テイルズオブファンタジア
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テイルズ オブ ファンタジア | |
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ゲーム | |
ゲームジャンル | ロールプレイングゲーム |
開発元 | ナムコ・テイルズスタジオ |
発売元 | ナムコ (現・バンダイナムコゲームス) |
キャラクターデザイン | 藤島康介 |
メディア | ロムカセット(SFC) CD-ROM 1枚(PS) カートリッジ(GBA) UMD 1枚(PSP) |
プレイ人数 | 1~4人 |
発売日 | 1995年12月15日(SFC) 1998年12月23日(PS) 2003年8月1日(GBA) 2006年9月7日(PSP) |
販売価格 | 税込11,800円(SFC) 税込6,090円(PS) 税込5,040円(GBA) 税込5,040円(PSP) |
売上本数 | 25万本(SFC) |
レイティング | CERO: 全年齢 |
『テイルズ オブ ファンタジア』 (TALES OF PHANTASIA) は、1995年12月15日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたスーパーファミコン(以下SFC)用RPG。テイルズシリーズの第1作目である。テイルズ独特の固有ジャンル名は『伝説のRPG』。
キャラクターデザインは藤島康介。主題歌は『夢は終わらない~こぼれ落ちる時の雫』。
略称は「ファンタジア」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOP」(「TOF」と誤記されることがあるが、そちらはテイルズオブファンダムの略称である)。
SFCで登場した後にプレイステーション(以下PS)やゲームボーイアドバンス(以下GBA)に移植されるなど、ナムコを代表する作品となっている。今度はプレイステーション・ポータブル(以下PSP)にてフルボイスエディション(SFC、PS、GBA版では戦闘中以外キャラクターが殆ど喋らない)として2006年9月7日に発売された。
目次 |
[編集] 概要
本作以降のゲームは主題歌つきが当たり前となったが、当時ではかなり珍しいとされた(なお、よく「SFC初」と誤解されがちだが、1994年9月発売の『ダウン・ザ・ワールド』がSFCで初めて主題歌を採用している)。
SFC媒体でありながらオープニングに歌を使い、格闘ゲームに近いリニアモーションバトルシステム (LMBS) や48Mbitという当時最大級の容量、個性的なキャラクターの繰り広げるストーリーなどで高い評価を得るも、同時期に発売された『ドラゴンクエストVI 幻の大地』などに押され、当初の知名度はそれほど高くなかった。しかしながら、その後『テイルズオブデスティニー』、『テイルズオブエターニア』など続編が次々と作られてシリーズ化され、外伝的作品の『なりきりダンジョン』シリーズも携帯ゲームで発表された。
また本作に登場したキャラクター達も人気が高く、公式サイトの「『テイルズ オブ』シリーズ なんでもランキング」の投票結果は一位がほぼ本作のキャラクターだった[1]。
ハード別一覧
- 1995年12月 SFC版
- 1998年12月 PS版(リメイク)
- 2000年9月 PSベスト (The Best) 版
- 2003年8月 GBA版(移植+α)
- 2006年9月 PSP版(PS版の移植+一部のGBAのイベントを追加)
[編集] 特徴
ファンタジアの世界には、北欧神話に由来する場所や物品が数多く登場する。 ゲーム内では「イシュタル伝説」と呼ばれている事柄と密接な関係がある。
[編集] 製作裏話
その開発にはひと悶着があった。当初、開発陣のウルフチームは『テイル ファンタジア』の題名で企画していた(開発段階では、主人公クレス・アルベインの名前がリック・アルベインとなっており、パーティ編成も異なるなど現行の『テイルズオブファンタジア』とはかなりの相違があった)が、発売元のナムコが開発チームに口を出し、当初の予定を大幅に越える容量追加、設定変更の他に、当初のタイトル『テイル ファンタジア』を変更するなどのいざこざがあり、当初の製作メンバーの一部が反発して独立、『スターオーシャン』シリーズで有名なトライエースを設立した。SFC版(選択式でGBA版にも)におけるL(ロング)レンジ、S(ショート)レンジによる技発動など、スターオーシャンシリーズとの共通点はその名残である。
