トイ・ストーリー
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トイ・ストーリー | |
監督 | ジョン・ラセター |
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製作総指揮 | エドウィン・キャットマル |
製作 | ラルフ・グッジェンハイム |
脚本 | ジョス・ウェドン アンドリュー・スタントン |
出演者 | トム・ハンクス ティム・アレン ドン・リックルス |
音楽 | ランディ・ニューマン |
配給 | ディズニー |
公開 | 1995 |
上映時間 | 81分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
興行収入 | 3億6200万ドル |
次作 | トイ・ストーリー2 |
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『トイ・ストーリー』(原題:Toy Story)は、ディズニー配給のアニメーション映画作品。1995年に公開された。劇場公開された長編映画作品としては、初のフルCG作品。世界で3億6200万ドルの興行収入を上げた。これは、当該年度の第1位である。日本での公開は1996年3月23日。
制作はピクサー・アニメーション・スタジオ。監督ジョン・ラセター(ピクサー)。長編フルCGの作品を生み出した制作チーム統括の業績に対し、監督ラセターはアカデミー特別業績賞を受賞した。他にアカデミー賞候補として、脚本賞ノミネート(アンドリュー・スタントン)、オリジナル主題歌賞ノミネート(You've Got a Friend in Me)、作曲賞(コメディ部門)ノミネート(ランディ・ニューマン)。
1999年には、続編『トイ・ストーリー2』が公開された。
日本語吹き替えは当初、ウッディに山寺宏一、バズに磯部勉という配役であった。吹き替え作業も全て終了し、宣伝ポスターや広告は既に山寺と磯部の名が掲載されていたが、公開寸前で配役が変更になったのは有名な話である。なお、スピンオフ作品であるテレビアニメ『スペースレンジャー バズ・ライトイヤー』では、稲葉実がバズの声を当てている。
目次 |
[編集] スタッフ
[編集] 声の出演
- ウッディ:トム・ハンクス(日本語吹替:唐沢寿明)
- バズ・ライトイヤー:ティム・アレン(日本語吹替:所ジョージ)
- ミスター・ポテトヘッド(日本語吹替:名古屋章)
- スリンキー(日本語吹替:永井一郎)
- ハム:ジョン・ラッツェンバーガー(日本語吹替:大塚周夫)
- ボー・ビープ:アニー・ポッツ(日本語吹替:戸田恵子)
- レックス:ウォーレス・ショーン(日本語吹替:三ツ矢雄二)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
カウボーイ人形のウッディは、古めかしいおしゃべり人形。背中の紐を引くと、パンチの効いた「カウボーイトーク」をしてくれる。そんなウッディはアンディ少年の大のお気に入りで、毎日楽しくカウボーイごっこに興じていた。
アンディ少年と楽しく遊ぶオモチャたちだが、実はとても大きな秘密がある。オモチャたちは本当は「生きて」いて、それぞれが自分の考えを持っており、自由に動き回る事ができ、またオモチャ同士の交流がある。しかし「オモチャのルール」として、人間にそれを知られてはいけないのだ。そしてアンディ少年の「一番のお気に入り」であるウッディは、アンディ少年の持つオモチャたちのリーダーをしている。
そんな楽しい毎日のある日、アンディ少年の誕生日がやってきた。オモチャたちは新入りのオモチャ仲間に興味を抱くが、ウッディは内心では新しいオモチャがアンディ少年の一番のお気に入りに成る事で、自分がお役ごめんとなってしまいやしないかと気が気では無い。そしてやってきたのは最新の宇宙ヒーローキャラクター・ハイテクトイのバズ・ライトイヤーだった。
[編集] キャラクター
- ウッディ
- アンディのオモチャたちの中でリーダー格の、カウボーイ人形。お調子者で明るい性格。背中についたひもを引っ張ると、内蔵されたレコードで「手をあげろ」「やられちまったぜ!」などとランダムにしゃべる機能が付いている。『トイ・ストーリー2』では、プレミアのつくほど希少価値の高いオモチャであることが分かり、事件に巻き込まれてしまう。
