テリアミサイル
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RIM-2 テリア | ||
RIM-2C | ||
性能諸元 | ||
全長 | 8.23m | 27 ft |
直径 | 34.29cm | 13.5 in |
射程距離 | 32km | 17.3 nm |
上昇限度 | 24,400m | 80,000 ft |
最大速度 | 1,020 m/s | マッハ 3.0 |
炸薬搭載量 | 99kg | 218 lb |
重量 | ||
全備 | 1,360kg | 3,000 lb |
本体 | 535kg | 1180 lb |
ブースター | 825kg | 1820 lb |
RIM-2 テリア (Convair RIM-2 Terrier) とはアメリカ海軍が開発した地対空ミサイル (Surface-to-Air Missile) と艦対空ミサイル (Ship-to-Air Missile)。初期型は推力が23キロニュートン(5,200 lbf)、重量1,392キロ(3,069 lb)、全長8.08メートル、直径34センチ、翼幅1.59メートルの二段式中距離地対空ミサイルだった。
性能向上型の中距離艦対空ミサイルが3T(ターター、タロス、テリア)と呼ばれるアメリカ海軍の艦隊防空ミサイルの1つとして幅広く採用され、主にミサイル巡洋艦に装備、運用された。テリアは二段式ミサイルで上部弾頭(ファースト・ステージ)を換装でき、トマホーク、アスプ、オライオンといったミサイル、ロケットも搭載して研究用や気象観測用にも使用された。
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テリアは対艦攻撃から艦艇を守るため、空母艦載機、対空砲火など何層もの防御網を構築するバンブルビー・プロジェクトの一環として開発が始まった。改装した戦艦ミシシッピ (AG-128)で試射が行われた。テリアが実用化されると、アメリカ海軍初のミサイル巡洋艦として巡洋艦ボストン (CAG-1)と巡洋艦キャンベラ (CAF-2)へ装備され、1963年に名称も「SAM-N-7」から「RIM-2」(艦対空ミサイル)へと変わった。
初期のテリアはビーム・ライディング誘導で、姿勢制御は可変翼で行い、弾頭に核は使用しなかった。射程は19キロメートル(10海里)、最大速度はマッハ1.8が限度だった。それらのテリアが広範囲に運用される前に「RIM-2C」と名づけられたテリア BT-3(シリーズ3:ビーム・ライディング)が1958年に制式化され、可変翼から固定翼となってストレーキを装備、ロケットモーターも換装して姿勢制御は尾部で行った。この「RIM-2C」は最大速度マッハ3.0を発揮でき、射程距離も延長して操縦性も向上した。「RIM-2D テリア BTN-3」で核弾頭が搭載できるようになり、「RIM-2E」はセミ・アクティブレーザー誘導装置を装備して低空目標に対しても効果的に迎撃できるようになった。さらに、最終型の「RIM-2F」は出力が2倍に相当するロケットモーターに換装し、射程距離は74キロ(40海里)まで延びた。
テリアは1960年代に建造されたほぼ全てのミサイル巡洋艦に搭載された主力対空ミサイルだった。テリアは大型な長距離ミサイル・タロス(RIM-8)と違って小型な艦艇に搭載できた。Mk.10連装発射機(ランチャー)と40発のテリアを収める後部装填機構付き弾庫が標準的だったが、一部は80発から120発を搭載した艦もあり、ミサイル巡洋艦ボストン、キャンベラは72発の底部装填機構付き弾庫を装備していた。
テリアとターターの後継にタイフォン・ミサイルが開発されたものの試射段階で開発中止となった。その後、テリアはスタンダードミサイル(RIM-67 SM-ERシリーズに相当)に座をゆずった。
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