その後、2003年にはテイルズシリーズの製作を担当する「株式会社ナムコ・テイルズスタジオ」がナムコと日本テレネットの共同出資で創設された。ナムコの子会社として、テイルズシリーズ作品の開発を担当している。
[編集] ハードごとの主な相違
- ミントの声優が異なる(SFC版こおろぎさとみ、PS版PSP版岩男潤子、GBA版では、「へんせいき」という道具を使ってどちらの声優も起用できる)。チェスター(SFC版草尾毅、PS版GBA版PSP版伊藤健太郎)、モリスン(SFC版井上和彦、PS版石塚運昇)も異なる。
- SFCでは、仲間にできなかったすずが、PS版、GBA版、PSP版では仲間にできるようになった。
- 隠しダンジョン「トレントの森(深部)」の存在(PS版PSP版有、SFC版GBA版無)。
- 主題歌の歌い手が異なる(PS版PSP版よーみ、SFC版GBA版吉田由香里)。
- 精霊の洞窟の入り口のパスワードが異なる。
- アーチェのシューティングゲーム「GROOVYアーチェ」の存在(PS版PSP版有、SFC版GBA版無)。
- ユークリッドの闘技場で、リリスが乱入する。(PS版PSP版)
- フレイランド地方「炎の塔」でのオーディーンとの一騎打ちの有無(PS版PSP版有、SFC版GBA版無)。
- 召喚術の違い(カメレオン:SFC版GBA版、プルート:PS版GBA版PSP版)。
- 魔術の違い(ファイアウォール・フレアトーネード・アイスウォール・ストーンウォール:SFC版、ディストーション・エクステンション:SFC版GBA版、メイルストローム・ロックマウンテン・サイクロン・テンペスト:PS版GBA版PSP版、ビッグバン、ストーンブラスト:PS版PSP版)
- 法術の違い(ヴァルキリー・ヘイスト・ディレイ:SFC版、チャージ・シャープネス・タイムストップ:PS版GBA版PSP版)。
- チェスターの必殺技(PS版GBA版PSP版有、SFC版無)。
- 闇の洞窟の設定が、PS版PSP版と、SFC版GBA版で異なる。
- フェイスチャットの存在(PS版PSP版有、SFC版GBA版無)。
- 隠しダンジョン「ドワーフの神殿」というダンジョンの存在(GBA版有、SFC版PS版PSP版無)。
- 移動時の体力回復の使用物が異なる(SFC版フードサック、PS版GBA版PSP版料理システム )。
- ダオスの声が異なる 塩沢兼人(ドラマCD、SFC、PS、GBA版)、森川智之(OVA、PSP版)
- SFC版のみ、ミントの帽子やアーチェの服装が青色になっている
- PSP版のみ、グレードショップが存在する
[編集] 主題歌
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
ある日、トーティスの村に住んでいるクレスは、いつものように友人のチェスターと一緒に南の森へと狩りに出かけていった。ところが猪を仕留めて村へ帰ると、トーティスの村には異変が起きていた。帰ってきたクレスとチェスターの目に映ったのは、何者かに破壊された村の家々と、虐殺された村人たち。その中には、チェスターの妹アミィもいた。
二人は、この村が襲われた原因がクレスがかつて父親から誕生日のプレゼントとしてもらったペンダントにあることを知る。クレスとチェスターは一度別れ、クレスは両親や、村の人々の仇をとろうと、村を襲った連中の手がかりを探すが、逆に彼らに捕まってしまう。そこで、クレスは同じように捕まっていた法術師の少女、ミントと出会う。彼女の母親の形見のイヤリングの力を借りて、彼らは牢屋からの脱走に成功するが、村を襲った敵(マルス・ウルドール)は奪ったペンダントを使って、ある儀式を行おうとしていた。クレスとミントのペンダントは伝説の魔王ダオスを復活させるために必要なものだったことが分かる。復活してしまったダオスは彼らを殺そうとするが、間一髪でクレスとミントは法術によって過去へ飛ばされる。
クレスたちはダオス打倒をめざして旅に出、クラースやアーチェら仲間と出会う。こうして彼らは、時空を超える冒険に飛び込むことになったのだ。はたして魔王ダオスの真の目的は…。
[編集] キャラクター
[編集] メインキャラクター
- クレス・アルベイン (Cless Alvein)
- 17歳、身長170cm、体重59kg。
- 声:草尾毅
- 本作の主人公。トーティスの村出身。道場の跡取りで、アルベイン流剣術を駆使する剣士。
- 真面目で正義感が強いが、少しお人好し過ぎる面もある。駄洒落が趣味だが、そのレベルの低さは仲間からも呆れ果てられている程である。のんびりした性格なのでミントの気持ちに気がついていない。ストーリーが彼の内面性にそれ程スポットを当てていないせいもあるが、他のシリーズの主人公を比べると悩む姿がなく、常に前向き全力投球なさわやかヒーローであり、テイルズオブシリーズの歴代主人公の中でも優等生である。