- 白黒テレビ時代に『ウッディのラウンドアップ』という人形劇作品で主演していたキャラクターの人形だが、番組のほうはスプートニク・ショック以降に宇宙を題材にしたSF作品が流行、視聴率が低迷しだし、打ち切り終了となったはずだが、『トイ・ストーリー2』ではなぜかエンドロールがTVに映っているシーンがある。
- バズ・ライトイヤー
- アンディの誕生日にプレゼントとしてやってきた、流行のスペースレンジャーの人形。自分がオモチャではなくスペースレンジャーであると信じており、空を飛べると言い張るが、劇中で自分を宣伝するCMを見てしまい、台湾製であることも判明。茫然自失となるが、ウッディと行動を共にする内にアンディのオモチャとして生きていくことを決める。
- ミスター・ポテトヘッド
- ジャガイモの顔をした人形で、目や耳などの顔のパーツを自由に付け替えることができる。皮肉屋で何にでも疑り深いため結構嫌味な性格だが、おもちゃ仲間を大事に思う気持ちは強い。アンディには度々遊びの上で悪役を演じさせられているが、それでもパーツを無くしたりなんかしないアンディを信頼している。奥さん(ミスポテトヘッド)募集中だった。
- ハム
- ブタ型の貯金箱。ちょっと冷めた性格をしているが、オモチャ達の参謀役でもある。お腹の中にはアンディの貯めたお小遣いがいつも入っているが、時々何かの弾みでおヘソの栓が抜けてしまい、中身をまいてしまうこともある。
- レックス
- ティラノサウルスの人形だが、性格は内気で臆病。恐竜の人形なのに迫力が無いことが目下の悩み。趣味はゲームで遊ぶこと。
- スリンキー
- 胴体部分がバネになっている犬の人形。仲間思いでちょっとお節介だが気の良いヤツ。ウッディとはボードゲームで遊ぶ仲。ウッディが「オモチャ殺し」の疑いをかけられたときは仲間の誰よりもウッディを信じていた。
- ボー・ビープ
- 羊飼いの少女の人形で、電気スタンド。オモチャ達の中の紅一点であり、ウッディとはいい仲であるが、どちらかというと彼女の方がリードする側だったりする。
- エイリアン(リトル・グリーン・メン)
- UFOキャッチャーの中にいるゴム製の人形。大量生産でUFOキャッチャーの景品として人気があり、ビニール製の柔らかい、緑で三つ目でいつも笑顔の憎めないヤツ。ただし余りに純粋で、しかも集団で登場するため、しばしば周囲に迷惑がられる事も…
- 『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』では、リトル・グリーン・メン(LGM)役で登場。某SF作品の宇宙艦隊士官を思わせる服を着ている。
- RC
- アンディの家のラジコンカー。オフロードタイプのバギーカーで、乾電池で動いており、Hi/Lowの2モードを持つ。Hiモードのダッシュも凄いが、一度はロケット花火で推定時速50~60kmで疾走、空も飛んだ。無口だが頑張り屋である。
- アンディ・ディヴィス
- ウッディらオモチャのご主人様。カウボーイ大好きのやんちゃな男の子だったが、一時、バズに夢中になったこともある。クリスマスにプレゼントされたバスターという愛犬を飼っている。また、まだ赤ん坊の妹が一人いる。オモチャを大切にし、壊れたオモチャを頑張って直そうとする感受性豊かな少年で、よくおもちゃを使って演劇仕立ての遊びをしている。
- シド
- デイヴィス家の隣に住む少年。オモチャを傷つけたり改造したりして遊ぶ悪ガキで、危険な花火を通信販売で買っていじり回したり、火遊びもする。でも、一人で夜遅くまでゲームセンターに居ても叱られないなど、ちょっと家庭にも問題もあるようす。オモチャからは「おもちゃ殺し」として恐れられていて、彼に改造されてベッドの下に投げ込まれたり、壊れたまま庭に放置されているおもちゃも数知れない。
[編集] その他の話題
- バズ・ライトイヤーは『ファインディング・ニモ』にゲスト出演している。
- レックスは『モンスターズ・インク』にゲスト出演している。
- バズ役の所ジョージが『カーズ』のイベントにゲストとして参加した時、ジョン・ラセターから「バズ・ライトイヤーをやってくれてありがとう。これからもよろしく」と言われ、所は「『トイ・ストーリー3』があるんですか!?」と答えていた。
- 実際に『トイ・ストーリー3』の制作は開始されている。ピクサー抜きのディズニー主体で制作が進められていたが、ディズニーがピクサーを買収して関係が修復したことにより、ピクサーが制作することが決定している。公開は2008年予定。なお、今回のストーリーは一切明かされていないが、ディズニーが企画していた頃のあらすじは、台湾の工場に送り返されたバズをウッディらが救出に行くというものだった。本家のキャストは、ウッディ役のトム・ハンクス、バズ役のティム・アレン以外は不明。