのリリースを目指してデモ曲を作っていた。しかし多くのレコード会社は、ELPの再編成を望んでいた。特にこの時期、新しく発足したヴィクトリー・レコードの社長のフィル・カーソンが熱心であり、エマーソンはこういった現状に抗しきれず、同じくELPの再編成を熱望されていたグレッグ・レイクとコンタクトし、再結成が実現した。
ボーナス・トラックを除く10曲の内、Romeo and Juliet/Changing States/Close to Homeの3曲はキース・エマーソンがソロ・アルバムとして作っていた曲、Affairs of the Heartはグレッグ・レイクがソロ用に作っていた曲、それ以外は本作用に新しく作曲されたもの。
プロデューサーのマーク・マンシーナは、本作の後、「スピード」や「ツイスター」など、映画音楽の分野で数々の実績を築く事になる。
[編集] 評価
アメリカでの最高位は78位と低く、日本でもあまり評判にもならなかった(というよりかなり悪評だった)が、音楽性そのものは本来のELPの路線の延長上にある、とも評された。1990年代のアルバムという事で、この当時の最新式のシンセをふんだんに使ったディジタルサウンドで仕上げられているが、そんな中でも、特に「Paper Blood」におけるハモンドオルガンの弾きまくり具合、あるいは「Changing States」が「エマーソン・レイク・アンド・パウエル (アルバム)」に収録された「ザ・スコアー」に近い曲想である事など、旧来のELPファンからも好まれそうな要素が含まれている。