- 戦闘では剣・斧・槍など多数の武器が使え、装備している武器によってリーチが異なる。武器をはずして戦うことができ、SFC版では武器を装備していない場合でも(一部を除く)特技が使える。またPS版以降、攻撃ボタンを続けて押すと連続攻撃を出すことができる。レベルアップによって剣術・体術などの特技を覚える。また特定の特技には熟練度が設定されていて、100%になる(100回使う)とその特技をマスターしたことになる。奥義書を読むことによって奥義が使えるようになる。奥義は2種類の特技の組み合わせで成り立っていて、発動のためには組み合わさっている2種類の特技をマスターすることが最低条件となっている。余談だが、通常攻撃→特技(魔神剣、虎牙破斬等)→特技(剛招来)→特技(時空剣技等)・奥義(魔神飛燕脚、魔神千裂破等)→特技(猛虎連撃破、殺劇舞荒剣)・秘奥義(冥空斬翔剣)と連携することができる。
- デスティニーにはゲスト出演(テイルズクイズで一定の正解率を超えるとスタンに「紅蓮剣」を伝授する)し、エターニアでは闘技場に登場する。
- ミント・アドネード (Mint Adnade)
- 18歳、身長162cm、体重42kg。
- 声:岩男潤子(PS、GBA、OVA、PSP版)、こおろぎさとみ(SFC、GBA版)
- 法術師。本作のヒロイン。
- 癒しの術である法術を扱うものらしく、思いやりがある性格の持ち主。優しくおっとりとした性格だが、芯は強く、いざとなると強い意思と意外な行動力を見せる。年頃の少女らしく恋に恋する一面があり、人の恋路におせっかいを焼く事も。過去編の「ナンシーとエルウィン」イベントはその最もたる所。しかしこの恋路へのお節介が、150年後の2人の子孫やエルウィンの実家の輸入会社「レイオット」に影響を与えてしまう。物語序盤でクレスに助けられ、一緒に旅をする中で彼に淡い想いを抱いていくが、当のクレスは鈍感であり彼女の気持ちに気が付いていない。
- スタイルはとても良いらしく(「ボインちゃん」)、アーチェにうらやましがられていた。
- 法術と呼ばれる回復・補助魔法を得意とする。法術はレベルアップによって習得できる。今作では回復術を使えるのが彼女だけなので、ミントがいるといないとでは戦闘の難易度が異なってくる。その反面、武器攻撃は不得意である。武器は杖だが、杖は殴るための武器ではないので武器自体の攻撃力も低めである。
- テイルズオブジアビスでは闘技場の団体戦・上級のラストに登場。
- チェスター・バークライト (Chester Barklight)
- 17歳、身長175cm、体重62kg。
- 声:伊藤健太郎(PS、GBA、OVA、PSP版)、草尾毅(SFC版)
- 主人公の幼馴染で、トーティスの村に住んでいた。弓を得意とする狩人。
- 幼いときに両親を失い、その後は妹アミィと二人で生きてきた。苦労が多かった為か、物事を斜めから見る皮肉屋になってしまっているが、根はやさしい。妹アミィのことを何より大切に思っている。タマネギが苦手(小説版では肥溜めに落ちたことがきっかけになっている)。駄洒落のレベルはクレスと同程度で、それどころかネタが被る事もしばしば。アーチェとは当初、何かと衝突する仲であるが、次第にお互い気になり始める。
- PS版とGBA版ではパンチや蹴りの攻撃もできるが、攻撃力は低い。また弓を使った特技を使うことができる。SFC版では技も使えなかったため(特技の為に必要な"TP"の最大値が0)、一番印象が薄かったが、武器の攻撃力は1番高かった(また武器によっては通常攻撃で2連射可能)。PS版以降弓を使った特技や様々なイベント(未来編到達後の特訓イベント、エルヴンボウイベント)で株を上げた。
- 忍者の里で女湯を覗いたことでアーチェから初代「スケベ大魔王」の称号を与えられてしまった。
- 小説ではアーチェとの間に息子が一人おり、魔法の他にも法術を使いすずを助けた。しょっぱなからインデグネイションを発動させる腕前。
- クラース・F・レスター (Klarth F Lester)
- 29歳、身長176cm、体重62kg。
- 声:井上和彦
- 人間が魔法を使うための方法を捜し求め、その答えとして精霊を研究している学者。
