ナゴムレコード
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ナゴムレコードは、1983年から断続的に活動しているインディーズレーベル。通称ナゴム。主宰者はケラ(現ケラリーノ・サンドロヴィッチ)。
1990年代以降に活躍する多くのアーティストや俳優を輩出したことで知られる。また、加藤賢崇や香山リカも出入りしていた。
所属ミュージシャンはいずれも異彩を放った個性派ぞろいであり、彼らのライブに来るファンの中で特に見受けられた、奇抜なファッションをした女性ファンは「ナゴムギャル」と呼ばれた。(1990年代半ばの「シノラー」との共通点がみられる)
[編集] 所属アーティスト(一時所属も含む)
- 有頂天
- 主宰者のケラがボーカルをつとめるニューウェイブ/テクノポップ・バンド。ウィラード、ラフィンノーズと共に、インディーズ御三家と呼ばれた。
- カーネーション
- メンバーは直枝政広、大田譲、矢部浩志。現在も活動中。
- 筋肉少女帯
- 大槻ケンヂ(当時は大槻モヨコ)、内田雄一郎、三柴理(当時は三柴江戸蔵)、みのすけ(当時は美濃介)らによるバンド。後にトイズファクトリーよりメジャーデビュー、1990年代のバンドブームの盛衰を生き抜いた。
- 空手バカボン
- 大槻ケンヂ・内田雄一郎・ケラの三人がメンバーのユニット。チープなカセット伴奏などに合わせ歌う。
- 人生
- 現在の電気グルーヴの前身であるユニット。石野卓球、ピエール瀧(当時は畳三郎)が所属。卓球は顔を白塗りし、畳はドラえもんやゴルゴ13のコスプレをしていた。
- 新東京正義乃士
- クラシック音楽を取り入れたパンク・バンド。後に筋肉少女帯に参加することになる三柴理(バンドでは「江戸蔵」を名乗っていた)が在籍していた。
- ばちかぶり
- 『プロジェクトX~挑戦者たち~』のナレーションで有名な田口トモロヲが所属していたパンク・バンド。
- たま
- 『三宅裕司のいかすバンド天国』(イカ天)出場で「さよなら人類」が大ヒットし、ナゴムレコードの抱えていた借金を完済してしまった。ナゴムレコード出身バンドでは唯一、紅白歌合戦に出場した(1990年)。裸の大将に似たランニングの人(石川浩司)でおなじみ。
- マサ子さん
- マユタン、サブリナの姉妹をボーカルとし、編成に大正琴を取り入れたガールズバンド。『たま』同様イカ天出場で有名に。元メンバーのうちサブリナ、カナンは逝去。
- カステラ
- 1989年メジャーデビュー。大木知之(現TOMOVSKY)がボーカルを務めていた。
- グレイトリッチーズ
- イカ天にも出場したビートパンクバンド。ボーカルは現在田辺マモルとして活動。
- ミンカパノピカ
- イカ天出場組。
- ロシアバレエ団
- 中尊寺ゆつこがバレリーナのコスプレをして歌っていたバンド。メンバーは学生だったため、卒業とともに解散してしまった。
- アルルカン
- 加藤賢崇
- クララサーカス
- 死ね死ね団
- 泯比沙子/ミン&クリナメン
- 木魚