フレッチャー級駆逐艦

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フレッチャー級駆逐艦

艦級概観
艦種	駆逐艦
艦名	海軍功労者　一番艦はフランク・F・フレッチャー提督に因む
前級	ベンソン級駆逐艦
次級	アレン・M・サムナー級駆逐艦
性能諸元
排水量	基準排水量：2,050t
排水量	満載排水量：2,500t
全長	114.8m (376.5 ft)
全幅	12m (39.5 ft)
吃水	3.8m (12.5 ft)
機関	蒸気タービン4缶2基　60,000馬力
最大速力	36.5ノット
乗員	329人
武装	127mm単装砲 5門
	40mm機関砲 6 - 10門
	20mm機関砲 7 - 10門
	533mm 5連装魚雷発射管 2基10門
	爆雷投射機 6基
	爆雷投下軌条 2基

フレッチャー級駆逐艦(Fletcher class destroyer)は、アメリカ海軍の駆逐艦の艦級。1942年から1944年にかけて175隻が建造された。同級駆逐艦は第二次世界大戦のためにアメリカ国内のあらゆる造船所で建造された。また何隻かは朝鮮戦争およびベトナム戦争にも参加した。皮肉なことに多くの艦がその後イタリア、ドイツ、日本と言った以前の敵国に供与・貸与され、アメリカ海軍での経歴よりも長い経歴を積んだ。何隻かは起工前に建造がキャンセルされた。

フレッチャー級は最も多く発注された駆逐艦の艦級であり、大きな成功を収め駆逐艦の標準とも言える艦級となった。初期に建造された艦に比べ後期建造艦は対空砲を始めとする兵装の著しい増加が見られる。その結果排水量の増大を招いた。艦の甲板は平坦であり、安定した構造であったため上部構造物の大型化も容易であった。

第二次世界大戦の末期には対空砲の増設が行われ、連装40mmボフォース砲5基、20mm対空砲7基が装備された。6隻が航空機用カタパルトの装備が計画され、そのうち三隻（プリングル、スティーヴンス、ハルフォード）が実際に装備された。しかしこの計画は成功せず、その後は取りやめられた。これらの三隻も後に撤去された。

17隻が戦没し、残りの艦は予備役となった。数隻が1945年に魚雷発射管を撤去され、対空兵装に交換された。

朝鮮戦争が勃発すると、多くの艦が現役復帰した。この間39隻が艦砲および魚雷発射管の数を縮小された。多くの艦にウェポン・アルファと呼ばれる前方投擲機が装備され、またいくつかの艦にはヘッジホッグが装備された。

多くの艦が1950年代中頃に外国海軍に売却・貸与された。アルゼンチン-5隻、ブラジル-7隻、チリ-2隻、コロンビア-1隻、ギリシア-6隻、イタリア-3隻、日本-2隻、メキシコ-2隻、ペルー-2隻、韓国-3隻、スペイン-5隻、台湾-4隻、トルコ-5隻、西ドイツ-6隻。残りの艦は1970年代に解体された。最後まで現役に留まった艦はメキシコ海軍のクィトラワク（元ジョン・ロジャース）であり、2002年に退役した。[1]

4隻が博物館として保存された:

カッシン・ヤング(USS Cassin Young, DD-793)：マサチューセッツ州ボストン
ザ・サリヴァンズ(USS The Sullivans, DD-537)：ニューヨーク州バッファロー
キッド(USS Kidd, DD-661)：ルイジアナ州バトンルージュ
ヴェロス(AT Velos, D16)（元チャレット(USS Charrette, DD-581)）：ギリシャ、ファリロン

アレン・M・サムナー級駆逐艦、ギアリング級駆逐艦はフレッチャー級の改良型であった。

フレッチャー級一般配置図


CMC:		PH:	Pilot house
S:		CIC:	Combat Information Center
5:	5"/38 guns, (#1 - 5)	IC&P:	Interior Communications & Plot
HR:	Ammunition handling room	DC:	Depth Charges (not pictured)
EQ:	Enlisted quarters	BR:	Boiler room
M:	Magazine	40:	40 mm AA guns
OQ:	Officers' quarters	G:	Galley
W:	Wardroom	L:	Laundry
CM:		T:	Torpedoes
FO:	Fuel Oil	MSP:
		ER:	Engine room