- クラース魔法修練場(PS版ではクラース魔術研究所)を営む。アルヴァニスタ王立学院で学び、魔法学を専攻し、「精霊と契約し、その力を借りる事で魔法と同種の力を行使できる」とする召喚術の理論を発表するが認められず、学院の頭の固さに腹を立て、故郷の村に帰り、そこで研究を続けている。全身にペインティングを施している。PS版からの初期設定では一週間は消えない特殊インクを使用している。クラース自身は刺青にしたかった様だが、ミラルドの事を考えて諦めたらしい。テイルズオブファンタジアアンソロジードラマCDの4192年の紙飛行機のペインティングではクラースは呪いおばあさんに刻印と云われるペイントを描いてもらった、ペインティングを施す事で、自分が精霊界を含むあらゆる世界の構築要素の一つである事を表明する事になるという設定が明かされる。また、ペインティングの他に鳴子も身に着けており、仲間達からは「カチャカチャうるさい」と不評だが精霊にとっては心地良い音色らしい。
- パーティでただ一人の大人であり、その冷静な判断と豊富な知識で一行を支える。実は、同棲中の恋人であるミラルドに家事全般に稼ぎまで頼っている「しりにしかれマン」。しかし、クラース本人は稼ぎによる援助のことには気がついていない。
- 魔術書を攻撃にも防御にも使う。契約の指輪によって精霊と契約を交わすとその精霊を呼び出せるようになる。
- エター二アではミンツ大学のクイズ(中級)の出題者として登場。
- アーチェ・クライン(Arche Klaine)
- 17歳、身長157cm、体重は自称39kg(実際は45kg)。
- 声:かないみか
- 魔法使い。ローンヴァレイ育ちのハーフエルフ。
- 性格は明るく積極的。一部ではミントと人気を二分しているヒロイン。チェスターとやたら掛け合いを繰り広げる。
- 料理が大の苦手でイベントで××料理人の称号をもらう(××の読み方は決まってないらしい)。そのため、料理の熟練度が他のキャラに比べて上がりにくい(ただしデザート系は除く)。昔、彼氏がおり、ユニコーンに認められる「清き乙女」ではないらしい(小説版ではそのいきさつが描かれている)。
- 最初はクレスがお気に入りだったようだが、次第にチェスターが気になるようになる。
- ハーフエルフならではの魔法攻撃が得意で戦闘中は箒で空中を移動する。呪文書を読むことによって使える魔法の種類を増やすことができる。逆に、レベルアップで魔法の種類が増えることはない。
- 本人曰くスレンダー。ようするに「ぺったんこ」。
- PS版で超古代都市トールにて彼女が主人公のシューティングゲーム「GROOVYアーチェ」がプレイできたり、GBA版ではクリア後にメニューから追加されるショートシナリオ「Let'sGoArche」の主人公になったりと本編以外でも活躍。
- デスティニーではクレスと共にゲスト出演し、エターニアの闘技場ではゲームレベルをハード以上にすると、クレスと共に戦いに参加する。
- 小説「魔剣忍法帖」ではチェスターとの間に息子が一人おり、魔法の他にも法術を使いすずを助けた。しょっぱなからインデグネイションを発動させる腕前。ただ、アーチェのせいで火の魔法が苦手。小説「語られざる歴史」においては名前は登場しないが、リアの生前の友人のハーフエルフとして話に登場し、主人公・ウィノナを助けた。
- 藤林すず(Fujibayashi Suzu)
- 11歳、身長135cm、体重28kg。
- 声:川田妙子
- ジャポン一族の末裔で、隠居した祖父乱蔵の後を継ぎ、忍者の里の長としての役目を背負った「くノ一」の少女。
- SFC版では仲間にすることはできなかったが、PS版、GBA版、PSP版では仲間にすることができる。
- 母の名はおきよ、父の名は銅蔵。伊賀栗流忍法の使い手。敵に操られた自分の両親をこの手で抹殺しなければならないという苛酷な運命を乗り越える。忍者として感情を押し殺しながらも子供らしい一面も見せる。しっかり者に見えるが少しおっちょこちょいな面もある。
- 武器は忍び刀だが、手裏剣を投げることもできる。「忍術」と呼ばれる独特の技を使いこなし、新たな忍術は巻物を読むことによって習得できる。一部の基本技は攻撃ボタンを続けて押すことによって3回までの連続攻撃に変化する。
- 甘党で辛い物は苦手。また、料理は和風のもの(寿司など)の熟練度の上昇が非常に早い。
- SFC版では「服部すず」という名前だったがPS版以降で改姓された。
- モデルは、「赤ずきんチャチャ」のお鈴ちゃん。(製作者の間で赤ずきんチャチャが流行っていたため)
- ダオス (Dhaos)
- 声:塩沢兼人(ドラマCD、SFC、PS、GBA版)、森川智之(OVA、PSP版)
- トリニクス、ミゲール、マリア、メリルら四人に封印された魔王。本作のラスボス。
- 実はデリス=カーラーンという星からやってきた異星人で、自分の故郷の星を救うためにマナの結晶である大いなる実りを求めてこの世界に侵略してきた。決して悪人という訳ではなく、自分の星を守るためにやってきたものの、そのやり方ゆえに人類と敵対することになる悲劇の人物。
