トゥルース (アルバム)
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トゥルース | ||
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ジェフ・ベック の アルバム | ||
リリース | 1968年8月 | |
録音 | 1968年、#8,#9,#13,1967年 | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 40:16 | |
レーベル | EMI | |
プロデュース | ミッキー・モスト | |
レビュー | ||
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ジェフ・ベック 年表 | ||
トゥルース (1968) |
ベック・オラ (1969) |
トゥルース(Truth)は、1968年に発表されたジェフ・ベック・グループのアルバム。レッド・ツェッペリンの最大ヒント(パワフルなボーカルとより電気的なエレキ・ギターの互角の掛け合いというスタイルは、この作品に顕著なようにベックが先鞭をつけていた)となったといわれているアルバム(「You Shook Me」を共に取り上げている)。また8曲目の「Beck's Bolero」は、ジミー・ペイジによる楽曲提供だが、ペイジ自身も翌年、『レッド・ツェッペリン I』で、メドレー曲の中でオマージュ的に取り上げている。ベックはそれを「あてつけ・嫌味」と解釈し、以降この曲は両者の齟齬の元凶のひとつとなった。
ヤードバーズ脱退後、ベックはミッキー・モストのプロデュースで三枚のシングル「Hi Ho Silver Lining / Beck's Bolero」「Tallyman / Rock My Plimsoul」「Love Is Blue / I've Been Drinking」をリリースしているが、これらのポップ路線のシングル・リリースは本意ではなかったらしく、ソロ・デビュー作の「Hi Ho Silver Lining」については後に「自分の首にピンクの便座をかけさせることとなった曲」と語っている。
ファースト・シングルリリース後、ベックは新バンドのメンバー探しでディスコやクラブに入り浸り、この当時「ダーリン・オヴ・ディスコティック」なる渾名を頂戴している。しかしながら足繁く通った甲斐あって、ショットガン・エクスプレスのヴォーカル、ロッド・スチュアートと意気投合する。これにベーシストとしてロン・ウッド、ドラマーのエインズレイ・ダンバーが加わり、第一期ジェフ・ベック・グループが発足する。このメンバーで第二弾シングル「Tallyman / Rock My Plimsoul」を録音するが、ポップ路線に嫌気がさしたエインズレイが脱退し、代わりにミック・ウォーラーが加わる。バンドはこのメンバーでイギリス、アメリカツアーを行った。
アメリカツアーの後、休息もそこそこに本作のレコーディングに入る。収録曲はライヴでのレパートリーから選ばれ、二日間のセッションが二回、計4日という短期間で本作は完成する。収録曲の大半はブルース・カヴァーであり、ジェフリー・ロッド名義のオリジナルもブルース・ナンバーの改作であった。しかしながら、プロデューサーのミッキー・モストの意向はドノヴァンのレコーディングと重なったため反映されず、本作はベックの意向が十分に反映されたアルバムとなった。アメリカでは発売三日で初回プレスの4万枚が売り切れ、追加プレスされることとなる。この頃、ゲスト参加したニッキー・ホプキンスが正式メンバーとなっている。
本作リリース後、二度目のアメリカツアーを行うが、ツアー終盤にベックはロンとミックの二人に解雇を言い渡している。
1960年代のレコードはステレオ、モノラル両方がリリースされることが多かったが、本作も両方のリリースが行われ、それぞれ独自のミキシングが行われたため、全曲が異なったミックスとなっている。2005年に紙ジャケットで再発されたが、ボーナス・トラックとして前述の三枚のシングル及びアウトテイクが収録された。
[編集] 曲目
- シェイプス・オヴ・シングス - Shapes of Things (Chris Dreja, Jim McCarty, Keith Relf and Paul Samwell-Smith) 3:19
- レット・ミー・ラヴ・ユー - Let Me Love You (Jeffrey Rod [meaning, Jeff Beck and Rod Stewart]) 4:42
- モーニング・デュー - 'Morning Dew (Bonnie Dobson and Tim Rose) 4:41
- ユー・シュック・ミー - You Shook Me (Willie Dixon and J. B. Lenoir) 2:30
- オール・マン・リヴァー - Ol' Man River (Jerome Kern and Oscar Hammerstein) 4:00
- グリーンスリーブス - Greensleeves (Traditional, arr. Rod Stewart) 1:48
- ロック・マイ・プリムソウル - Rock My Plimsoul (Jeffrey Rod) 4:12
- ベックス・ボレロ - Beck's Bolero (Maurice Ravel, arr. Jimmy Page) 2:52
- ブルース・デラックス - Blues De Luxe (Jeffrey Rod) 7:28
- 迷信嫌い - I Ain't Superstitious (Willie Dixon) 4:54
ボーナス・トラック
- アイヴ・ビーン・ドリンキング - I've Been Drinking (Jeffrey Rod) 3:17
- ユー・シュック・ミー - You Shook Me (Willie Dixon and J. B. Lenoir) 2:28
- ロック・マイ・プリムソウル - Rock My Plimsoul (Jeffrey Rod) 3:39
- ベックス・ボレロ - Beck's Bolero (Maurice Ravel, arr. Jimmy Page) 3:09
- ブルース・デラックス - Blues De Luxe (Jeffrey Rod) 7:29
- タリーマン - Tallyman (Graham Gouldman) 2:45
- 恋は水色 - Love Is Blue (Andre Popp, Pierre Cour, Bryan Blackburn) 2:56
- ハイ・ホー・シルヴァー・ライニング - Hi Ho Silver Lining (Scott English, Laurence Weiss) 3:45
[編集] パーソナル
- ジェフ・ベック - ギター、ヴォーカル:bass on Ol' Man River
- ロッド・スチュアート - ヴォーカル (except on Greensleeves and Beck's Bolero)
- ミック・ウォーラー - ドラムス (except on Greensleeves and Beck's Bolero)
- ロン・ウッド- ベース (except on Ol' Man River, Greensleeves and Beck's Bolero)
- ニッキー・ホプキンス - ピアノ、オルガン:on Morning Dew, You Shook Me, Ol' Man River, Beck's Bolero and Blues Deluxe
- キース・ムーン - ドラムス:on Beck's Bolero, tympani on Ol' Man River
- ジミー・ペイジ - ギター:on Beck's Bolero
- ジョン・ポール・ジョーンズ - ベース:on Beck's Bolero
- ミッキー・モスト - プロデューサー
- ケン・スコット - エンジニア