- 上記の通り悪人ではないため、無差別に人間を殺しているわけではなく、魔科学に関わるもの、または自分の邪魔をするもの以外は「戦う理由がない」と手を出していない。過去でクレスたちと対面した際も、最初は手を出さずに撤退を要求した。
- 4連続で敵を殴る技や、4連続で呪文を唱える技を得意とする。さらに時空転移の術を使ってタイムワープができ、本編では過去から現代へと、さらに現代から未来へと渡った。未来ではエターナルソードによって時空転移を封じられる。変身等も含めて5回闘うことになる。
- 魔法でしか傷つかないといわれている。SFC版ではこの設定に忠実で、物理系の攻撃を受けてもダメージは受けず、逆にその分のHPを回復する能力を持つが、PS版では物理攻撃に弱く、魔法は低確率で無効化にすると本編と矛盾する設定になっている。(但し、アルベイン流剣術には、ダオスにダメージを与えることができるという設定がある。しかしクレス以外の攻撃でもダメージは受けるため真偽は不明。)
[編集] サブキャラクター
- ミラルド・ルーン
- 声:住友優子(テイルズオブファンダムVol.1、PSP版)
- 29歳
- クラースの幼馴染で、彼を公私両面から支える。王立学院を次席で卒業している。クラースはただの幼馴染と言い張っているが、実は彼女をとても信頼している。 彼を手玉に取るのが得意なようで、からかう光景がよく見られる。魔法科学に関する研究書を出版して生活費とクラースの研究費を捻出している。小説版「テイルズオブファンタジア 琥珀の回廊」において、ヒロイン扱いであり、内面を垣間見ることができる。
- OVA版では4巻エンディングスタッフロール中のアニメに登場。
- リア・スカーレット
- ハーメルの町に住むクウォーターエルフの少女。魔科学を研究する両親を持ち、そのことがきっかけでデミテルに殺害される。その後、霊体が現世に残り、それを発見したアーチェは降霊術を用いて体を貸すことになる。クレス達によってデミテルが倒された後、昇天した。 小説版「テイルズオブファンタジア 真紅の瞳」においてアーチェとリアの出会いが描かれている。また、小説版「テイルズオブファンタジア 語られざる歴史」にも登場し、主人公ウィノナ(小説オリジナル)と友人になる。ただし、こちらではハーフエルフという設定。
- トリニクス・D・モリスン
- 声:井上和彦(SFC版)、石塚運昇(PS版)
- 36歳、身長170cm
- ミゲール、マリア、メリルと共にダオスを封印した法術士。クレスとミントを魔術で過去に飛ばした。 PS版のオープニングアニメにも登場している。彼の時間転移はダオスに比べて不完全なものであり、自分を転移させることはできないらしい。
- メリル・アドネード
- 声:川村万梨阿(OVA版) 速見圭(PSP版)
- ミントの母親。ダオスを封印した法術士。夫・アルザスはミントの幼少期に他界しており、女手一つでミントを育てていた。ミントと共に地下牢へ捕らえられ殺害され、クレスが入れられた牢と壁を隔てた牢屋に剣で串刺しにされたまま白骨化していたが、魂は残り、クレスを脱出に導いてミントを助けた。
- ミゲール・アルベイン、
- 声:増谷康紀(テイルズオブファンダムVol.1,PSP版)
- クレスの父親。メリル、トリニクスと共にダオスを封印した。アルベイン流剣術道場の師範でユークリッド独立騎士団の前・隊長。トーティス襲撃の際、マリアを人質にとられ、抵抗できないまま殺害された。
- マリア・アルベイン
- 声:西原久美子(テイルズオブファンダムVol.1,PSP版)
- クレスの母親。法術士であり、ミゲールらと共にダオスを封印した。マルスに人質にとられたためミゲールは敗れてしまった。かすかに息のあったマリアの遺言によってクレスの旅が始まった。
- オルソン
- ユークリッドに妻のジョアンと住むクレスの叔父。マルスに脅され街を守るためクレスを売り渡すも自身は口封じに殺される。本編では消息不明ということになっている。
- アミィ・バークライト
- 声:根谷美智子(テイルズオブファンダムVol.1,PSP版)
- チェスターの妹。しっかり者で家事全般をこなす。クレスに恋心を抱いていた。トーティス襲撃において命を落とす。 なお、彼女が生存していたらクレスは彼女の猛烈なアプローチに押し切られていただろうとは製作者の弁である。
- PS版では世界で唯一「マーボーカレー」を作ることができた。
- エドワード・D・モリスン
- 声:井上和彦(SFC版)、石塚運昇(PS,PSP版)
- トリニクスの先祖。歴史ではヴァルハラ戦役においてダオスを退けた人物であった。エルフの血を引いている。クレス達の登場後は戦役直前ダオスの手先であるジェストーナからクレス達を守るために一定範囲内を爆破する自爆魔法の魔術で手先を道連れにした。歴史が変わる前のヴァルハラ戦役の模様は小説版「テイルズオブファンタジア 語られざる歴史」において語られている。
- 彼の至言「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ。」これはSFC版及びGBA版では冒頭でボイス付きで聴くことができる。
- 尚、オープニングでダオスと戦っている4人組の中の一人で、呪文詠唱(ボイス付き)して魔術でとどめの一撃を放っている。
- シフ
- エドワードの妻。
- SFC版での名前は「リリス」だったが、テイルズオブデスティニーの登場キャラ「リリス・エルロン」と名前が被るのを避けるために「シフ」に変更されている。
- ルーングロム
- 声:平川大輔(OVA版)、島田敏(PSP版)
- アルヴァニスタ王国の宮廷魔術師でハーフエルフ。クレス達に情報を提供したり、協力的。過去、未来ともに登場する。
- OVA版では未来から現代にダオスの侵略を伝えにやってきた。
- ライゼン
- 声:島田敏(OVA版)
- ミッドガルズ王国の騎士団長。ハーフエルフ。ミッドガルズに協力するクレス達を快く思わない。
- ヴァルハラ戦役において魔導砲の発射を命令したが、その後自分の過ちに気づいた。
- 小説版「テイルズオブファンタジア 語られざる歴史」ではかなりの悪役になっている。
- ブラムバルド・ミレネー
- 声:辻谷耕史(OVA版)、稲田徹(PSP版)
- 身長180cm
- エルフの集落の族長。本作の制作初期段階では仲間になるはずだったがチェスターに変更される。
- ルーチェ・クライン(ルーティ)
- 声:堀越真己(PSP版)
- 生粋のエルフでアーチェの母親。エルフと人間との確執が深まったことで、無理矢理、夫・バートと別れさせられる事になる。エルフの集落で宿屋を営んでいる。
- 集落の法に逆らって処刑されそうになったアーチェを助けたり、未来世界では「ははのてぶくろ」を渡してくれる。
- SFC版での名前は「ルーティ」だったが、テイルズオブデスティニーで同名のメインキャラ「ルーティ・カトレット」を登場させた為、PS版以降のリメイクでは「ルーチェ」に変更されている。
- バート・クライン
- 声:稲田徹(PSP版)
- アーチェの父親。ローンヴァレイにて薬屋を営んでいる。風の精霊の観察・研究や、天気予報もしている。ルーチェは亡くなったとアーチェに伝えている。
- トリスタン
- 声:仲木隆司(PSP版)
- ミゲールの剣術の師匠。クレスも技を学ぶ。つかみ所の無い飄々とした老人である。トーティスが襲われた際、偶然村を出ていたため助かった。
- 藤林 乱蔵
- 声:石森達幸(PSP版)
- すずの祖父。
- アルヴァニスタ国王
- 声:秋元羊介(PSP版)
- レニオス
- 声:田口昂(PSP版)
- ベルアダムの村の村長。エルフの血をわずかながら引いており、簡単な魔術なら使える。
- トーティスの村の創始者であり、トーティス村にはレニオス教会がある。ベネツィア市長とは双子の兄弟。
- レアード王子
- 声:高城元気(PSP版)
- アルヴァニスタの王子。ジャミルに操られ、政治に干渉した。クレス達によって解放される。
- マーテル
- 声:岩男潤子(PS版)、田中理恵(PSP版)
- ユクドラシルの樹を守る精霊。「マーテル」は、ラテン語で母を意味する。
- 過去において人間がマナを乱用使用した為、現代ではマナが枯渇して枯れてしまっており、猪狩りに来たクレスがマーテルの幻影(残存思念?)を見ている。
- マナの枯渇を危惧し、クレス達に助けを求め、過去の時代でミントがユニコーンの角の力を借りて癒しと守りの法術をかけて人間のマナの強引な使用を封じた為、枯れることなく未来まで生き続けることができた。
- エンディングでは息絶えたダオスを大いなる実りと共に、宇宙のどこかにあるデリス・カーラーンへ送り届けた。TOSのマーテル・ユグドラシルとは同一人物。
[編集] 精霊
- シルフ
- 過去のローンヴァレイに住む風を司る精霊。魔界の空気(瘴気)に苦しんでいた。契約するためにはオパールの指輪が必要。
- イフリート
- 声:稲田徹(PSP版)
- 過去の熱砂の洞窟に住む炎を司る精霊。振り上げた手から火炎弾を連続で放つ。契約するためにはガーネットの指輪が必要。
- ウンディーネ
- 声:住友優子(PSP版)
- 過去の浸食洞に住む水を司る精霊。女王のような口調で話す。古代都市トールに行く際にも一役買う。契約するためにはアクアマリンの指輪が必要。
- ノーム
- 過去の精霊の洞窟に住む地を司る精霊。子供のような口調で話す。ロケットのような形になって体当たりする。契約するためにはルビーの指輪が必要。
- マクスウェル
- 声:後藤史彦(PSP版)
- 過去のモーリア坑道の石版に封印されている、四大元素の精霊をを統率する精霊の長。アーチェからはおじいちゃんと呼ばれる。グーングニルの力の一部を解放する。契約するためにはターコイズの指輪が必要。
- ルナ
- 過去の12星座の塔に住む、月の精霊。相手が誰であっても戦いは好まないが、世界を守るためクラース達に力を貸す。月を象った乗り物に乗っており、ネオンのような電飾がついている。契約するためにはムーンストーンの指輪が必要。
- ヴォルト
- 未来のヴォルトの洞窟に住む、雷を司る精霊。ヴォルトの言葉は理解不能だが、こちらの言葉は通じるため意志の疎通は可能。乗り物『レアバード』をパワーアップしてくれる(なぜかアーチェのホウキもパワーアップする)。契約するためにはサードニックスの指輪が必要。
- アスカ
- 古代都市トールに捕らえられていた光の精霊。紫外線をエネルギー源としており、特定の電磁波に弱い。未来でトールの保管庫から解放したクラース達に力を貸す。契約するためにはトパーズの指輪が必要。
- オリジン
- 声:山本圭一郎(PSP版)
- トレントの森に住む、万物の根源を司る精霊であり、過去に数回しか姿を現した事が無い。フランベルジュ、ヴォーパルソード、ダイヤモンドの指輪からエターナルソードを作り上げ、相応しい力があると認めたクレス達に授けた。電撃のような技を得意とするが、実際は無属性である。
- グレムリンレアー
- 未来のモーリア坑道の下層に潜む、魔界の小悪魔。古に封印された禁呪文の一つ。なお、召喚の際は複数登場するため、厳密には『グレムリンレアー』とは個体としての名前ではなく、種族そのものの名前と思われる。クラースに言いくるめられて契約する(クラース曰く「嘘は付いていない」との事)。契約するためにはサファイアの指輪が必要。
- シャドウ
- 未来の闇の洞窟に住む、闇を司る精霊。喋り方に特徴がある。クラース達の味方ではないが、ダオスに仲間を洗脳されたため、全てが終ったら契約を破棄することを条件にクラースたちに力を貸す。契約するためにはアメジストの指輪が必要。
- プルート
- 未来のモーリア坑道の最下層に潜む、魔界を支配する魔王。凍て付くようなオーラを纏っており、古に封印された禁呪文の一つ。事実上は最強の召喚獣。契約するためにはエメラルドの指輪が必要。PS版とGBA版とPSP版に登場。
- カメレオン
- 未来のモーリア坑道に住む、カメレオンの姿の召喚獣。古に封印された禁呪文の一つ。画面上の魔物一体をHPに関係なく消し去る(効かない敵もいる)。
- 余談だが、使うとフリーズすることがしばしばあるため、プレイヤーの間では皮肉を込めて『別の意味で禁呪文』と言われることがある。SFC版とGBAに登場。
[編集] その他
- ジェストーナ
- 声:下和田裕貴(PSP版)
- ダオスがミッドガルスに送り込んだ刺客。ダオスのためと言い子供を人質に取りクレス達に自害を求めるが、モリスンの捨て身の攻撃で死亡したと思われる。
- フラムベルク
- 声:かないみか(PS版)、中村千絵(PSP版)
- 炎の塔最上階に潜む、炎の剣の護り手。戦いに勝つとクレスに剣技を教えてくれる。
- フェンビースト
- 声:草尾毅(PS版)、島田敏(PSP版)
- 氷の洞窟最下層に潜む、氷の剣の護り手。戦いに勝つとクレスに剣技を教えてくれる。
- マルス・ウルドール
- 声:玄田哲章(OVA版)(PSP版)
- ユークリッド独立騎士団団長。ダオスの力に魅入られ、メリル(ミントの母)とクレスからペンダントを奪い取り、メリルと、トーティスの住民全員(クレスとチェスターを除く)を虐殺した。また、ダオスに操られており、ダオスは復活させた者の言うとおりに動くと思い込まされていた。最期はダオスを復活させるもあえなくダオスに殺されてしまう。
- デミテル
- 声:結城比呂(PSP版)
- ハーフエルフ。ハーメルの町を滅ぼす。元はスカーレット家の使用人であったがダオスに操られた。最終的にはクレス達に倒される。
- ジャミル
- 声:瀬那歩美(PSP版)
- アルヴァニスタのレアード王子を操っていたインコ。ダオスの手下。最終的にはクレス達に倒される。グーングニルを持っていた。
- オズ
- トールの全機能を司るコンピューター。タイムワープや回復を行える。
- イシュラント
- ヴァルハラ平原でクレスたちと戦った翼竜のようなモンスター。地上部隊の隊長だが、その後の空中戦でも登場している。
- ワイヴァーン
- 未来のモーリア坑道の最下層でドワーフの神殿を護る翼竜。最期の台詞から人間を軽視していた模様。
- かなりの強敵だが、容姿はなぜかイシュラントにそっくり。
- ワルキューレ
- オーディーンに仕える女騎士。過去でクレスからグーングニルを取り上げるが、オーディーンを倒せばグーングニルは未来で取り返すことが出来る。
- ペガサス
- 馬の姿をした聖獣。足に翼が付いている。ワルキューレが乗り物として使っていた。ダオスの空中部隊に対抗するため、グーングニルを返す代わりにクレスが借り受けた。一時的にだがアーチェのホウキをパワーアップする能力も持っていた。
- オーディーン
- 炎の塔で戦うことが出来る隠しボス的な存在。本来グーングニルは彼の武器だった(過去、盗まれたらしい)。倒すとグーングニルを使うことを許可してくれる。
- 戦闘は一騎打ちで行わなければならない。
- リリス・エルロン
- 声:川田妙子(デスティニーでは今井由香、ファンダム以降は石橋千恵)
- PS版及びPSP版でのゲストキャラクター。どうやってファンタジアの世界に来たのかは不明。兄のスタン・エルロン以上の実力者で、闘技場に乱入してガルフビーストを3秒で倒すほどの強さを誇る。『テイルズオブファンダム Vol.1』のエピソードでは「反射的にやっている」と言っているがそれでもかなりの実力があるとされている。またリリスの技は雷属性に見えるが実際はどの属性にも属さないため軽減や無効化ができない。リリスに勝つと兄スタンが持っていた S・D(ソーディアン・ディムロス)を渡すがその剣を入手しても特に喋りもせず、晶術も使用できない。しかしS・Dを装備してレベル100以降でレベルアップすると殺劇舞荒剣を覚える。同キャラが登場する『テイルズオブデスティニー』では裏技を使えば仲間に加わるようになっている。(BEST版では、その裏技は使用不能になっている)PS版では、これに加え、召喚術「デスティニー」が使えるようになる。なお、料理の腕前はプロ並で、闘技場乱入時の所有のおたまと愛用のフライパンがシリーズに何度も登場。娘も後に生まれ、闘技場に乱入する。
[編集] 小説
- テイルズ オブ ファンタジア はるかなる時空 上 ISBN 4757700881
- テイルズ オブ ファンタジア はるかなる時空 下 ISBN 4757701160
- テイルズ オブ ファンタジア 真紅の瞳 ISBN 475770089X
- テイルズ オブ ファンタジア 琥珀の回廊 ISBN 4757701187
- テイルズ オブ ファンタジア 紺碧の絆 ISBN 4757700903
- テイルズ オブ ファンタジア 瑠璃の夢 ISBN 4757700113
著:祭紀りゅーじ 電撃文庫
- テイルズ オブ ファンタジア 語られざる歴史 ISBN 484021140X
著:金月龍之介 ムービック
- テイルズ オブ ファンタジア 魔剣忍法帖 ISBN 4896014642
[編集] OVA
「テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION」 2004年11月より全4巻がリリース。声優はほぼ原作と同じ。
ストーリーは冒頭部分から説明がつかない展開で、ゲームをプレイしてない人は全くわからない。そもそもRPGゲーム一作のシナリオを、わずか30分の4話にまとめること自体に無理があり、そのためか評判はあまり良くない。クレスは通常の剣技のみで、1回も技を使わない。登場人物の設定はかなり異なる。 理由は不明だが延期も多く、初期発表時の発売日とはかなりずれて発売された。
- キャラクター原案:藤島康介
- キャラクターデザイン・レイアウト総作画監督:松竹徳幸
- 脚本:金月龍之介
- 監督:冨永タクオ(#1~3)、茂木信二郎(#4)
[編集] PSP版
- 戦闘時のキャラクターの等身が上昇
- 2週目の追加要素としてグレードシステムの追加(獲得ポイントと必要ポイントのバランスに問題あり。従来の作品と違い、1度の戦闘で数百ポイント稼げるにもかかわらず必要ポイントは従来とさほど変わらない)
[編集] 関連書籍
- テイルズ オブ ファンタジア オフィシャルガイドブック ISBN 4757700806
- テイルズ オブ ファンタジア イラストレーションズ ISBN 4758010110
[編集] 外部リンク
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